HOT!キミラノのイチオシ!
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彼女の綴る三十一文字は好きの溢れる愛言葉だった。これは恋に憧れる少女との甘い青春を描いた恋の物語。
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つむぎ三十一文字で切り取った「ただの日常」、スクイさんには「特別」に見えるようで…?
GA文庫大賞<金賞>受賞作は、短歌を題材にした青春小説ですよ!
ずっと続けてきた野球を怪我で諦めたサンタさんは、短歌作りには自信があるというスクイさんと出会います。何か新しいことを始めたいというのもあって興味を惹かれた彼は、彼女に弟子入りするんですよ。
初めての短歌を作るうちに、言葉にできない野球への思いにくっきりと形を与えられたサンタさん。その凄さに気づいて短歌づくりに取り組むものの、初心者ゆえに日常の一コマを切り取っただけのものばかりになってしまいます。特別な意味は何もないはずなんですが……スクイさんには、そうは見えないようですね。
短歌は短い言葉にたくさんの思いを込めるもの。経験者のスクイさんは、彼の短歌も深読みしてしまうんです。しかもかなりのロマンチストな彼女は、何かと恋愛に結びつけがち。まったくそんな意図はないサンタさんと、想像を膨らませるスクイさんのすれ違いっぷりには、何度もクスッとさせられちゃいます!
三十一文字という限られた字数の中で思いをやりとりする二人。時には真意が上手く伝わらないこともありますが、そのじれったさを交えつつ、少しずつ進展していく恋模様に引き込まれてしまいました!
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疎遠な幼馴染にネコミミが生えました。気ままな彼女とのふたりだけの時間。
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綾乃不器用な二人の関係性にドキドキしちゃうよ!
猫を見れば撮影会と猫三昧の日々を過ごす一歌ちゃん。彼女には猫を通して友達になった幼馴染の牧ちゃんがいるの。ずっとそばにいると誓いあったくらい仲良しだったけど、高校生になった今は、気持ちがすれ違っているみたい…。
そんなある日、トラックに轢かれそうになった白猫を助けたことで、牧ちゃんに体が猫化してしまう不思議な現象が起こるんだ。急に猫耳が生えて困った牧ちゃんは一歌ちゃんに相談するの。呼び方は名字のままで距離も感じちゃうけど、心の中では一歌ちゃんを信頼してるってことなのかな? 仲直りしたい一歌ちゃんは、もちろん牧ちゃんに協力しようとするけれど…。
猫大好きな一歌ちゃんは、牧ちゃんの猫耳を見て触りたくって仕方ないみたい。迫ってくる一歌ちゃんに「来るな!」とパーカーのフードをかぶって抵抗する牧ちゃん。でも、三秒だけと渋々触らせてくれる彼女は、ツンデレな猫みたいで可愛いの! 触ると敏感に感じちゃうようで、体をぴくっと飛び上がらせたり声も出ちゃうから、つられてこっちもドキドキしちゃった…!
牧ちゃんの猫化を通してまた少しずつ距離が縮まっていくふたり。昔のような友情が復活するように応援せずにはいられないよ!
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いつもと変わらない帰り道、康生くんが自転車で転びかけている人を助けたら、クラスメイトの星架ちゃんだったんだ。自転車を直したことがきっかけになって、二人の交流が始まっていくんだよ!
整った容姿にメイクもバッチリ、おまけに読者モデルもやっている星架ちゃんはクラスでも人気者。一方の康生くんは、ひとり静かに物づくりに打ち込みたいタイプで、星架ちゃんとはちょっと距離を置きたいみたい。なのに彼女はグイグイ話しかけてきて、家までくっついてきてしまうんだよー! これには康生くんもタジタジだよね。
でも、星架ちゃんの内面を知るにつれて、康生くんの気持ちもちょっとずつ変わっていくんだ。康生くんの作ったカエルやウサギの木彫りを見て、「可愛い」って彼女は子供みたいに目を輝かせるの。無邪気に喜んでくれる姿を見たら、康生くんも絶対嬉しいよね! 普段はイケイケなのに実は照れ屋で、ファッションを褒められてはにかむような彼女を、可愛いって思うようになるんだよ!
康生くんの代わり映えのない日常は、星架ちゃんのパワーでキラキラに彩られていくの! そんな二人の青春模様は、ドキドキさせられながらも晴れやかな気持ちになれちゃうんだ!