第二章 努力の影響(1)


――『冒険者ギルド』


 国から独立した機関であり、主に魔物の討伐を生業としている。

 そのため、“冒険者”となった者が戦争や政争などの国家に関わる争いに利用されることはない。ミレスティア王国はその限りではないが、戦争の際に市民を徴兵する国家も当然存在する。

 そういった背景もあり、冒険者とは平民にとって人気の職業の一つなのだ。

 だが、望めば誰しもが冒険者となれるわけではない。


 冒険者に求められるものはたった一つ――『力』である。


 高貴な身分だろうが、高潔な精神を持っていようが、魔物を討伐する“力”がない者が冒険者となることはできない。

 逆に力さえあるのならば、どんな者であろうと冒険者となることができるのだ。

 そのため国家を脅かす武力集団となりえる危険性もあるのだが、厳しい規律のもとそのようなことは全くと言っていいほど起こったことがないという歴史が、冒険者ギルドが信用され存在を許される理由である。

 また、冒険者となった者は国家の垣根を越え自由に活動することができる。

 ミレスティアつまりは様々な思想や価値観を持った者達が同じ場所に集うということであり、いわゆる冒険者同士の“揉め事”が起きることも珍しくない。

 まあ、ミレスティア王国は魔法至上主義であることが広く知れ渡っているため、他国の冒険者がこの国を訪れることは珍しいのだが。

 これらの理由により、市民の多くは冒険者ギルドに“荒くれ者の集団”という印象を抱いているが、実際それを否定することはできないだろう。

 問題点がないわけではないが、それ以上に冒険者の需要は大きい。それほど魔物の被害は後を絶たないのである。


 ゆえに、今日という日も冒険者ギルドはとても賑わって――いなかった。


「先程、5番目のAランク冒険者パーティー『灰狼の爪痕』がしばらく活動を休止すると報告しに来たそうです」

「はぁ……」

「事態は深刻ですよ。ため息をついてる暇はありません」

「あー、エルカさん美人だったなー。王都に帰っちゃう前にお茶にでも誘っとけば良かったなー」

「いい加減、3ヶ月も前の話をするのはやめて下さい。現実逃避をやめ、決断しなければギルドが潰れます」

「はぁ……具体的には?」

「分かってるでしょう。この『依頼』を断って下さい」

「ムリムリムリっ! アルさんがどんだけ怖いかお前も知ってるだろ!?」

「ですが! 断らなければギルドが潰れます!」

「……ぐぬぬ」


 ここはギルバート侯爵領、都市『ギルバディア』にある冒険者ギルド。

 苦悶の声を上げるのはギルドマスターを務める『ドルチェ・パンナコッタ』という男だ。


「はぁ……でもさすがに断らないとな。自軍の騎士を使えばいいものを、こんな依頼をわざわざ冒険者に出すもんだから何かあるとは思っていたけど……勘弁して下さいよアルさん……」


 ドルチェは手元にあるその依頼を改めて見る。

 そこにはこう書かれていた。


『ギルバート家嫡男“ルーク・ウィザリア・ギルバート”との近接戦闘による模擬戦を行ってもらう。武器は自由。この模擬戦において“ルーク・ウィザリア・ギルバート”が如何なる負傷をしようとも貴殿に一切の責任を問わない。ただし、貴殿が負傷した場合はギルバート家が相応の謝礼を支払うことを約束する。報奨金は下記の通り。ただし、もし勝利したならば報奨金は2倍とする。 報奨金:金貨1枚』


 金貨1枚。

 並の冒険者にとっては大金だ。

 これだけで、贅沢三昧の夜を過ごしたとしても1週間は食べていける。

 それがたった1回の模擬戦で手に入ってしまうのだ。何か裏があると勘ぐりつつも、手を出してしまうのは仕方がないというものだろう。

 しかも命の危険性は皆無であり、希望のランク指定もないためギルドとしてはどのランク帯の冒険者に対しても受注可能とする他ない。


 だが――これはまさしく『悪魔の依頼』であった。


 たった3ヶ月。

 この依頼を受けた5つのAランク冒険者パーティーが無期限活動休止を表明したのだ。

 ここで少し冒険者の話をしよう。

 冒険者にとってAランクになることは一つの登竜門だ。なぜなら、才能の無い者はどんなに努力を積み重ねようとも、Bランクまでしか到達できないというのが冒険者の共通認識だからである。

