真実はいつも一つ! ミステリーラノベ3選+1【激推しラノベまとめ賞】
期待の新人賞受賞作とおすすめの一冊を紹介!
以前のミステリラノベまとめ
https://kimirano.jp/matome/detail/327
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ここがオススメ!
スニーカー大賞《銀賞》受賞作。
担当編集者さんが令和の「氷菓」になって欲しいとおっしゃっていて、いやいやなかなか大きく出ましたね、なーんて思っていたらそう期待するのも納得の面白さでした!
作者さん自身ミステリーと意識して書いた訳ではないとのことで大きな謎やトリックがあるわけではないのですが、後半で視点人物が変わることでそれまで見えていた景色がガラッと変わるのがすごい!
この時のこの描写はそういうことだったのかと二度読みするのも楽しいです。
そして風景描写、人物描写など文章がとても綺麗。ときどき下ネタもあり堅苦しいばかりでないのも読みやすかったです。 -
ここがオススメ!
講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>受賞作。
主人公ミゲルとディアは勇者候補を探す認定官。ある村を訪れた二人は勇者の生まれ変わりのウワサを聞きその真実を確かめることに。
冒頭で起きる事件を置いて本筋のストーリーが進むのですが、クライマックスでの伏線回収に参りました!
トリック(?)もいい感じにファンタジーと現代科学が混ざり合っていてまさにファンタジーミステリという感じです。
ミゲルは役人として散々人間の醜い部分を見て来ただろうと思わせる疑り深さと交渉の巧みさを持っていて、ひねくれていながらもその活躍がかっこよかったです。 -
ここがオススメ!
みなさんはミステリーと聞いてどんなお話を思い浮かべますか?
嵐の孤島、吹雪の山荘、そこに閉じ込められた登場人物達。やがておこる殺人事件。最後は探偵が華麗にトリックを見破り犯人を言い当てる。
と言えばなんか聞いたことあるなー、と思われる方は多いのではないでしょうか?
しかしミステリラノベでは意外とこういうシチュエーションは少なかったりします。本作は剣と魔法の世界で王道クローズドサークルものを扱った本格ミステリー。
雨のそぼ降る古城で起きる一夜の惨劇。広間に飾られた黒獅子の像にどこからか感じる謎の視線と奇譚にふさわしい雰囲気。
確かなロジックで導かれる真相と丁寧な伏線回収がお見事! -
ここがオススメ!
SNSで話題になっていたので読みましたがぜひオススメしたくて追加しました!
ヤンデレ幼馴染のサヤカと共に高校生となったハルキ。朝になればベッドに潜り込んできたサヤカに起こされる毎日を過ごしていたが、ある朝起こしにきたサヤカが二人に!?
さらに同級生の少女ユウキが男性に変わるという異常事態に困惑するハルキ。
事態の解決に奔走するハルキはやがて願いを叶えてくれるという「枯れない彼岸花」の伝説に辿り着き……。
だれがなにを彼岸花に願ったのか? 驚きの真相に思わず最初から読み返してしまいました。
彼岸花伝説の伝奇要素と最後まで気が抜けないミステリー要素が見事に合わさったオススメの一冊です!