あらすじ紹介
☆☆☆『このライトノベルがすごい!2021』(宝島社)新作4位獲得!☆☆☆
出来心で女装して演奏動画をネットにあげた僕は、謎の女子高生(男だけど)ネットミュージシャンとして一躍有名になってしまう。顔は出してないから大丈夫、と思いきや、高校の音楽教師・華園美沙緒先生に正体がバレてしまい、弱みを握られてこき使われる羽目に……
無味無臭だったはずの僕の高校生活は、華園先生を通じて巡り逢う三人の少女たち――ひねた天才ピアニストの凛子、華道お姫様ドラマーの詩月、不登校座敷童ヴォーカリストの朱音――によって騒がしく悩ましく彩られていく。
恋と青春とバンドに明け暮れる、ボーイ・ミーツ・ガールズ!
みんなからのレビュー
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芳樹
67初読み作者さん。文章がとても綺麗。再生数を稼ぐために女装して自分の曲を動画サイトに投稿してる真琴。進学した高校で音楽教師の華園にその秘密がバレ、それをネタにこき使われることに。やがて彼の周り集う一癖も二癖もある少女たちとバンドを組むことになり…。とても面白かった!真琴とヒロインたちのやりとりがポップで楽しい。また演奏シーンや熱いライブシーンでは音楽が聞こえてくるような描写で、表現の巧みさに唸りました。読者の解釈に委ねるような結末ですが、青春映画を観たあとのような清々しさがありました。とても良い作品です。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
61女装して演奏動画をネットにアップし(男だけど)謎の女子高生ネットミュージシャンとして一躍有名になってしまった村瀬真琴。音楽教師・華園先生に正体を知られ、その弱みからこき使われる羽目に陥った彼が、三人の少女と巡り合うボーイ・ミーツ・ガールズ。不真面目な教師・華園を通じて巡り逢うひねた天才ピアニストの凛子、華道お姫様ドラマーの詩月、不登校座敷童ヴォーカリストの朱音。いかにも著者さんらしい主人公にヒロインたちがいて、そのテンポの良いやり取りは癖になって、熱く盛り上がってゆくストーリーは控えめに言って最高でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
ヒロロシ33
57凛子とのやり取りは面白かった。 トントン拍子でうまく行きすぎのような感じがしました。 あんまり音楽聴かないので、ライブとか臨場感得られなかった😢 楽しく読めましたけど。 続きを読む…
ネタバレあり -
まるぼろ
43姉に唆され出来心で女装して演奏動画をネットに投稿してみた所、ネットミュージシャン「Musa男」として有名になってしまった村瀬真琴だったが、高校に入学してすぐに音楽教師の華園先生に正体がバレて…と言うお話です。とても面白かったです。真琴も杉井さんの作品の主人公らしいツッコミ気質な天然ジゴロキャラで読んでいて楽しかったですし、それぞれ才能があるにも様々な点から挫折していた凛子に詩月、朱音が楽しく演奏する様は読んでいてとてもいいなと思いました。勿論最後のライブも。続刊する様なら是非また次巻も読んでみたいです。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
42これは面白いわ。出来心で女装し演奏動画をネット上に上げた主人公は謎の女子高生ネットミュージシャンとして一躍有名人に、しかしその秘密が音楽教師の美沙緒先生にばれてしまう。弱みを握られた為にこき使われる中、3人の少女と出会い...な話の音楽と青春モノ。一人ひとりヒロイン達の問題を片付けていく主人公の姿がカッコよかったし彼女達とのやり取りも面白かった。が最後は美沙緒先生に全部持っていかれてしまったな。アンコールする事となった時彼を奮い立たせたひとつのメッセージ、最後に残したものには泣いてまうよね。 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2020/05/09
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定価715円(本体650円+税)
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ISBN9784049131574
関連サイト
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公式サイト
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
その分野にのめりこむほどの情熱を持つ人なら、強烈な熱意があるぶん、妥協できない、簡単には解決できない悩みが絶対に生まれちゃうんだよね。このお話で言えば、それは自分の音だったり、家族との関係だったり、あるいは音楽そのものへのスタンスだったり……みんな音楽に真摯で一途なのがよくわかるからこそ、このお話に出てくる子たちの苦悩や葛藤が、読んでいてとても痛切に伝わってくるんだよ。
でも、裏を返せば、それだけみんなひとつのものが――音楽が大好きってことだよね! ひとりではどうにもならない苦しみを抱えていても、どこか似た傷を抱えた子たちと、大好きな音楽をぶつけ合って救い救われる……みんなのそんな関係性が、とっても清々しくて気持ちよくて、心が洗われるようなお話だったよ!
ピアノを弾く際に絶対に紛れてしまう音や、ロックなドラムを奏でたい時の工夫であったり。このお話に現れるひとつひとつの音楽には、この分野に造詣の深い作者さんにしか出せない、息づくようなリアリティが感じられるんです。そんな現実味によって醸し出される物語の空気には、音楽が好きな人ほどきっと共感してしまいますよ。
もちろん、音楽にはあまり詳しくないという人も心配は不要です。テンポの良さと疾走感で、音楽という分野の新しい魅力を軽快な読み味で味わえちゃいます! 王道的青春小説、ぜひ楽しんでみてくださいね!