今年読んだラノベを振り返った

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2020年12月11日
まとめたユーザー多摩 #iqhafg
あまり多くを読んだわけではないのですが、今年読んだものから数作を選び抜き、それらを簡単に振り返ったものです。
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    登場人物の網の目の中に欠落が存在すること、あるいは星の涙という不思議な存在によって却ってその網の目の構造の変化が炙り出されるのが面白かったです。

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    2020年に改めて、自分からそうであると名乗りながら、意識的に「セカイ系」を書くことの意義を見せてくれるのかもしれない、と思いながら読んでます。これからどんな景色を見せてくれるのか、わくわくしています。

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    粒揃いのミステリ短編集として、あるいは、あの人物はこのささやかで輝かしい探偵行為を通じて世界をこう見ていたのか、と気づかされることの驚きを楽しみました。

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    楽園ノイズ

    (著者)杉井光/ (イラスト)春夏冬ゆう

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    迂遠なことをせず、ただ真正面から、音楽を奏でる時の熱気やあるいは静寂、息もつけないほどの衝撃を描こうと挑戦していました。その向こう側にこそ、それぞれの人物への理解が存在するだと理解しました。

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    ずっと彼らを取り巻いていた問題が、今度こそ大団円へ。こんなに大団円という言葉がふさわしいことも珍しいな、と思う。彼女ら、彼らに訪れた救いと平穏とともにシリーズを読み終えられたことが、読者として何よりの喜びでした。

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    毎年、夏が訪れると読み返しています。あるいは、机の本棚に差しておいて、いつでもそこに書かれた言葉を求めてしまいます。
    浅羽と伊里野が過ごした短い夏は、彼らにとっても僕にとっても忘れがたい夏だった。だからこそ何度も何度も読み返さずにはいられないのです。読み返しながら、ある時は作品について新しいことに気づき、ある時は今までに感じたことを再体験する。そうしているうちに、なによりも眩しい一瞬に通じ合った浅羽と伊里野、二人のことを、どうにかして読者である自分も幸福に遇してあげることはできないものか、ということを考えずにはいられなくなってくるのです。

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