後ろ手をついたとき、硬い物が指先にあたり、八重は飛び上がりそうになった。
こちらを見つめる黒葦を警戒しながら、八重は指に触れた物がなにか確かめようと背後にすばやく視線を走らせた。
「……はっ!? 黒太刀?」
盛り上がった黒土から、ウイスキーハウスに置いてきたはずの黒太刀の一部が飛び出ている。
八重はとっさにその黒太刀を黒土の中から引き抜いた。間違いなく例の太刀だった。
両手で握りしめたその黒太刀を唖然と凝視していると、突然『行け』という男の声が聞こえた。
八重は、ぱっと顔を上げた。目の前にいるのは黒葦のみで他には誰もいない。
「いまの声は黒葦様なの?」
恐る恐る問うと、黒葦は向日葵色の目を細めた。八重の問いを肯定したように見える。
「行けって、どこに──」
のしのしと近づいてくる黒葦から距離を取ろうと、八重は急いで身を起こし──ひゅっと息を吞んだ。
いきなり、周囲の景色が様変わりしていた。
三日月形をした岩窟のそばにいたはずなのに、なぜか八重たちは薄闇に包まれた花耆部に戻ってきている。
(なぜ!?)
予想外の怪異におののき、八重は黒太刀を抱きしめて身を強張らせた。
「ねえ黒葦様、どうなっているのこれ」
激しく混乱しながらも、この怪異を引き起こしたのは黒葦に違いないと八重は確信していた。結果として朧者から助けてくれたが、それが黒葦の本来の目的ではないだろう。いったいなにに八重を巻き込むつもりなのか、事情を問おうとして口を開けば、もうしゃべるなというように黒葦が唸る。
『廻れ』
黒葦の声が頭の中で響いた。若い男の声だった。
八重はぎゅっと口を結ぶと、震えながら周囲を見回した。
自分たちがいる場所は、花耆部の地で間違いない。薄闇に覆われた山の傾斜に、無数の段々畑が作られている。その中程辺りに八重が暮らすウイスキーハウスの輪郭が見える。欠けた注ぎ口のみひょろっと細い、ずんぐりとしたボディ。独特の輪郭だ。
段々畑の下の盆地にも畑があり、蛇行する川がぼんやりと見て取れた。
飽きるほどに見慣れた景色。けれども、なにかが違う。
ほんの少し次元がずれているような違和感がある。
その証拠に、民の気配がない。虫の鳴き声も、鳥の歌も、風の音も存在しない。
奇祭〈廻坂廻り〉を行うときと、いまの状況はよく似ている。
(まさかここで私に奇祭をやれって……?)
なぜだ。そう疑問を抱くも、悠長に考え込む余裕はないのだと八重は気づいた。
民の気配はないが、大気が不穏な感じにざわざわとしている。恐るべきものが闇の奥に潜んでいると、八重は理解する。
「……つちや」
八重は革靴を脱ぎ捨てると、声を絞り出した。
へたり込みそうになる自分の足を叱咤しながら、黒太刀を両手で捧げ持ち、一歩進む。
黒葦が隣に並んだ。やはり奇祭の真似事をしろということだ。
それにしても──今頃気づいたが、黒葦には影がない。黒葦が身から流していた血だって、地面に残らず幻のように消えていた。
(黒葦様の存在自体が、幻のため、とか……)
思い返せば八重以外に、黒葦に触れた民はいなかった。その八重だって、黒葦に触れられるようになるまで何年もかかっている。
「地や 天地や」
進むごとに、周囲に満ちる不穏な気配がより濃厚になる。
「祭ろ 祭ろ 祭ろや 岐」
なにかが、ついてくる。
「祭りゃ 祭りゃ 祭りや 今々」
気配は、ひとつきりではない。
獣の足音、人の足音、蟲の足音。羽音。化け物の息。
百鬼夜行のように、恐ろしい集団が八重のあとをぞろぞろとついてくる。
そんな不吉な確信を抱いてしまった。
「今々 此々 悟々 児々 古今」
恐怖で、指先までじんと痺れた。
(隣の部の男に嫁ぐはずが、どうしてこうなった)
八重は頭を悩ませた。おかしいな、結婚ってこんなに命懸けのものだっけ?
「祭ろ 祭ろ 祭ろエ 隨」
振り向きたい。
後ろになにがいるのか、確かめたくてたまらない。本当に百鬼夜行なのか。それとも。
だが、八重が誘惑に屈して立ち止まりかけると、黒葦が警告するように睨み上げてくる。
(だいたい、どこへ向かえばいいのか)
本来の奇祭では、びひん様を追儺のように追い回すはずだ。
だがいまは追い払う対象がいない。
八重は段々畑を上がり、細道を抜ける。とりあえず、盆地の一帯から離れた場所にあるあの朱色の大柱を目指せばいいのだろうか。
「槌や 槌や 天猊や」
頬の筋肉が強張り、うまく口が回らない。呪をとちった気がする。
(私、奇祭の使いを長くやってるけど、本当はビビリの小心者だからね!?)
