
あらすじ紹介
俺はファンタジー小説の悪役キャラに転生したらしい。
悪役貴族ルーク・ウィザリア・ギルバート――その怪物的才能に溺れ、格下と侮った主人公に敗れる“やられ役”。
読者をスカッとさせるためにある“破滅エンド”を避けるには……自惚れずに努力するしかない!
運命に抗い、ひたむきに強さを追い求め――アスラン魔法学園に入学したルークは、学年最強の名をほしいままにしていた!
才色兼備の名家令嬢を虜にするだけでなく、本来なら関わらないはずの陰の実力者、主人公の味方となるはずのヒロインまでルークの下に集い始め!?
破滅エンドの悪役が努力した。
たったそれだけの改変が、どこまでも物語を狂わせていく!!
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みんなからのレビュー
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よっち
23ファンタジー小説の悪役貴族ルーク・ウィザリア・ギルバートに転生したことを知った主人公。怪物的才能に溺れ、格下と侮った主人公に敗れる破滅エンドを回避するため、運命に抗うファンタジー。破滅を避けるためには自惚れずに努力するしかないと覚悟を決めて、本来の彼が持つ矜持や傲慢さに振り回されながら、ひたむきに強さを追い求めアスラン魔法学園に入学したルーク。才色兼備の名家令嬢アリスを虜にして、本来なら関わらない陰の実力者で彼女の兄ヨランドも関わってきて、積み重ねてきた努力が少しずつ運命を変えてきた彼の今後が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
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真白優樹
10ラノベの世界のやられ役に転生した男が、生き残る為に努力を始め始まる物語。―――素質に努力の土台が重なり、怪物は世界を歪ませる。 気持ちいいくらいの傲慢さが一種の癖のある面白さを出している中、変態ばかりの周囲に主人公が困らさせられる様が面白い物語であり、独特の読ませてくる面白さがある物語である。既に歪み、一寸先は闇な世界。そんな世界で努力する事で特異点となりつつある少年は、今度はどんな覇道を掴むのか。知らぬ間に彼を崇めていく狂信者達は何処まで突き進んでいくのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
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凜音
9読了 主人公はファンタジー小説の悪役貴族にルーク・ウィザリア・ギルバート転生した。 ルークは生まれ持つ才能に奢り、侮っていたファンタジー小説の主人公に気持ちよく敗れ読者に爽快感をくれるやられ役。 そんな屈辱的な未来にして堪るものかと才能溢れるルークが只ひたすらに強さを極めていく。本来傲慢で努力とかけ離れた彼が努力する事によって物語が狂い踊る最強悪役によるファンタジー。 この様な転生物作品で主人公が転生すると元の悪役になる事は無く転生者の人格によって物語が展開されていくのが殆どですが、なんとこの作品は 続きを読む…
ネタバレあり
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リク
8厨二心をこれでもかと擽られる作品。悪役に転生する作品は数多いけれど、この作品は悪役が悪役のまま蹂躙していく。本能に刻み込まれた他者を見下す精神、そしてそれを成すに相応しい圧倒的な才能に清々しさすら覚えた。その悪っぷりに人生を狂わされる者が増えていくのも納得だ。抗えぬ闇に吸い寄せられていく描写にはゾクゾクした。しかも主人公サイドもどうやら単純な善人とは言い難く、綺麗事を抜かしてルークの踏み台で終わるようなことはなさそう。弱者を切り捨て、強者を喰らい、どんな高みへと辿り着くのか、期待。 続きを読む…
ネタバレあり
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なぎ
2ファンタジー小説の悪役貴族ルーク・ウィザリア・ギルバートに転生してしまう。転生前の優しい人格で接しようとするものの身体が傲慢なルークの言動しか許さないので、努力で破滅エンドを回避しようとするルークの心意気が立派でした。そんな彼の姿に周囲が感化されて、本来のストーリーにはあまり絡まないヨランドが裏で思いっきり暗躍して物語の風呂敷を広げているのが上手い展開だなと思いました。妹も含めてさすがルークもどん引きのド変態です。比較的マトモそうなミアが次回活役してくれたら嬉しいです。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2023/06/01
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784041136461
パートナーのおすすめレビュー
障害となるはずの不遜ささえ糧に!
主人公はある日、自分がライトノベルに登場する悪役貴族のルークだと気づくッス。破滅する未来を回避すべく行動を起こす主人公ッスけど、原作の内容をほとんど覚えていないんスよ。知識に頼れないハードモードな状況ッスね。
さらには、悪役ルーク本来の傲慢な人格も残ってる始末ッス。他者に頭を下げることができないんで、頼み事をするのも一苦労なんスよ。「俺に剣を教えろ」と言いたいだけなのに、体の方に抵抗されて「ぐぎぎ…」となっちゃうところがなんとも笑えるんスよね~。
そんなハンデに振り回されるルークッスけど、傲慢さは自分の敗北を拒絶する気持ちの強さにもなるッス。なんせ、鍛錬中に相手に負けただけで抑えがたい怒りと闘争心が湧き上がってくるんスよ。「誰であれ絶対に負けたくない。そのためならどんな努力でもしてやろう」という思いを利用して、ルークはどんどん力をつけていくッス。高みを目指すその姿は、破滅の未来とか関係なしに読者の心をも熱くさせてくれるッスよ!
自分の傲慢ささえ糧にして、最強のダークヒーローへと成長するルークがカッコいいお話だったッス!
濃いキャラクターのぶっ飛び具合も楽しい作品だよ!
だけど、あまりにも凄すぎるルークの存在は、周囲の人たちにも影響を与えてしまうみたいなんだ。
ルークに剣を教えたアルフレッドは、「剣はまっすぐな心でふるうもの」という考えを持っていた。だからルークを嫌っていたんだけど、彼の才能を目の当たりにし「たとえ悪事でも、彼が剣で何を為すのか見てみたい」という欲望に取り憑かれてしまうんだ。他人を狂わせるほどの才能って、こういうことなんだろうね。
他にも貴族令嬢のアリスは、二属性の魔法を操る嗜虐的な少女……だったんだけど、彼との模擬戦に負けてからは、冷たくされると逆に興奮するようになったみたい。変化が激しすぎて、思わずびっくりしちゃったよ……。
生き方ががらりと変わった人たちにルークは驚き、ツッコみを入れることもあるけど、それがまさか自分のせいだとは夢にも思ってない。そんな彼と周囲の人たちのすれ違いも楽しい作品だよ。