【レビュー】死神らしからぬ死神。現代社会を舞台としながら、異世界の影響を受けた不思議な世界観と軽妙なトークが、心地よい読後感を与えてくれます!
作品情報
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死神公女フリージアは、さよならを知らない
著者: 綾里けいし イラスト: 藤実なんな
死神は人と繋がり恋することで――最期にすべてを理解した
「私は人が生き抜いた末の『死』が観たい。その果てに、なにが遺るのかを」
『死』を学ぶためだけに現世を旅をする死神がいる。死神公女フリージア・トルストイ・ドルシュヴィーア。
異世界の中でも高位な存在であり、現世の『死』を知りたいと願った彼女は、付き人である少年、《人の死期がわかる》異能を持つ黒朗夏目と、様々な人間の『死』を看取る旅をする。
寿命という概念と無縁だから、人間と親しくなったことがないから気付かなかった、抗いようのない一つの事実。
彼女がそのことに気付く、その刻まで――旅は続く。