あらすじ紹介
放浪の騎士グレンと神官を装う魔術師リューは旅の途中、雷雨に襲われ、黒獅子城と呼ばれる古い砦に逃げ込んだ。そこで二人は、同じく雨宿りをしていた先客たちと出会う。
視察を終えた若い二人の騎士とそのお目付役。義眼の老騎士。商魂たくましい商人一家。貧しいがどこか油断できない吟遊詩人、しっかり者の町娘。
それぞれ癖のある旅人たちが一夜を明かす中、語られる黒獅子伯の伝説と、彼に倒された魔術師の噂。そして古城に潜んでいた魔物の襲撃。
様々な事件が起こる中、老騎士タングレーが遺体となって発見される。
陰謀と伝説の絡みあう廃城の片隅で、グレンとリューは事件の謎に挑む。
みんなのデータ
-
0評価する
-
1読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
32旅の途中で雷雨に襲われ、黒獅子城と呼ばれる古い砦に逃げ込んだ放浪の騎士グレンと神官を装う魔術師のリュー。そこで同じく雨宿りする先客たちと出会い、陰謀に巻き込まれてゆく物語。視察を終えた騎士たち三人と義眼の老騎士、商人一家、吟遊詩人、町娘との一夜限りだったはずの出会い。老騎士殺害から続く惨劇と、不穏な雰囲気の中で明らかになってゆく複雑に絡み合ったそれぞれの関係。大人な関係にあるワケありな二人が事件を解決に導いてゆく展開は著者さんの新境地ですかね。目的があって旅を続ける二人のその後をまた読んでみたい作品です。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
26★★★☆ 事前情報的にガチガチのミステリー物だと思ってたけど実際は人間関係のドロドロしたところのほうが注目されると思う…笑推理の内容などは正直推理物のテンプレをなぞるような展開であまり目新しさはなかったかな…笑難易度(?)的にもコナンに出てくるくらいのレベルの難しさだからそういった推理物を読みたい人からしたらかなり物足りないと思う笑ただ、個人的にはリューとグレンのコンビがとても好きだったし話自体は面白かったから高評価! 続きを読む…
ネタバレあり -
S.T.
23面白かった!『魔弾』の大ファンだが、代表的な作品群とかなり毛色が違ってて驚いた。あらすじで示唆されてはいたけど、本当に1冊丸々剣と魔法のファンタジーの世界観でのサスペンス。しかも人間関係超ドロドロの(苦笑)。キャラ自体はちゃんといつもの川口キャラなので、作者の他作品既読なら問題なく読めるとは思う。『折れた聖剣と帝冠の剣姫』と同世界観かつ同時代の話だったが…あの作品の方の再開はないのかなあ。これはこれで楽しめたけど、これで終わりにされると寂しい気が。『新魔弾』2巻は問題なく発売のようで、それは嬉しいけどね。 続きを読む…
ネタバレあり -
しぇん
17放浪の騎士と魔術師が雨宿りの先で巻き込まれる殺人事件。と、ミステリー風味の殺人事件。主人公二人が完全にできてる関係なのは珍しかったですね。しかしミステリーというよりは昼ドラとか土曜サスペンスみたいな感じかなとも思ったり。二人の敵討ちは通そうですが続き出るのかは謎ですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
17放浪の騎士の青年と魔術師の少女が、黒獅子城と呼ばれた廃城で発生した殺人事件に挑む物語。―――陰謀と伝説、絡みて生まれるは誰かの哀しい真実。 豪雨により孤立した、ミステリの舞台としては完璧な舞台。その舞台で繰り広げられる、血生臭くて淫蕩な香りのする、渋い魅力に溢れた本格的な謎解き。そんな、作者様である川口先生の新たな境地を開拓する物語であり、どこか哀しくて、でもほんの少し温かい、いつもとは違う面白さのある物語である。一時交じり、それぞれの道を進む者達を乗せ、舞台はいつも回っている。 うん、面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2018/12/21
-
定価682円(本体620円+税)
-
ISBN9784086312790