あらすじ紹介
前世の知識で独自の魔法、“魔学”を生み出した王女・アニスフィア。ある時、精霊に愛された天才令嬢・ユフィリアと一緒に住みながら研究を始めることになって!? 二人の出会いが、国と二人の未来を変えていく!
みんなからのレビュー
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芳樹
53【BW読放】転生前の世界の知識を基に"魔科学"を興した王女アニスが、皇太子アルから婚約破棄された公爵令嬢ユフィとともに魔法研究の道を進む物語。あらすじには王宮百合ファンタジーとあるけれど、それほど百合っぽさはありません。そしてアルがユフィと絶縁したり、彼の取り巻きが盲目的に追従する理由も明らかでなく、その発端となっている男爵令嬢レイニに至っては存在感が全くない、と謎だらけ。総じて一大シリーズの導入部という印象を受けました。それらの設定がこれからどう活かされていくのか。今後の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
雪紫
49百合と聞いて手に取ったものの、実はかなりの王道ファンタジー。これ、ひょっとしなくても前編なのでは・・・? と思うくらいに、百合要素より世界観や地盤固めに費やしてる感が強い。多分、本番は次の巻。・・・果たして後継者に望まれるアニスの研究と平穏な生活やいかに(好かれる人にはかなりの人望あるからなアニスは)。後アニスの前世の詳細は明かさないままですか? 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
43魔法に憧れるも何故か魔法を扱うことが出来ないが、それでも諦めずに魔学という学問を打ち立てて研究を続ける王女・アニスと、アニスの弟に婚約破棄を言い渡され、行き場を失くしたユフィリアが紡ぐ異世界ファンタジー。 アニスの元で魔学の助手として共同生活を始めたユフィ。魔学を応用して制作した魔道具の話で仲が深まる様子は尊く、この巻最大の見せ場であるドラゴンとの戦闘は読み応えがありました。2人の父親にも何やら考えがあるようですが、その中で2人が今後どのような活躍を見せてくれるのか続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
34幼い時に前世の記憶を取り戻してからは、魔法研究に邁進していた王女・アニス。そんな彼女が天才公爵令嬢・ユフィが次期王妃の座から外される場面に遭遇し、彼女をパートナーとしてスカウトするファンタジー。アニスの弟王子がユフィに突然突き付けた婚約破棄。そんな窮地に陥った彼女を颯爽と救ってみせたアニスは破格な存在で、その奇行や斜め上の発想に戸惑い振り回されながらも、彼女の示す道に新たな可能性を見出してゆくユフィは果たして幸せになれるんでしょうか(苦笑)けれど状況的に弟王子とは対立必至で、今後の展開が気になりますね。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
31★★ なろう発の百合作品。正直全体的に物足りなさを感じてしまい読了後の満足感はあまり得られなかった。タイトルにもある魔法革命要素は(今巻に限って言えば)本来貴族ならば誰でも使えるはずの魔法を使うことが出来ない主人公・アニスフィアが転生者という枷のせいで魔法を使うことが出来ないために研究していた魔法学のことであり、転生王女と天才令嬢が協力して何かを発明するといった流れはほとんど見られない。また、肝心の百合要素も1巻ということもあってか二人の仲は中盤までほとんど進展することがなく、それ以降も何故か唐突→ 続きを読む…
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みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2020/01/18
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定価715円(本体650円+税)
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ISBN9784040734767
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
前世の記憶を頼りに発明! キテレツ王女・アニスのドタバタ劇!
そこで前世の記憶を持ち現代知識のあるアニスは魔法科学、略して魔学を編み出して便利な魔道具をどんどん発明していくの! 火の精霊石で保温ポッドを再現、空飛ぶ魔法箒まで作っちゃうんだ!
でも偉大な研究の発展には失敗がつきもの? 魔法箒の飛行テストをしていたその日も、制御に失敗したせいで貴族学院の夜会会場へ飛び込んじゃった!
しかもそこはユフィリア公爵令嬢が、王子様からちょうど婚約破棄を告げられているドキドキの場面で…。でも、つらそうなユフィを見たアニスはすかさず彼女を連れ出してしまうんだよ! 颯爽と現れてユフィを助けるアニスこそ、王子様みたいでカッコよかったな~。
その後、アニスはユフィを魔学研究の助手にするの。ユフィが魔法属性の適性をたくさん持ってるからとか、アニス好みのかわいい女の子だからって理由もあるんだけど…。魔学研究の功績で、「婚約破棄をされた令嬢」という悪い噂を打ち消しちゃおうってアニスの一大計画なの!
キテレツ王女に見えて、実は切れ者!? アニスの活躍とドタバタ劇からはいろんな意味で目が離せないの!
天真爛漫なアニス王女が、ユフィさんの心をを溶かしていきます
この婚約破棄事件により役割を失ったユフィさんは、自分を見失いかけてしまいます。ですが「ユフィのやりたいことを一緒に探そう」とアニス王女が優しい言葉をかけてくれるんですよ。
ユフィさんから見ても「王家の務めも果たさずに、よくわからない研究に没頭している変人」という印象でしかなかったアニス王女でしたが、魔学が国民のための研究であることを知り驚きます。そして、一生懸命に突き進む無邪気な彼女を「羨ましい」と感じる反面、憧れを抱くようになるんです。
破天荒な振る舞いの中に優しさや温かさがあるアニス王女だからこそ、ユフィさんの凍てついた心を溶かすことができたのかもしれませんね。アニス王女へ惹かれ、次第に表情も柔らかくなっていくユフィさんを見ていると、こちらも救われた気持ちになれました! 正反対なふたりの友情に心が温かくなる一冊ですよ。