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ここがオススメ!
「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。
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ここがオススメ!
人間と吸血鬼が、昼と夜を分け合う世界。山森頼雅は両親が営むコンビニを手伝う高校生。夕方を迎えると毎日、自分と同じ蓮大付属に通う少女が紅茶を買っていく。それを冷蔵庫の奥から確認するのが彼の日課になっていた。そんなある日、その少女、冴原綾萌と出会い、吸血鬼も自分たちと同じ、いわゆる普通の高校生なのだと知る。普通に出会い、普通に惹かれ合う二人だが、夜の中で寄せ合う想いが彼らを悩ませていく…。夏の夜を焦がすラブストーリー。
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ここがオススメ!
両親の離婚話に立ちすくむ千星。明るく笑ってみせることで、壊れそうな家の空気を辛うじて保ってきた。けれど本当は、三人で一緒にいたいと、素直に泣ければよかったのだろうか…。新聞配達のアルバイトを続ける陸。母は家を空けたまま帰らず、生活のために必要だった。ただ絵を描いていたい、そんな願いも叶わない。それを恨んでも憎んでもいないけれど、今まで自分は笑ったことなどあったのだろうか―。そんな二人が、出会う。切なく繊細な一夏の物語。
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ここがオススメ!
「人間の上でもなく、下でもなく。私たちのすぐそばにいるもの。それが沖縄の神々さ」怪異を祓うため神々の住む島・白結木島を訪れた春秋の前に現れたのは、地元の少女、空。天真爛漫で島想い、どこまでもフリーダムな彼女に呆れる春秋だったが、空は神様との縁を切ることで怪異を祓う“花人”の後継者―春秋が島を訪れた理由そのものだった。未熟ながらも、島の人々とともに怪異解決に挑む少年少女の、沖縄青春ファンタジー!
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「ヒーローになるつもりですか?」「違う。僕はお姫様になりたい」闘うより、護られたい―臆病であることを誇る高校生・香屋歩と幼なじみの秋穂栞が迷い込んだのは、8月がループする街“架見崎”だった。ここを訪れた人々は任意の特殊能力を与えられ、乏しい物資を巡る戦争を繰り広げていた。だが、ふたりが希望した能力は戦闘の役に立たないもので…。生存戦略に反則はない。ルールブックの穴をつく、臆病者の戦いが始まる。
「さよならの言い方なんて知らない。」と改題されて続編が新潮文庫nexから出ています。 -
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研究都市、西春日市。学派と呼ばれる集団が、都市の地下で実験を繰り返す。そのような都市は全国にいくつもあり、各学派がしのぎを削っているという。西春日市で高校生活を謳歌する箒場葉柄の許に、幼馴染みが帰ってきた。嵯峨野学派主席教授の娘、八重垣櫻である。白いワンピースに麦わら帽子、整った白磁の容貌。絵に描いたようなお嬢様だが、その本質を知る葉柄にとっては頭痛の種。自由奔放な櫻に翻弄されることに。だが気ままに見えた櫻の言動には目的があった。それは学派がひた隠しにしてきたある事故に関わるもので―。青春サイエンスフィクションの登場!