 ゆえにAランク冒険者には確固たる矜恃がある。Bランク以下の冒険者とは比べるべくもない、自身の『力』への矜恃だ。

 もちろんさらに上はある。

 Sランク、そして最上位であるXランクと呼ばれる者たちだ。

 しかしそれは『真の英雄』や『逸脱者』と呼ばれる、ほんのひと握りの選ばれた存在にのみ許される称号であり、そもそも目指す者があまりに少ない。

 ゆえに大半の冒険者が目指すところはAランクなのである。


 さて、話を戻そう。

 なぜ5つのAランク冒険者パーティーが無期限活動休止をしたのか。

 それは途方もない努力の果てに手に入れたその『矜恃』が、あまりに無価値で意味のないものだと気づかされたからだ。――本物の『化け物』との邂逅によって。


『話にならない、時間の無駄だ。なぜギルドはこうも弱い冒険者ばかり寄越す』


『この前来たのは確かCランクの冒険者だったな。お前もそうなのか?』


『Aランク? 何だそれは。Cランクではないのか? なぜ実力が同じ者達を分ける必要があるのだ。ギルドの等級制度とやらは当てにならんな』


 真に選ばれた者からすれば、選ばれなかった者など皆等しく有象無象でしかない。

 どんなに努力を積み重ねようと本当の高みには決して届かないのだ。

 どんぐりの背比べをして喜んでいただけ。

 あまりに滑稽な話じゃないか。


 そう、彼らは様々な苦難を乗り越え手にしたその『矜恃』を否定された。これまでの全てを嘲笑いながら否定されたのだ。

 あまりに残酷で――そして、ありきたりなこと。

 しかし見方を変えれば、彼らは今ふるいにかけられているのだ。

 ここでもう一度立ち上がるか、そのまま沈み続けるのか。高みを知って、尚立ち上がることができた者は強い。

 立ち上がったとしても、『真の英雄』へと到ることはできないのかもしれない。

 それでも、以前の自分よりは確実に一歩先へと進むことができるだろう――。


   §


 えっと、この2年位で気づいたことがある。

 もはや俺の傲慢さは抑えることができない。どんなに必死に抗っても無駄なんだ。この呪いを解く方法は多分――ない。

 まったく……俺はこれからも敵を作り続けることになるのか。冒険者さん達にもだいぶ失礼な態度とったし。恨まれてるんだろうなぁ……。

 嘆いても仕方ないんだけども。

 やっぱり……一番不安なのは、対等な存在に負けることだ。アルフレッドさんの場合はあまりにも歳が離れ、経験の差がありすぎた。

 でも、それが同い歳の相手だったらどうだ?

 そんな相手にもし負けた場合、俺は心を保つことができるのか?


