あらすじ紹介
そして、宙を夢見る彼らは出会う。
『フライ・ユー・トゥ・ザ・ムーン』の合い言葉が宇宙ブームを盛り上げ、UFO騒ぎにまで発展する一方、月面着陸計画は行き詰まりを見せていた。そんななか連合王国では、『宇宙時代の人類』がテーマの万国博覧会が開幕。『アーナック・ワン』の広報を務めるバートとカイエは『宇宙の平和利用に関するカンファレンス』への参加を要請される。ロケット開発主任のクラウス博士や、若き女王サンダンシアなど、錚々たる面々の参加が決まるなか、あの共和国の英雄二人も急遽登壇することに。
例の行進以来、すっかり仲を深めたバートとカイエ。二十一世紀の未来や宇宙旅行の疑似体験など、仕事を忘れ万博を楽しむ。そして、待ちに待った英雄との対面。二人は未来に思いを馳せ、同じ夢を見る。
―――しかし。
「もはや核戦争は避けられません……ならば、先にしかけるべきです」
東西超大国のいがみ合いが、世界に未曾有の危機をもたらす。夢が消えかけるなか、二大国の若者たちは何を想い語るのか。
いまだ宇宙に行くことが奇跡だと思われていた時代……これは、宙に焦がれた人と吸血鬼が目指す、三十八万キロという途方もない旅への序章。宙と青春の物語、待望の第四幕!
【編集担当からのおすすめ情報】
「このライトノベルがすごい!2018」(宝島社刊)文庫部門総合4位、新作部門3位獲得の話題作!物語は新たな局面に向かいます。また 「コミックDAYS」にてコミカライズも大好評連載中です!
みんなからのレビュー
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海猫
74宇宙開発的な展開は今回特にないので、その意味ではブリッジともいえる巻。それでもバートとカイエ、レフとイリナの二組の主人公カップルの顔合わせはイベントとして嬉しいし、万国博の様子はなんとも楽しい。なんといっても読みどころは冷戦という現実を、主人公らが宇宙に対する憧れやロマンで乗り越えようとしていく様。これまでよりちょっと厚めになった文庫本で、ゆったりと各人物のエピソードも語られていくので読み応えがあった。物語もさらに大きなステージに入っていくようなので、次巻を早く読みたい。最後の文章が不穏で気になるしね。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
43宇宙ブームが盛り上がりUFO騒ぎにまで発展する一方、月面着陸計画は行き詰まりを見せていた連合王国。そんななか『宇宙時代の人類』がテーマの万国博覧会が開幕し、共和国の英雄二人も急遽登壇する第二弾。共和国の躍進に焦りを隠せない連合王国の内情と、例の行進以来すっかり仲を深めたバートとカイエのその後。イリナやレフとの邂逅と二国間の緊張状態。宇宙に到達した飛行士たちの難しさや人種間の壁にも直面しましたが、それでも真摯に向き合おうとする女王や、諦めない彼らの強い想いにぐっと来たからこそ不穏な結末が気になりました…。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
41シアトル万博とキューバ危機をモチーフにした第4巻。月面着陸計画が難航する中でも月を目指すバートとカイエが、万博会場でついに憧れのレフ&イリナと出会う今回。政治的緊張感がかつて無いほど高まる中、たとえ明日世界が終わろうとも、と『今日の不可能は、明日は可能になる』を信じて突き進む二人の姿に胸が熱くなりました。そしてとにかくカイエが可愛い。そんな彼女たち新血種族のピンキー・ブラッドが、なんとロマンチックな営みであることか!さて、不穏なエピローグで次回何が起こるのかと不安になりますが、続きを読むのが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
むっきゅー
38万博のカンファレンスに登壇することになったバートとカイエが、レフとイリナと対面する第4巻。万博のパビリオンを四人で回るシーンがうれしい。特に、二巻のラストシーンから出番のなかったレフとイリナだったけど、あんまり変わってないな(笑)。一方バートとカイエが同じ夢を叶えることを誓うピンキーブラッドがロマンチックすぎるー!あと、この作品は、演説が感動的で熱い。月軌道ランデブー方式をぶちあげたバートとカイエのプレゼン、宇宙開発の夢を語るサンダンシア女王の演説が最高でした!次巻から、鉄のカーテン共和国編。楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ホシナーたかはし
313巻が出版されるまで時間がかかったのに対し、本巻は時間がかからなかったのは行幸です。バードとカイエの物語・後編。カイエ可愛いよカイエ・・・同じ吸血鬼であるイリナと会って、何か動き出すのかと思いましたが、話自体が宇宙開発・特に国同士技術者同士の競争・争いがメインなので、血縁関係等の話にならなかったのが良かった。次も大いに期待してます。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/09/19
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784094517521