あらすじ紹介
内政、防衛戦、戦後の後始末――勇者(とも)と違う、俺の戦場。
伝説の裏側で奮闘するモブキャラの本格戦記ファンタジー、此処に開幕。
いずれ魔王と勇者の戦いが世界の命運を決める。
そんなRPGゲームの世界へ転生したことを思い出した貴族の子息ヴェルナーは、本来名前も出ずに死を迎えるモブ。
理由は魔王軍による王都襲撃だろう。
そう判断したヴェルナーは悲劇を回避するため、前世の知識と知恵を総動員して生き残る術を模索する。
ゲームの知識で己を鍛え、勇者マゼルと親友になり……迎えたゲーム開始イベント『魔物暴走(スタンピード)』。
勇者(しんゆう)のいない戦場で、誰も気付かなかった魔物の狙いを阻止し獅子奮迅の活躍を見せたヴェルナーは、ゲームの歴史をも変えることに――!?
伝説の裏側で奮闘するモブキャラの本格戦記ファンタジー、此処に開幕。
みんなのデータ
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みんなからのレビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
71第1巻。モブ貴族のヴェルナーとして転生した主人公が自身の死亡運命を回避するために裏方として奮闘するストーリーが面白かった!特に勇者のマゼルと親友となり、脇役として彼を支援したり、2人の学生生活を綴ったエピソードも勇者と貴族のタッグの暴れっぷりが胸熱だったりと魅力的。脇役だけども、ヴェルナーが戦闘で活躍する面もしっかりと描かれていたり、戦いだけでなく人間同士の駆け引きもあったりして、勇者と魔王の戦いの裏でヴェルナーが色々と奮闘している苦労性な姿がドツボ。彼の活躍で分岐した運命がどこに向かうのか楽しみ✨ 続きを読む…
ネタバレあり -
こも 零細企業営業
41勇者の友達が転生者。最初は関わるつもりが無かったのに頼られたら断れない性格と大臣の息子という立場のせいで平民で立場の弱い勇者の後ろ盾になってしまう。王族は勇者を部下にしたらどうだと言われたけど、友人でいたいと言って拒否。野心が無いと評価されたが、、本人の内心は姫様と恋人になるのに、後々に王族になる奴を部下にとか勘弁してくれと悲鳴をあげてただけだった。そして勇者には仲間と共に良い装備を揃えるために良い装備を売ってる街に買い出しに行くように依頼を出して援護もして国では魔族の侵攻に対応する。何気に活躍してね? 続きを読む…
ネタバレあり -
Koning
34転生したんだよね?な感じで古き良きRPG的世界へ来た主人公。勇者と友達になってみたり、ゲーム的展開だと王都ほろんで自分も死んじゃう!それは嫌だってことで、頑張っちゃうお話。で、タイトルの通りゲーム的世界の裏側にもおそらくはちゃんと国や宗教といったものがあって、貴族だとそら面倒な事あるよね?というのをいい具合に落とし込んでるので著者があとがきに書いてる通りこういうのありそうだよねぇ。というのがやたら起こる。でもそのゲーム世界を当然逸脱するわけで、そこがみそですな、 続きを読む…
ネタバレあり -
文公
29「人は一冊の本を作るために、図書館半分をひっくり返す。」という名言を思い出す。話に重みや厚さを持たせるには膨大なインプットが必要なんだなぁ。加えて、読者を置いてけぼりにしてなかったのが良かった。 続きを読む…
ネタバレあり -
蛇の婿
26昔懐かしきドラクエ型コンピューターRPGの裏方の物語。理論的にゲームの状況を成立させる条件とそれを踏まえての転生ゲーム知識チートというなかなか興味深いテーマ。メインの面白さは主人公のああでもないこうでもないと考えるその思考になるので、あくまでラノベ的なテーマを追いつつなかなか読み応えのあるものに仕上がっている。SFとかファンタジーなどの各種設定とか背景とか理詰めで考えてしまうタイプにはたまらない面白さなのではないかなと。楽しく読了。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/03/25
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定価715円(本体650円+税)
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ISBN9784824001276
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
転生したのはゲームの世界。前世の知識を活かして勇者様のために暗躍!!
RPGの世界ということは、当然勇者もいるわけだよね。でもこの先起こることを知っているのはヴェルナーだけ。彼は大臣の父を持つ伯爵家の嫡男としての立場を活かし、斥候を雇って魔物の動向を調査。高価な武具を手配したりと、勇者の裏方に徹して暗躍するんだ。ヴェルナーのように陰で支えてくれる人は、いるだけで頼もしいよね!
自分ではモブだなんて言うけど、ヴェルナー本人だって勇者に引けを取らないと思うな。王都の近くで起きた王国軍と魔物との戦闘では、彼の前世の知識が役に立つんだよ! 魔物の動きに違和感を覚えたヴェルナーは、「釣り野伏」という罠であることを瞬時に見抜き、的確に隊を指揮するんだ。釣り野伏を知ってるってことは、前世のヴェルナーは結構な歴史オタクだったんだね。
王国の陰のブレーンともいえるヴェルナーの知識と戦略には、思わず唸らせられる場面が盛りだくさんさ!
自分の活躍でシナリオを変えちゃった!? 予測できない展開にハラハラッス~!
でも魔物との戦いであっさり死んでいく奴らや、王都で幸せな生活を送っている子供を目の当りにしたら、目的も変わっていくんスよ。たとえゲームの世界でも、ここに生きている住人たちと一緒にハッピーエンドを迎えたい…そんな意識がヴェルナーの中に芽生えていくのが実に人間らしくて興味深いッス!
途中まではシナリオ通りに進んでいたゲームの世界なんスけど、ヴェルナーが活躍したことで、敗北イベントだった戦いにも勝っちゃうんスよね。死ぬはずだった人物すら救っちゃったし、ヴェルナーはなかなかやり手ッスねぇ!
でも、ここからが大変ッスよ。シナリオの展開を変えちゃったって事ッスからね。助けたことで国の重要人物に一目置かれたのか、モブキャラのはずのヴェルナーが魔王復活に関する国家機密を相談される始末ッス。…ってことで、ヴェルナーすらも予測できない今後の展開にハラハラドキドキッス~!