 ――否だ。


 もし負ければ、膨大な自尊心は音を立てて崩れ落ち、俺の自我は崩壊する。

 その時点でバッドエンド。それほどに、“ルーク”の意志は強烈だ。

 そうなるとやはり……俺は勝ち続けるしかない。腹を括るしかないんだ。


 ――受け入れるべき……だな。


 恐らくは、この肉体に宿る強烈な『ルークの意志』。今後勝ち続けなければならないとすれば、これを拒否するのではなく、受け入れるべきだ。

 その方がいいと本能でわかる。

 よりルークらしく、より強くならなければ――いつか必ず限界がくる。僅かな差が勝敗を分けるような場面で、勝つことができない……可能性がある。

 だとすれば受け入れるべきだ。

 勝利というこの一点だけは、絶対に妥協しないと決めたのだから――。


「…………」


 ――ふむ。

 己こそが最上位。俺より上には誰もいない。そうであると信じ、微塵も疑わない傲慢なる心。

 今までとは似ても似つかない……はずだが。明確に、『馴染む』という感覚がある。元々そうあるべきだったものが、ようやくその本来の姿を取り戻したかのような。


「……楽、だな」


 他人を見下すことに抵抗があった。

 しかし……俺は『ルーク』だ。誰であろうと見下す方がむしろ自然。

 そう考えた瞬間、心が楽になった。


「……チッ」


 その時、珍しい光景を目にした。

 アルフレッドさんが誰かと話してると思ったら、思いっきり舌打ちをしていたのだ。隠す様子なく。

 舌打ちをされた男はペコペコと何度もお辞儀をして、逃げるように立ち去っていった。


「どうした、何かあったか?」


 理由を聞いてみることにした。


「……それが、ギルドマスター自ら『依頼』を拒否されてしまいまして」


「そうか」


 ……なるほど。

 正直、あの冒険者たちとの戦いは実につまらないものだった。

 冒険者さんとの模擬戦は、アルフレッドさんがあとは実践あるのみと言って始めたことだ。しかし、実際はつまらないの一言に尽きるものだった。


 ……やはり、楽だ。


 今まではこういったことを意識して考えないようにと抗っていたが……受け入れた途端、とてつもなく楽になった。

 表現を濁さずに言えば、あの冒険者共は話にならないほどに弱かった。それに加え、この都市の最高ランクの冒険者だというのだから、期待はずれもいいところだ。


「――ちょうどいい」


 ふむ、いいタイミングだろう。

 そろそろ始めたいと思っていたのだ。


「と、言いますと?」

「頃合だ。――『魔法』について知りたい。父上に伝えろ。魔法省に連絡し、魔法鑑定官を呼んでくれとな」


   §


 ――これはありふれた悲劇の物語。


 ミレスティア王国において、平民なら二つ、貴族や王族ならば三つの名を持つ。

 しかし、その少年は『アベル』という名しか持たない。

 そう、孤児なのである。

 アベルは小さな村の小さな教会で育った。そこでの暮らしは決して楽ではない。日々畑を耕し、薬草を集め何とか生計を立てる。

 それでやっと辛うじて空腹を満たす程度の食事ができる。裕福とはかけ離れた生活だ。

 しかし、アベルはただの一度も自分が不幸などと思ったことはなかった。

 教会のシスターや他の孤児は本当の家族のようであり、最年長であったアベルはとても慕われていた。村の皆も孤児だからという理由で差別する者は誰一人としていなかった。貧しくもその心には思いやりがあり、皆助け合いながら生きていたのだ。

 アベルはどんなに辛くても笑顔の絶えないこの村のみんなが大好きだった。

 幸せだった。本当に幸せだったのだ。

 この幸せがずっと続いていくのだと信じていた。


 しかし――それはあまりにもあっけなく終わりを迎える。


 ある日、笛の音が聞こえた。

 それは思わず立ち止まってしまうほど美しく、それでいてどこか悲しげな音色。

 その後、重い足音と共に『フォレスト・ジャイアント』と呼ばれる魔物が突如として現れ、村を襲った。この魔物は圧倒的巨躯を持つだけでなく、知能も高いため集団で狩りをするという特徴がある。