ホラー映画は見ない。心霊スポットにも絶対行かない。前の世ではそういう人種だったのだ。
「末の 末期の 末路 八叉」
後ろの集団が隙あらば八重を襲おうとしているのがわかる。唾液を啜る音が聞こえてくる。
そのせいで身の震えがおさまらず、呪を何度も間違えてしまう。
しかし手を出してこないのは、そばに黒葦がいるからか。
「覓ぎや 覓ぎや 目合せ 渾渾」
額を汗が流れる。
そういえば、面紗がいつの間にか外れてしまっている。
「昏昏 呱呱 鏗鏗 供御 五香」
八重は背後のざわめきを背中で意識しながら、集落を離れる。
「まほろ まほろへ 服え 隨意」
八重は、嫌な汗がとまらなかった。
奇祭のたびに唱えてきて、ある意味子守唄のように馴染んでいるこの呪について、なぜか今更疑問を抱く。
はじめは妙な韻を踏んでいるとしか思わなかった。何度か口にして、あぁこれは平たく言えば「この地でずっとお祭りを開催するよ。だから追い払われても怒らないでね」という、ある種びひん様を牽制するような意味を持っているのだろう。そう信じていた。
びひん様は日本から流れてきた女神のなれの果てではないか、と八重は仮説を立てている。誰にも祀られなくなったから堕つ神と化し、あたりに穢れを振り撒くようになった。そこで、悪さをせぬようにと、この奇祭が生まれたのでは、と考えていたのだ。
だが、そう単純な呪ではない気がしてきた。
ひょっとしたら、「末までも、道を違えようとも、供物を捧げて穢れを祓い、祀り続けよう。だから赤子のように泣くな、鐘が鳴るように喚くな。祀ってやるんだから永遠に服従しろ」というようなひどく驕った呪ではないのか。
もしもそうだとしたら、いったい誰に対して屈服しろと呪を投げている?
──そんなの当然、びひん様だ。
(待って待って。私はなにをずっと、やらされてきたんだ)
なんだこれ。本当は怖い祭りの起源ってやつか。
八重はもうなにもかも投げ捨てて逃げ出したくなった。
しかし、背後の集団は、はっきりと八重に悪意を向けてきている。奇祭を中断すれば、この集団は嬉々として八重を襲うだろう。いまは進むしかない。
祭りの裏事情はともかくも、集落を出て以降の距離感があからさまにおかしい。
なぜ段々畑の横手に回ったら、すぐそこに朱色の大柱があるのか。
(指一本分ずれた次元に迷い込んでいる説が濃厚になってきた)
八重は黒太刀を掲げたまま、おののきながら大柱の横を通り抜けた。本来の奇祭ならここで八重の役目は終わるが、肝心のびひん様がいないので、どこで足を止めていいのかわからない。
悩むうちに、いよいよ怪異が八重に向かって牙を剥き始めた。
柱の横を抜けた直後、景色が再び一変する。なぜか足元は前方へまっすぐ延びた石畳に変わっていた。石畳の左右には、崩れかけの石灯籠がずらっと並んでいる。八重が通過した場所のみ、石灯籠に明かりがつく。
その様子をちらっと横目で確認して、見なきゃよかったと八重は死ぬほど後悔した。石灯籠の中で青白く燃えていたのは蝋燭ではなく猿の頭だった。
(大人ぶって奇祭の使者を引き受けるんじゃなかった)
時間を戻せるのなら、安易に受け入れた子ども時代の自分をとめてやりたい。
嫌々前進して、八重はさらに後悔を募らせた。
石畳の先には八重の背丈以上も高さがある、ごつごつとした石碑のようなものが正方形の玉垣の中心に立っている。そしてその石碑の下部から金色の虎が胴の半分あたりまで突き出ていた。
石の中からどうやって顔を出したんだ、という疑問はもうこれだけ怪異が発生している状態なので今更だ。
八重は恐怖で瞬きもできなかった。
白と金色のまざった毛並みの虎をまじまじと見遣る。額部分には梵字のように見える黒文字がうっすらと浮かんでいる。腐った卵みたいに淀んでいる黄金の目のまわりにも黒い隈取りがあった。さらには猿轡のように黒玉の数珠を口にかまされている。数珠は前肢や首、石碑自体にも巻き付けられていて、いかにもこの虎を全力で封じていますと言わんばかりだった。
詳細を説明されずともわかる、これは化け物に属するやばい虎だ。
それにこの物騒な目付きは、とても黒葦に似ている。分身なのかというほどにだ。そう思って、さっと隣に視線を向ければ、横を歩いていたはずの黒葦の姿が消えていた。
