あらすじ紹介
純情可憐なアリアは社交界で評判の男爵令嬢。その裏の顔はある事件で出会った精霊の要請を受け、貴族から呪われた宝石を回収する役目を負った泥棒令嬢であった。
突然の泥棒家業に苦戦する――かと思いきや、強かで世渡り上手なアリアは宝石の回収に次々と成功。しかし冷酷無比な美貌の聖騎士・ラウルに正体を見抜かれてしまい!?
追う聖騎士と逃げる泥棒令嬢、二人の関係は思わぬ方向へ転がり始めて……!?
「求婚しにきた」「いやなんで!?」
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みんなからのレビュー
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はつばあば
43この様な本も二番煎じや三番煎じが多くなって、まぁ作者さんが変われば結末迄同じとは限らないし・・と読ませてもらっていますが、今回は一番を引き当てたかと❤️。庶民?孤児が貴族の養女となり、優し過ぎる義父の為に、鈴蘭の君と呼ばれる様な淑女を演じたり、怪盗となって大厄を宿った宝石の除霊?等と。そうしている間に見目麗しい聖騎士さん登場で彼女を捕まえようとするのですが・・人と目を合わすことのない騎士様を堂々と見つめることのできるアリア。さて( ˊ̱˂˃ˋ̱ )。面白く読ませて貰いました。 KUです 続きを読む…
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なっぱaaua
35作者曰く「強気で口が悪くて流れるように罵倒を決めて啖呵を切るのだけれどもその実人情派で脆い部分もあってなんだかんだお人好しで根性があって機転一つで窮地を脱するヒロインはお好きですか?」と聞く。そんなの大好きに決まっているだろう。そんなアリアの物語。孤児だったアリアはひょんな事から貧乏男爵でお人好しなヨーナスに拾われるも、呪われた宝石を集めるために泥棒となる話。そこに堅物聖騎士ラウルが絡むのだが、単なるラブコメで終わらずアリアの生きる意味を問う展開がとても良い。二人のその後を読んでみたい。 続きを読む…
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わたー
22★★★★★おススメを見かけて読了。メンタルクソザコな女の子も好きだが、この主人公のような、貞淑な淑女のように装ってその実、大胆不敵で強かで愛情が深いメンタルつよつよな女の子もまた良いものだなと。下町の孤児院出身ながらお人好しの男爵に養子に迎えられたアリアだったが、男爵の管理する宝物が破損したことで封じれらた呪いが国中にばら撒かれてしまう。その呪いの宿った宝石を回収するため盗みを繰り返す彼女の前に、泥棒の捕縛を命じられた聖騎士が現れて…という物語。人の認識の隙間をついて巧みに盗みを成功させるアリアと、 続きを読む…
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しぇん
22面白かったです。孤児院育ちの令嬢の奮闘記。義父の管理する宝物庫の事件から宝石を盗む事になったアリア。逞しく生きてる彼女ですが、義父や孤児院の仲間、今は亡き恩師等の身内へのやさしさが良かったです。強さだけでなく、脆さも多くより魅力的に書かれてました。ヒーロー役にも結局つかまってますがお似合いの二人だったなと。精霊も小物ぽいけど、なんだかんだ優しいし主人公の事を本気で思っていて良かったです。結構よい一冊でしたが話綺麗にまとまっているので続編はない感じですかね 続きを読む…
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サキイカスルメ
19生きてきた環境からちゃんと強かでフィジカルも精神も強いんだけど、自分の大切にしている存在という弱点がでたときにただの女の子になっちゃうの良すぎませんか!?最初は面白いなぁと思いながら読んでたけれど、終盤でどうしてアリアが報告をしたくないのかが明かされた時には涙涙涙でした。だから彼女は自分を傷つけるやり方ばかり選ぶんだなと納得したと共に心から優しい子なんだなとわかったらもうダメだった…。そこからことあるごとに泣いてましたよ、あんなのは涙腺崩壊よ。読めてよかったです。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/28
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定価1485円(本体1350円+税)
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ISBN9784047377141
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
破天荒な令嬢の大活躍についつい夢中になる!
元々孤児として生き抜いてきた彼女なら、簡単に下働きの兵士やメイドに変装できちゃうんだ。逃げる体力だって十分あるし、ましてや、あの華奢な『鈴蘭の君』がそんなことができるわけない、なんてすぐに思い込ませられるんだ。処世術の猫かぶりがこんなところにまで役に立つなんて、俺には思いも寄らなかったよ!
スマートなだけじゃなくて、胆力だってすごいんだ。衛兵から追われて高い塔へ逃げ込んだ際は、えいとその場から飛び降りちゃうんだよ! もちろん、夜に紛れる黒い命綱付きだけど、それでも到底できる芸当じゃないよね。
でも、彼女は私利私欲で盗みを働いているわけじゃないんだよ。その目的は、孤児だったときに手を差し伸べてくれた男爵を守るため。一貫した信条の下、彼女はいくらでも猫を被って、貴族邸へ潜入するんだ。時には謀略を巡らし、時には大胆に、盗みを働く彼女の行動にはついつい夢中になっちゃうはずだよ!
怪盗と騎士としての駆け引きはもちろん、恋の駆け引きも楽しめる作品です!
ヒーローのラウルさんは冷静沈着で優秀な聖騎士。加えて強い「精霊力」によって男性には畏怖を、女性には魅了を与えてしまう体質の持ち主なんです。彼はアリアさんには「精霊力」が効かないことや些細な変化から彼女の変装を見破り、怪盗の関係者ではないかと疑念を深めます。刑事張りの洞察力の鋭さには驚かされてしまいますね!
しかし直接彼女に問いただし、攻め込んだとて彼女は真意をなかなか探らせてくれません。そのうち彼は盗みを働く彼女には何か理由があるのでは…と考え始めます。すると彼女へと歩み寄ろうとする庇護心は、彼女の強さと弱さを知っていくにつれて段々と恋心へと開花していくんですよ!
お互いに鋭く、強かだからこそ起こるやり合いはどちらが最終的に勝つのだろう? とハラハラさせられっぱなし。そして最初は怪盗と騎士として対立していたはずなのに、庇護からやがて隣を歩む者へと変わっていく関係性の変化にも釘付けな一冊なんです!