あらすじ紹介
「文句があるならかかってこい! 八一!!」
清滝一門の祝賀会。師匠である清滝鋼介九段から叩きつけられたその
言葉に、八一は衝撃を受ける。
順位戦――名人へと続く階段で、昇級のチャンスを迎えた八一と、降
級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しつつも八一は己の研究を信
じて破竹の進撃を続ける。
一方、棋力のみならず将棋への熱をも失いかけていた清滝は――
「衰えを自覚した棋士が取れる手段は二つ……」
残酷な運命に抗うのか、従うのか、それとも……?
笑いあり涙ありの浪速ド根性将棋ラノベ、号泣必至の第7巻!
みんなからのレビュー
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海猫
183世代や時代の波に翻弄されるベテラン棋士の苦悩、慟哭がありベテランゆえに輝く瞬間がある。といったオッサンメイン巻で、ロリ将棋で始まった話も来るとこまで来たなー。内容が内容なので、渋く重い味わいがする。これをライトノベルの枠を崩さずに描くのでポップだし、作品の懐がより深くなったと言えよう。というわけで現時点の最新刊に追いついた。一つのシリーズをまとめて一気に読んだのも久々。それももちろん中身の濃さ熱さ面白さあってのこと。ライトノベルを、小説を読む醍醐味を大いに感じた。これからは新刊をリアルタイムに追っていく。 続きを読む…
ネタバレあり -
スズ
147名人へ続く階段で、敗北が続けば引退となる順位戦が始まり、C級1組昇級に向け連勝する八一だが、師匠である清滝は連敗が続きC級転落の危機に陥っていて…。ここまでオッサンがかっこいいラノベは久しぶり。若手世代の台頭と、将棋ソフトによる戦術研究が当たり前になった現代将棋の風潮に取り残されそうになりながらも、己の中で燻っていた将棋への情熱の火種が、対局室全体に音を立てて燃え広がるような業火になるイメージが頭に焼き付いて離れません。泥臭くても未練がましく見られても、最後まで諦めずに頑張り続ける人間は最高にかっこいい! 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
116史上最年少竜王の師匠・清滝鋼介九段。棋力と情熱を失いかけていた彼の戦いを描いたシリーズ第7弾。熱さがとどまるところを知らない。将棋という結果だけが全ての残酷な世界。衰えた老兵が、棋士として生き残る為、プライドをかなぐり捨てて全てを使って戦い続ける。その後ろ姿は何よりも熱くてただただカッコ良かった。この作品に登場する人々は誰もが主人公であり、そんな彼らの生き様をこれだけ強烈に描いているからこそ、こんなにも心を揺さぶられるんだろうな。これはそこら辺のラノベでは絶対に味わえんわ。オッさん最高にカッコいいぜ。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
107「若々しさ、解き放つ」衰えていることは自分自身が誰よりも知っている。それでも懸命ににあがき続ける清滝師匠らベテラン勢が、台頭著しい八一や歩夢ら若手棋士らに全力で立ち向かう!オッサン勢による熱い戦いに心躍りながら読み進めました。将棋によって深まる清滝一門の絆と、清滝師匠の最後の一言に涙。一門勢揃いの表紙イラストも読書前後で印象が変わりますね。あと姉弟子(デンジャラス・ビースト)の破壊力に悶絶。次回は女流棋士対決編のようで、読むのが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
かんけー
100今回の主役は八一と銀子ちゃんの師匠である清滝鋼介氏(^.^)ギャグとは言え、1巻のあの○○が嘘の様な「人間・清滝鋼介」が其処に存在してた♪あいやJS 研メンバーは何時も通り萌えと癒しを与えてくれる♪特にシャルちゃんの「ぱんちゅ!」は強烈だったww連勝を重ねる八一の驕りに激昂する師匠!然し、自身の横柄さを突き付けられ愕然とする。将棋の熱さに並び、人としてどうよ?と読む側に問い掛けて来る、人情論としての熱さも内包し読者を夢中かつ熱中させてくれる。確かに八一達若い世代の勢いは止まらないし、次代を担う棋士としての 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/01/15
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784797395501