 なんの武力もありはしない村人たちに逃げ場などあるはずもなかった。

 シスターは子供たちを別々の場所に隠れさせた。誰か一人でも生き残れるようにと。

 その言葉に従いアベルも隠れた。だが、隠れていても聞こえてくる。

 村人たちの悲鳴。

 グチャリ、と何かが潰される音。

 耳障りな笑い声。

 当時のアベルにとってそれはとても耐えられるものではなかった。

 耳を塞いだ。しかし、それでも聞こえてくる。

 誰かが殺し、誰かが死ぬ音。


 聞きたくない。

 聞きたくない。

 聞きたくない。


 嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ――。


 そう――これはありふれた悲劇の物語。


   §


 ラムリー子爵家は領土を持たないため王都で暮らしている。

 しかし、次女『リリー・エイクリル・ラムリー』はそこに何の不満もなかった。この美しい王都の街並みが好きだったからだ。

「爺や、散歩へ行くわ」

「かしこまりました、お嬢様」

 身支度を終え、外へ出る。

 これは彼女がもう何年も続けている日課であり、代わり映えしない世界に少しでも彩りを与えるためのもの。散歩ルートのパターンも既に確立されている。

 ただ、

「……えっと、きょ、今日もエルカさんの所に行くわ!」

「かしこまりました、お嬢様」

 約一年前、長年変わることのなかったそのパターンは大きく変わった。ここ最近はエルカの道場に赴き、そこで幾許かの時間を過ごし、そして帰る。

 これが、彼女の『散歩』なのだ。

「……迷惑、と思われるかしら?」

「いえ、そのようなことは全くないかと。お嬢様自ら赴かれるのですから、むしろ光栄でしょう」

「そ、そうよね! そうですわよね! 行くわよ! 爺や!」

「かしこまりました」

 爺や、と呼ばれる執事のポールは代々ラムリー家に仕えており、リリーが物心つく前から側で成長を見守ってきたのだ。多少甘くなってしまうのも仕方がないことだろう。

 数人の護衛を連れ、リリーは街を歩く。

 美しい街並みだが見慣れたものだ、そこに大きな感情の波はありはしない。

 それでも、リリーの足取りはとても軽やかだった。

 しばらく歩けば目的の場所が見えてきた。


「ヤァァァァァァッ!!!」


 耳を劈く裂帛の気合。

 最初は野蛮と思っていたリリーだが、今となっては慣れたものだ。

 そして、なんの考えもなくここへ来た訳ではない。休憩に入る時間帯はすでに把握しているのだから。

「ここまで。一旦休憩とする」

「ハァ……ハァ……ありがとう、ございました……」

 中から声が聞こえてきた。予想通り、タイミングは良いようだ。

「爺や」

「かしこまりました」

 ポールはその威厳溢れる四脚門をノックするために歩みよるが、その必要はなかったようだ。ギイィィ、という音を立て自然と開かれた。

「よく来た。入るといい」

「え、えぇ……」

 出迎えてくれたのは元王国騎士団団長、エルカ・アイ・サザーランドその人である。

 リリーはほんの少しだけエルカのことが苦手だった。今回もそうだが、全てを見透かされているような不気味さがあるのだ。

 なんでいつも来るタイミングがわかるのかと聞いたこともあるが、笑いながら『何となくだよ』としか言われなかった。それがなんとも不気味だ。

 とはいえ、苦手なだけで嫌いという訳ではない。リリーは促されるままに道場の中へと入った。

 中に入り、最初に目に付いたのは地べたに大の字となって横たわるボロボロな黒髪の少年だった。その姿にリリーはほんの少しだけ笑みを浮かべた。

「今日も随分とやられたようね、アベル」

「ハァ……ハァ……リリー」


 少年――アベルは肩で息をしながらリリーを見た。


「何? 来たら悪いのかしら?」

「ご、ごめん。そんなことない、嬉しいよ」

「フフっ」

 ちょっと強い口調を使えばアベルはいつもドギマギとしてしまう。

 その様子が可愛いのだ。だからリリーはついからかってしまう。

「……やっぱり、訓練を続けているのね」

「うん」

 アベルは縁側に座り、ゴクゴクと水を飲み干した。

 礼儀作法のれの字もないが、リリーに気にした様子はない。

「――『アスラン魔法学園』を諦める気はないのね」

「うん」

「…………」

 アベルの返答は早かった。

 剣聖に匹敵する剣の腕を持ちながら、伝説の魔法使いでもある神話の英雄『アスラン』。その名を冠する『アスラン魔法学園』は言わずと知れた王国最高の魔法学校である。

 受験資格は『魔法の適性があること』のみ。だが、それはあまりに言葉足らずだ。

『属性魔法の適性があること』と言う方が正しいだろう。

 それは言わずと知れた不文律。

 完全実力主義のその学園において、誰もが当たり前と考えて疑わない真実である。それほどに属性魔法を使える者とそうでない者では差があるのだ。

 小競り合いのような戦争に属性魔法使いが利用されることはない。

 なぜか――死者の数が跳ね上がるからだ。

 もしも幾人もの属性魔法使いが動員される程の苛烈な戦争が起きたならば、その戦場は死屍累々の世界へと変わり果てるだろう。

 アベルはなぜそんなにもアスラン魔法学園にこだわるのか。王国騎士や冒険者じゃダメなのか。

 どんなに剣の腕を磨いても、多少無属性魔法が使えようと、属性魔法が使えないのであればあまりに無謀だ。


 どうしてそこまで――強さにこだわるのか。


 リリーはアベルが傷つく姿を見たくなかった。

 どうすれば諦めてくれるのか、最近はそんなことばかり考えていた。

「無駄だよ」

「……え」

「誰に何を言われても僕は僕の道を曲げない。――決めたんだ。もうずっと昔に」

「…………」

(ほんと、エルカさんに似ているわね……)

 全て見透かされているようだった。

「僕は強くなる。それだけは死んでも妥協しない」

 リリーはアベルを見る。

 その目の奥、そこにあるのは光や希望などでは決してない。


 ドロリ、と蠢くそれは――『闇』だ。


 深く底の見えない、全てを呑み込んでしまいそうな程の闇である。

 ゾワリ、と背筋に冷たいものが走った。

「……ハハっ。ごめんね、急に。変なこと言って」

 だが、その危険な雰囲気は一瞬にして霧散した。

 少しドジで呆れる程お人好しないつものアベルがそこにいた。

「まったく、身の程知らずにも程度というものがあるわ」

「あはは……だよね」

 バツが悪そうにアベルは頬をかいた。

「――でも、少しだけ尊敬するわ」

「え?」

 出会った当初、リリーは傲慢な貴族そのものだった。

 それを知るからこその驚きだった。

「なによ! 何をそんな驚くことがあるの!」

「だってリリーが……」

「あぁ、もういいわ!」

 リリーは気恥ずかしさを紛らわすように勢いよく立ち上がった。

「今日は報告に来たの。私――『水』の適性があるんだって」

「え、本当に!? おめでとうリリー!! 凄い!! 本当に凄いよ!!」

「そ、それほどでもないわよ」

 それは屈託のない笑み、賞賛だった。もし逆の立場だったなら、とリリーは考えずにいられなかった。こんなにも心から賞賛することができるだろうか、と。

「だから――私も『アスラン魔法学園』を目指すわ。これからはライバル、覚悟することね」

「……はは」

 アベルは嬉しかった。

 こんなにも才能溢れるリリーが、自分を“ライバル”と言ってくれることが。

 だが、その程度で満足してはダメだ。

「負けないよ」

 ちょっとくらいカッコつけたい、だからアベルは笑った。

 きっと、険しい道だ。細く、一歩間違えばすぐさま谷底へ落ちてしまうような、そんな道。

 いや、それどころか道すらないのかもしれない。

 それでも、アベルは決めたのだ。


 もう――何者にも奪わせはしない、と。

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