気になる「ライトノベル大好き！」なラノベインフルエンサーへインタビュー！ 「はじまりとキッカケ」をテーマに、好きなライトノベルから自身の発信について伺ってみました。
第6回は、小説系VTuberの「書三代ガクト」さんです。
VTuberとしてのはじまりとキッカケは？
──動画を投稿するキッカケになった出来事を教えてください。
私は元々読書仲間と月に１回程度「読書会」をしていたのですが、デビュー前の2018年頃からみんな忙しくなり会う機会が減ってしまいました。本の話をする機会を増やしたくて「ほな、ネットでやってみようか」と思い立ったのがキッカケです。当時色んなVTuberさんを見ていたので、その流れで自然と今の配信形式になりました。
初めて投稿した紹介動画は高田大介先生の『図書館の魔女』（講談社文庫）コラボ読書会は伏瀬先生の『転生したらスライムだった件』（GCノベルズ）です！
──投稿するにあたって「こだわり」を教えてください。
「私自身と、リスナーさんの読書量を増やす活動」というこだわりがあります。１冊を紹介することもあれば、テーマに沿っていろんな本を並べたり、ネタバレなし・ありで語ったりしています。その中で「この本が好きならあの本も好き」と関連付いたタイトルをおすすめし合えるような配信を意識しています。私が本を読むために配信をしているところもありますのでｗ。
また配信内容に合わせてネタバレなしのターン、ありのターンを明確に分けるなど、未読の方の読書体験を損なわないこともこだわりとして持っています。
──ご自身の動画で、おすすめの動画を教えてください。
最近は作者さんに自著についてお話を聞く配信をしています。
『不死探偵・冷堂紅葉』（GA文庫）の零 雫先生
『僕らは『読み』を間違える』（角川スニーカー文庫）の水鏡月聖先生
『後宮食医の薬膳帖』（メディアワークス文庫）の夢見里 龍先生
またコラボ読書会は250回ぐらい、小説紹介は600個ぐらいありますので、ぜひご興味のあるタイトルのものを見ていただければ嬉しいです。
ライトノベルを好きになったはじまりとキッカケは？
──初めて読んだ本や、今までで一番印象に残っている本などを教えてください。
有川浩先生『塩の街』（電撃文庫）
私が小学生の時に初めて読んだ小説です。終末という舞台とだからこそ輝く思いの数々に衝撃を受けました。電撃文庫版だったので、そこからライトノベルをひたすらに読むようになりました。
萬屋直人先生『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』（電撃文庫）
世界が緩やかに滅んでいく中、高校生二人が一緒に旅に出る物語。楽しく切なく不思議な作品で、本作をきっかけに単巻ラノベにハマりました。
周藤 蓮先生『賭博師は祈らない』（電撃文庫）
十八世紀のロンドンを舞台に、賭博師と彼に買われた少女の関係性を描いた作品です。お互いの距離を測りながら、「それでも！」が輝くような展開が強烈でした。ちょっとラノベから離れていた頃に読んだ作品で、「やっぱりラノベが好き！」となった1冊です。
──今注目するイチオシの作品は何ですか？その作品を好きになったキッカケと、推しポイントを教えてください。
依空まつり先生『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』（カドカワBOOKS）
人見知り故に無詠唱魔術を習得し“七賢人”となったモニカ。正体を隠し学園潜入、第二王子の護衛任務をこなします。
学園の日常と事件、調査と熱いバトルの読み応えはバツグン！ 巻を進むごとに深まる関係も必見ですし、今まさに大きな展開を迎えている作品です。
紙城 境介先生『僕が答える君の謎解き』(星海社FICTIONS)
紙城境介先生のミステリで関係を描く作品は本当に最高です！
明神凛音は天啓で犯人が分かる少女。自身もロジックがわからない中、伊呂波透矢は事件を調査し、凛音が言語化できない推理を組み立てます。
ヒロイン自身も分からないことも探偵が解明する物語。ミステリとしてもラブコメとしても最高。続刊も決まっており、楽しみです！ もちろん紙城先生の作品はミステリで深まる関係を描いたものが多く、どれも大好きです。
朝依 しると先生『VTuberのエンディング、買い取ります。』(ファンタジア文庫)
VTuberブログを運営する苅部業に寄せられる様々な悩みや歪な状況。主人公にしかできない方法で救おうとしていきます。センセーショナルな設定とあまりにも切実な”VTuber”たちの思いが強烈な作品です。
書三代ガクトさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました！ いつも素敵な作品に出会えるキッカケをありがとうございます。これからも応援しています！
■書三代ガクト
小説をこよなく愛する猫VTuber。小説紹介動画や読書会を開催している。
YouTube：@sho3dai_gct
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