美少女ゲームオタク的観点での云々。
逆に、これらを読んだことがあればゲームの方にも興味を持ってもらえれば、と。
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ここがオススメ!
二度のTVアニメ化に加え劇場版も制作された本作では、まさしく美少女ゲーム制作が題材となっている。
『パルフェ 〜ショコラ second brew〜』、『この青空に約束を―』、『世界でいちばんNGな恋』、『WHITE ALBUM2』等、数多くの名作のシナリオを手掛けた丸戸史明氏だからこそ書ける物語だろう。
自作のパロディも数多く差し込まれるため、プレイしているとさらに楽しめる仕様だ。
特に、氏の代名詞とも言える(というか自分が勝手に言ってる)「お前の周りの世界は…お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」という台詞を捩ったシーンは変な声が出た。 -
ここがオススメ!
僕の愛するシナリオライター丸戸史明氏が手掛けたオリジナルTVアニメのノベライズ版。アニメ版よりも群像劇としての色が強くなっている。
SF、恋愛、そして社内政治等々、多くの要素をごった煮にしてまとめ上げた本作はストーリーが進行し全容が見えてくるにつれて加速度的に面白くなっていく。
騙されたと思って!! 最後まで!! -
ここがオススメ!
僕が最高傑作と信じてやまない名作ゲーム『WHITE ALBUM2』。そのノベライズ版。
introductory chapterとclosing chapterのみならず、codaまで書き切ったというだけで評価に値するのだが、本作は浮気ルートをベースにしたオリジナルのエンディングが採用されているため、原作ファンも必見である。
ちなみに巻末に度々丸戸史明氏が出没する。 -
ここがオススメ!
デザイナー、社長、Vtuber(?)……と様々な肩書きを持つ木緒なち氏だが、美少女ゲームクリエイターとしても一面も持つ。有名どころでは『グリザイアの果実』や『蒼の彼方のフォーリズム』だろう。
そんな氏が手掛けるのは美少女ゲームメーカーに勤める主人公が過去にタイムスリップし大学生活をやり直すという物語だ。
自身の経験を基にしているからか、クリエイター物としてのディテールと熱量が凄まじい。
制作という日の当たらないクリエイターによる熱き物語をぜひその目で確かめてほしい。 -
ここがオススメ!
『あの晴れわたる空より高く』や『景の海のアペイリア』といった傑作SFゲームのシナリオを手掛けた範乃秋晴氏によるSFライトノベルである。
氏の作品は膨大な設定が語られることで脳汁が溢れ出す自分のような人間には堪らない。
同じく特異点(シンギュラリティ)を扱った『景の海のアペイリア』のプロトタイプとも取れるので、両方触れた上で色々と思考を巡らすのもまた乙だろう。 -
ここがオススメ!
表紙の黒髪美少女、実は女装した主人公である。
そう、本作は『処女はお姉さまに恋してる』、『月に寄りそう乙女の作法』といった女装ゲーの流れを汲みながら、『Dies irae』や『神咒神威神楽』等の正田作品の厨二エッセンスを注入した、コアな美少女ゲームユーザーにこそぶっ刺さる一品なのだ!(※本人談)
詠唱はロマン!! -
ここがオススメ!
『処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー』のノベライズ版。(全年齢向けにつき処女→乙女と表記が変わっています。)
原作からの変更点も多々あるが、原作シナリオライター自ら手掛けただけあり、女の園を舞台にしたおハイソとでも言うのか、その独特な雰囲気は健在。
むしろ原作では大人の事情で断念せざるを得なかった主人公の物語を書き切っており、この櫻の園のエトワールから続くノベライズ版を以てしておとボクシリーズは完結するのではないかと思うほどである。(まあ後に3つのきら星が発売されるのだが……) -
ここがオススメ!
ヒロインの抱える問題を解決して結ばれるのが美少女ゲームにおける一般的な流れだとして、保住圭氏は日頃からそのことに対し純粋な恋愛物とは言えない(意訳)という持論を語っている。
本作はそのアンサーであるように思える。
外的要因によるトラブルがなくとも感情に起因する問題のみで物語を三巻分展開させる手腕は見事。
ところで、本業で18歳以上()しか書けないから中学生ヒロインを書いてるのでは?という疑問が…… -
ここがオススメ!
題材的には昨今の流行りに乗っかった形ではあるが、美少女ゲームライターの本領発揮とでも言うような甘々っぷりはもう流石としか。
ライトノベルに進出する美少女ゲームライターの多くとは異なり、氏は基本的にキャラゲーと呼ばれるジャンルを手掛けてきたのだが、それが一人のヒロインをより掘り下げていく題材と上手く噛み合い、良い方向へ作用したように思う。 -
ここがオススメ!
みんな大好きよう実!
もうすっかり人気作ですね……。
さて、衣笠トモセコンビと言えば『暁の護衛』と『レミニセンス』であり、本作はその両作品の流れを汲むようや主人公の造詣であり、そして『レミニセンス』に見られた緊張感のある駆け引きが終始繰り広げられる。
起承転結における結に些か問題があった衣笠彰梧氏ではあるが、打ち切りや尺の問題から解き放たれた氏にはもはや敵なし。
この調子で自身の納得のいくまで突っ走ってもらいたい。