あらすじ紹介
「おまえら、いつか結婚するぜ」――未来を「予報」されてしまった僕と彼女は、それきり視線を合わせられなくなった。そして数年後、再会した僕らは? 胸にしみる乙一流ファンタジー!
みんなからのレビュー
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夢追人009
170乙一さんの切なく怖い話4編の傑作短編集。題名「さみしさの周波数」は心の琴線に触れる物があり切なさが強く胸に迫ります。また本書は約15年前の文庫本ですが巻頭に色鮮やかなカラーイラスト4頁分が付いていてこれまた貴重な趣向だと思いますね。内容的には哀しみの中にもほのかな温かみと癒しを感じますね。『未来予報』小泉には清水の分まで幸せになって欲しい。『手を握る泥棒の物語』笑える変な思い出で済んで良かった。『フィルムの中の少女』迷える魂が安らかに成仏します様に。『失はれた物語』最後まで妻を信じて耐え抜いて欲しかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
おしゃべりメガネ
160これまた乙一さんらしさがあふれでている作品でした。巻末のあとがきにも本人が書いてあるように、とにかく‘せつない感’フルスロットルな内容で、個人的にはオープニングをかざった『未来予報』がとても印象的でした。『手を握る~』は乙一さん本人が楽しんで書いた感がとても良く伝わってきます。『フィルムの~』は作者の真骨頂とも言えるヒタヒタホラーたっぷりの作品でした。乙一さんが読者に何を期待されているかをわかっているからこそ書くことのできる内容と思いました。最後の『失われた~』はもうひたすら切ないお話で辛かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
むらKみ
132「未来予報」は、本当に共感しました。よく心の描写が伝わってきます。切ない話です。「フィルムの中の少女」も、これもまた切ない。ホラーですが少女の心が伝わってくるいい作品です。白乙も最高です。(^ ^) 続きを読む…
ネタバレあり -
ミロリ
122切ない話が4編。『未来予報』久々の再会、あえて他人行儀で話をして間接的に気持ちを伝える場面が良かった。『手を握る泥棒の物語』一番好み。主人公と同じく騙されており、いっしょにソワソワ。終盤の、芸能人から特別な笑みシチュエーションは最高だなと思いながらニタニタ。『フィルムの中の少女』主人公が回りくどい。『失はれた物語』孤独。次第に人気がなくなる様子が寂しすぎる。主人公の選択は正しかったのか……。 続きを読む…
ネタバレあり -
sk4
116「乙一先生!せつないの頼みますよ~」というフリがあって書いたという『未来予報』。 「じゃあ次はコワイのお願いしますね~」と言われるがままに書いたという『フィルムの中の少女』。 でも、こういうの書いてください!とフられてもアイデアは枯渇してるのだという。いつもながら乙一はあとがきのぶっちゃけ話が面白いw つるつるになった脳味噌で絞り出したと自白する『未来予報』。凄くせつなかったですよw 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2003/01/01
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定価503円(本体457円+税)
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ISBN9784044253035