一捻りある青春物語【激推しラノベまとめ賞】
この二文字をとっても様々な形がある。
というわけで、少し捻った設定のある青春物語を4作品紹介していく。
(『サンタクロースを殺した。そして、キスをした。』は、過去にまとめとして投稿した内容の一部改稿版です)
-
ここがオススメ!
炭酸を飲んだ時のような爽快感や充足感、そして少しの痛さ。
緻密な心情が見事に文章で表現されている。
魅力的な登場人物は、一人ひとりが主人公となり、軽妙な掛け合いと地の文は、読者を物語の世界へと引きずり込んでいく。
もっと、「この物語に浸っていたい。」
そう思えるような作品です。 -
ここがオススメ!
純文学の読書感想文を絡めながら物語が進んでいく、一風変わった作品。
ボタンの掛け違えの様に、互いが互いの感情の "読み" を間違えているところが物凄く面白いと感じた。
文章の硬さは程よく、読んでいて心地よかった。
また、情景、心理、どちらの描写を取っても秀逸で美麗な文章だった。
前後半で語り手の視点が変わり、特に後半の怒涛の伏線回収には鳥肌が立った。
再読すると、軽く読み流していた箇所が実は……っと、更に味が深くなっていきます。
個人的に、読書家かぶれの主人公は「いいキャラだな」と思った。
(カクヨムの方で1巻と2巻を繋ぐ物語、1.5巻も公開されてるので是非!) -
ここがオススメ!
歩くスピードで、しかしながら着実に。
そのように紡いでゆく二人の恋物語は、読んでいて微笑ましく、時々頬が緩んでしまうことがある。
少し硬めの文章ながらも、しっかりと読みやすく、特に緻密な心理描写が素敵だった。
お互いに支え合う関係性は、時としてすれ違いを生んでしまうが、それでも二人は一緒にいるのだ。
安心感を求めて。心を許せる相手を求めて。
そして、是非とも読了後には、2巻の表紙のタイトルに注目してもらいたい。
細部まで作りこまれたこの作品は読者を引き付けて離さない魅力がある。 -
ここがオススメ!
後半からの怒涛の伏線回収やタイトル回収等が美しく、ページを捲る手が止まらなかった。
また、読了後はなかなか消えない心地よい余韻の波に飲まれる。
物語を構成する言葉一つ一つに意味が宿っており、美麗で魅力的に感じた。
また、心震え思わず涙してしまった程に綺麗な最後。
1巻の中に全て綴られているクリスマスの物語は、単巻完結の中で1番といっても過言ではないと思う。
ちょっと、ビターで儚く、それでいてどこか温かい物語。
不幸せの中で幸せを見つける作品は、一度読めば忘れられない。
是非読んでみてほしい。