八重は途端に心細くなった。黒葦はいついなくなったのだろう。
(私一人でこの怪異をどう切り抜けろと……)
長年、奇祭の使者役を任されているが、無性の自分に神通力はない。特殊能力もゼロだ。
無意識に八重が後ずさりすると、黄金の虎は恨みのこもった目で睨みつけてきた。
「いや、そんな恫喝するように唸られても……」
と、言い訳しかけて、八重ははたと気づく。
背後にはまだ恐るべき集団の気配がある。下がってはいけない、と黄金の虎はもしかして忠告してくれたのか。
この状況がまさに前門の虎後門の狼といった状態で、八重は身じろぎすらできなくなった。
気絶できたほうがましだと思ったとき、石碑にびっしりと刻まれていた黒い崩し文字が虫のように蠢き始めた。仰け反る八重の前で、その崩し文字がぼんやりとした影に変わる。影は人の形を取り、『びひん様』に変貌した。
「びひん様まで出現するの!?」
八重はその場に頽れそうになった。
話しかけてはいけない、などの決まり事が脳裏をよぎったが、こうもイレギュラーな事態が連続している状況で、その戒めにどれほどの効果があるというのだろう。
びひん様の顔は墨で塗り潰したように真っ黒だ。その代わり、裸の上半身に、小さな獣面が瘡蓋のようにいくつも浮かんでいる。頭頂部、胸、腹などには、それらの獣面より大きなサイズの鬼めいた顔も浮き出ていた。ただ、やはり最初の頃に比べるとびひん様は衰えつつあるような気がする。穢れが薄まっていると言い換えてもよさそうだ。
『びひん様』は、石碑から黒い腕を伸ばしてきた。まるで黄金の虎の逃亡を防ぐかのように、背後から黒玉の数珠を引っぱる。すると虎の胴体が少しずつ石碑の中にずずっと戻っていく。
黄金の虎は荒々しく頭を振って抗った。
八重のほうも、黄金の虎の姿が石碑に沈んでいくにつれ、後ろにいる集団の気配が濃くなるのに気づいた。
黄金の虎が八重を見据える。死にたくなければ封印を解けと視線で訴えている。
どうすべきか躊躇したのは一瞬だけだった。
八重は、生きたいのだ。この世界に生まれ落ちた日だって、誰にも知られず一人で死ぬのが嫌だった。生きることになんの意味があるのか、自分にどんな価値があるのか、いまだに掴めていないけれども、死にたくないという気持ちは本物だ。
「助けるから、おまえも私を助けて」
恐怖でがちがちと鳴る歯の隙間から、八重は言葉を絞り出した。
「神か魔物か知らないけれど、私のために、解き放たれて」
虎の双眸が、ぎゅっと細くなった。
八重は半ば自棄になり、手に持っていた黒太刀を鞘から引き抜いた。
刀身まで黒いその太刀は、黒曜石のように滑らかでぎらぎらしている。
八重の動きを見た『びひん様』が数珠から手を離した。今度は八重へと、小さな獣面が浮かぶ腕を伸ばしてくる。八重は喉の奥で悲鳴を上げながら、とっさにその腕に向かって黒太刀を振り下ろした。すると石碑全体からびりびりするほどの断末魔の叫びが響き渡った。
「本当に無理、私は戦いに不向きなタイプなんだってば! 次にどうすればいいの!!」
八重は勢いのまま、がっと石碑に黒太刀を突き立て数珠の紐を切った。
数珠が散らばったその瞬間、せき止められていた水が迸るかのように黄金の虎が石碑から飛び出してきた。こちらを襲撃するつもりかと勘違いした八重は再び悲鳴を上げ、その場にうずくまった。黄金の虎は八重の頭上を高く跳躍し、背後の恐るべき集団に食らいついた。化け物たちの尾を引くような絶叫が周囲に広がる。
八重には振り向く余裕がなかった。
封印の数珠は、『びひん様』までも石碑の中から解き放とうとしている。
「ねえ、来る! 助けて!」
八重は、石碑からずるずると這い出てこようとする『びひん様』を見つめたまま、後方で百鬼夜行の化け物たちと血の舞いを踊る黄金の虎に向かって叫んだ。
「早く、やばいから、ねえ!!」
「──うるせえわ」
男の声で、冷静な返事があった。
「えっ」と八重が振り向く前に、落とさずにまだ握りしめていた黒太刀が後ろから誰かに奪われる。その誰かがついでのように八重の腕を掴み、乱暴に横側へ突き飛ばした。
