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ここがオススメ!
辺境の寒村に生まれた農民のアッシュ。彼は、前世らしい記憶を宿していたため、今世の貧しさに絶望していた。
たかが風邪でたやすく命を落としてしまう世界。どうしてこんなにも苦しいのかと絶望に沈む彼を救ったのは、今は滅びた古代文明の時代より脈々と受け継がれてきた本だった。
村の神官の協力を取り付けて文字を学び、本を読み、その知識で生活を良くしていくのですが。夢は大きく、古代文明のような生活を再現すこと。その目標に向かって突き進んでいくアッシュ君が、絶望の闇を照らす灯となるのが好きです。 -
ここがオススメ!
「復活した魔王が勇者に倒される」王道RPGゲーム世界のモブ貴族・ヴェルナーに転生した主人公。
ゲームシナリオが進むと王都が魔王軍に襲撃され、大きな被害が出ることを知っているヴェルナーがそこで生き延びるために奮闘していく話です。
ゲーム的な設定である「はじまりの街の装備はなぜ弱いのか」や「魔物を倒すと宝箱をドロップすることがあるのはなぜか」に、この作品流の理由付けをしているのが面白いです。ウンチク披露してるシーンが結構好き。 -
ここがオススメ!
本好きな女性が異世界の病弱な平民の少女マインに転生。ここでは紙が希少で、本は貴族のものだった。そこでマインは「ないなら作ればいい」とばかりに、紙を作り始めるのですが……。
彼女の病弱さには理由があり、そのせいで貴族に目をつけられたりもします。物語が進むなかで彼女の立ち位置はどんどんと変わり、その過程でこの世界についての情報が出てくるのですが。魔術や神々の加護が実在する異世界の設定が創り込まれていて、情報が出る度に楽しくなります。 -
ここがオススメ!
パレッティア王国の第一王女アニスフィア。
前世の知識がある彼女は、魔法使いに憧れたものの……魔法の才能がなかった。それでも諦めず魔学という独自の分野を開拓していった彼女は、ある日弟が婚約破棄する場面に居合わせてしまって……。
国王に話を通したうえで、その少女ユフィリアはアニスフィアの庇護下に置かれることになったわけですが、始まりこそ衝突事故のように慌ただしいものでしたが、2人が交流していく中で関係が深まっていくのがとても良かったです。 -
ここがオススメ!
セーブポイントを作り出し、死んだとしてもそこで復活できる。そんな異能力をもったアレク。幼少期スパルタで育てられ、ステータスカンスト状態になった彼は今、宿屋の主人をしていた。
「死なない宿屋」として一部で有名で、力を求める新人を育成するサービスをしていたのですが……危機感がある方がステータス伸びるし、ロードすれば元通りだから、文字通り命がけでやりましょうね! という方針なので背筋が凍えます。それでも客足は途切れないので、すごいというか。お客様、みんな頑張ってと応援したくなる作品。