【レビュー】魔王と元側近のすれ違いハーレムファンタジー!『魔王の元側近は勇者に転生しても忠誠を捧ぐ』

レビュー
【レビュー】魔王と元側近のすれ違いハーレムファンタジー!『魔王の元側近は勇者に転生しても忠誠を捧ぐ』

 【新作ラノベ先読み感想文レビュー】をお届けします! 今回はファンタジア文庫から4月19日に刊行されるツカサ先生×よう太先生の新作です。みなさんの感想も聞かせてください!

 もはや主人公が最強であることは、ライトノベルを読む上では当然のことなのかもしれない。最強の主人公が無双して、敵を撃破していく。そして、ヒロインたちから好意を寄せられて、ハーレムが出来上がっていく。

 僕たちはそんな物語を読みながら快感を得ていくわけだが、どうもそういった物語を読み続けていると、もう一つ味が欲しいという欲望が出てくる。最強であること(敵を蹴散らす爽快感)、ハーレムであること(ヒロインとの甘々な展開でニヤニヤ)はマストだけれど、そこにもう一つ個性が欲しいというわけだ。

口絵

 そこで『魔王の元側近は勇者に転生しても忠誠を捧ぐ』だ。本作では、転生後も元側近たちで現勇者の美少女たちとともに不本意ながらも共闘することとなった主人公・バルドの姿が描かれる。本当は「また世界を支配したいわけではない」最強の元魔王が、「自分のことを崇めている」元側近たちとともに戦いの渦に巻き込まれていく物語であるから、最強であること+ハーレムであることに加え、すれ違いコメディ(ただしトーンは真剣)という要素も足されているのだ。元々バルドに惚れこんでいた側近たちは、バルドのことが大好き。美少女となったからには、もう自然とラブコメ的シチュエーションも生まれていく(しかしすれ違いは起こる)。これはもう、僕たちが求めていた物語に違いない!

 元側近たちを学園の代表として率いつつ、両者の望む未来が交わるときが来るのか……。続きが楽しみな新感覚転生ファンタジーの開幕だ。

文:太田祥暉

ざっくり言うとこんな作品

元側近たちには戦いと無縁な
新たな人生を歩んでほしいバルドの気持ち
VS
バルドに再び世界を統一してもらうために
奔放する元側近たちの想い

すれ違いの中で起こる熱い物語!!

主要キャラ紹介

バルド
バルド
かつて世界を滅ぼした魔王存在。エウロパによって転生させられた。
ルルナ
ルルナ
魔王の側近・銀狼プラウドの生まれ変わりにして、輝石の勇者。
リド
リド
魔王の側近・黒竜グリドラの生まれ変わりにして、輝石の勇者。
エウロパ
エウロパ
ドM女神が、人間の中に紛れ込むための仮の姿。聖女。
  • 魔王の元側近は勇者に転生しても忠誠を捧ぐ
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    魔王の元側近は勇者に転生しても忠誠を捧ぐ

    著者: ツカサ   イラスト: よう太

    元側近は、女勇者となって転生した世界でも魔王に仕えたい!

    人族と魔族の長きにわたる戦いに終焉と勝利をもたらし、世界を滅び尽くした歴代最強の魔王――バルド・バルバドス。
    彼に忠誠を誓い、戦い死んでいった六魔臣――銀狼、黒竜、真祖、暴鬼、邪精霊、夢魔を憂い、バルドは側近たちを新しい世界へ転生させると――美少女の姿で『勇者』になっていて!?
    「バルド様――ついに時が来たのですね!」
    「時、だと?」
    元側近たちに次こそは平穏な日常を願うバルドだったが、元側近たちは前世と同じくまた世界を征服するため力を尽くしたいと忠誠を誓い、さらには甘えてきて!? 
    学院都市の学長となった魔王と元側近のすれ違いハーレムファンタジー!

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