最終結果発表
プロ作家10人による
短編コンテスト
MF文庫J evoの上位作品が決定!
そして、1位の栄冠に輝いたのは──!
魍魎探偵今宵も騙らず
著者:綾里けいし
- 人から半歩外れた青年とある妖怪の末路の少女が、届いた手紙を元に“騙り”を暴いていくという物語。綾里けいし先生の本領とも言える薄暗い世界観とそこで生きている人物達。そして、人間のどろりとした欲望とからりとした文章が絶妙に合い、物語へと引き込んでいく。是非とも次が読みたい一品です。
- 華麗すぎる言葉選びに脱帽。物語の世界に包み込まれた感覚でした。
- 魍魎探偵の暴く怪奇的で猟奇的な世界に惹きこまれる。作者の中でイメージがはっきりとしていると感じ取れる書き味で、読者であるこちらも作者の思い描く世界に誘導されているのがわかる。関わる事件によって話を広げる余地もありハイレベルな作品。
- 常世とこの世が繋がってるという設定が面白い。探偵と助手のバディ関係も素敵でした。1話完結型の短編集みたいな形で、二人が事件を解決していくのを見てみたいですね。
- 擬音というのか環境音というのか、幽玄な感じの世界観が独特。怪しい一家を巡る謎解き、解決編の”語り”が鮮やかで面白かったです。皆崎とユミのコンビもっと読んでみたいですね。
- 作品の雰囲気が特別に好きです。この世界観にずっと浸っていたいです。
- 私は推理小説が好きなのでとても面白かったです!! 途中で家族が色々とやばい言動をしていてもし私がその場にいたら体調を悪くしそうだなぁと思いながら読んでいましたw 最後の別れ方が直接的な言葉ではなかったもの凄く良いなぁと思いました!! 続きが読めるのを楽しみにしてます!!
余命18億秒の俺が死神と交わしたヤバい契約について
著者:かつび圭尚
- タイトル見てなんとなく物語予想していたらかなり予想から外れていて楽しめました! これからも読み続けたいと思います!
- タイトル回収が秀逸。確かにこれはヤバい契約ですわ……。蕨の「時間があるからこその焦り」、相羽の「1秒1秒を全力で生きることの息苦しさ」、どちらも胸が痛くなるほどに共感できます。ここから二人がどのように関係を深めていくのか。そもそも都市伝説は本当だったのか? 気になるところですね。
- 良い青春を味わったかのような爽やかな後味がしました。
- 最後の1文が最高でした。
あらすじや前半を読むだけで辞めたら絶対にもったいない作品。 - あらすじが自分の中ですごく気になって読んでみました! わくわくする物語で読んでいて楽しかったです!
生前クールだった高嶺のお嬢様が死後やけに俺に甘えてきます
著者:あさのハジメ
- 記憶喪失と死んでしまって幽霊という失った状態から始まって持っていたものを知っていく事に喜びと悲しみがくる複雑な感情になる作品で面白い。
こういう作品がこれからも読みたい。 - 「幽霊が見える」という設定は定番ながらも肉体的に死んだヒロインと精神的に死んだ主人公という掛け合わせは大変興味深くまた掛け合いと地の文には今風な要素が散りばめられており次へ次へと読ませる推進力となっていてとても面白かったです。
- ザ ラブコメって感じ。
甘々な感じでちょっとツンデレ感もまた可愛くふわっとした感じで楽しく読めた。 - 未来とるりちゃんのやり取りにキュンキュンしました! 記憶喪失っていうテーマでも大きい要素なのにヒロインが幽霊っていう面白要素が多い作品でした!!! 色んな要素が詰め込んである分まとめるのが難しいかなと思いましたがテンポが良くて読みやすい作品でした。
- 幽霊状態の二人の行為がとても愛おしかったです。ついにやけてしまいました。
『MF文庫J evo』に短編をご執筆いただきました作家の皆様、また投票いただきました読者の皆様、この度はご参加いただき誠にありがとうござました! ライトノベルの新たな一面を見出すことを目的に始まった『MF文庫J evo』ですが、掲載された短編は全てそれぞれの作家先生の魅力、そしてライトノベルの可能性が詰まった作品だったかと思います。今回の結果を糧に、第2回もよりパワーアップした作品をお届けできるかと思いますので、お待ちいただけましたら幸いです。
MF文庫J編集部 編集長