八重はよろめいて尻餅をついたが、すぐに顔を上げ、自分を遠ざけたその人物を確かめた。身なりのいい、見知らぬ若い男だった。
「ようやくの自由か」
そう嘯いて、石碑から這い出た『びひん様』へ切っ先を向ける男の姿を、八重は目に焼き付ける。
花耆部の民ではなかった。金色の髪は短めだがもさもさと顔のまわりを覆っているため、目元をはっきりと確認できない。袍は黒で、腰には黄金の帯、筒形の黒い革靴という風体だ。その装束だけなら花耆部の民とさほど変わりがないが、肩には風神や雷神がまとっているような淡い金色の天衣がかけられている。
「いい加減、おまえは根の国に沈んでしまえ」
男は鬱陶しげに告げると、『びひん様』に容赦なく太刀を振り下ろした。
『びひん様』は掃除機に吸い込まれるかのように、呻き声を上げて石碑の中に戻っていった。黒い靄が石碑の表面に渦を巻き、やがて崩し文字へと変わる。その様を見届けることなく男は袍の裾を翻し、タンッと軽く地を蹴って、化け物の残党──ここで八重ははじめて百鬼夜行の化け物たちを見た──に斬り掛かる。でっぷりとした鏡餅のような体躯の大蛙や、双頭の河童もどきに大猿など、見なきゃよかったと本気で後悔する異形ばかりだった。
男は楽しくてたまらないというように、喜びながら化け物たちを斬り刻んでいった。動きに合わせてなびく天衣は優美だがいかんせん男の動きは荒々しく、獰猛な獣か猛り狂った武神かというような有様で、なおかつ彼が剣を舞わせるたびに血しぶきが石畳を濡らすものだから、八重はしばらくの間放心してその光景を眺めるより他になかった。
(一方的に嬲っているような感じだ)
八重は何度も唾液を飲み込んだ。
獰猛な獣というたとえは間違っていないだろう。
目の前で心底楽しげに剣を振るう男が、きっとあの、額に梵字の浮かぶ黄金の虎の正体なのだ。虎から人間に変じたところを見ると、種族的には綺獣になるのか。……いや、『びひん様』と一緒に封じられていたことを考えれば、悪い意味でもっと高位の存在のような気がする。
(まさか本当に鬼神じゃないよね。ひょっとして私はとんでもないモノを解放してしまったんじゃないか……)
八重は頭を抱えたくなった。
前方に『びひん様』、後方には化け物集団という恐怖の面子に挟まれたため、やむにやまれず黄金の虎の封印を解いたが、すでにして八重はその選択を後悔していた。
「これでしばらくは出てこないだろ」
男は最後の化け物を仕留めると、黒太刀を一振りして血糊を払った。そして地面にへたり込んだままの八重に近づき、いまだ殺戮の興奮がおさまらぬといった危うい微笑を向けてくる。
「おまえも死にな」
……は? と八重は耳を疑った。
なにを言われたか理解するより早く、男はいっさい躊躇せずにその刀身まで真っ黒の太刀を八重の頭に振り下ろした。
ところが、刃が八重の頭を叩き割ることはなかった。
額の上で刃がとまっている。見えない盾が攻撃を受けとめたかのようだ。かたかたと小刻みに刃が震えているのは、それだけこの男が力をこめている証拠だろう。
八重はゆっくりと数度、瞬きをした。その間にじわじわと理解が追いつき、恐怖から怒り、驚きと、めまぐるしく感情を変化させる。
(この男は私を殺そうとしたのか!)
美冶部の男には囮にされ、石碑から解放したこの虎には叩き斬られそうになった。理不尽な仕打ちがこうも続けば、さすがにもう物わかりのいい態度を取ることなどできない。
「なんで……っ」
これほど皆に自分の命を軽んじられなきゃいけないのか、という意味での叫びだったが、男は違う解釈をしたようだ。
つまらなそうに剣を下ろすと、淡々と答える。
「おまえを殺せねえのはさっきの約定が原因か。面倒なことになったな」
男は乱れてますますもさもさになった黄金の前髪の隙間から八重を見下ろした。鮮やかな向日葵色の瞳には、冷たい輝きが宿っていた。
数秒、茫然と見つめ合って、彼が思いがけず優れた容姿を持っていることに八重は気づいた。美冶部の男のように背丈が大きく、それでいてきらきらした華やかな美しさがある。鼻梁はすっきりと通っていて、薄めの唇は微笑んでいるように優しげな形をしていた。
先ほどの猛る武神のごとき強烈な戦い方を見ていなければ、お内裏様のようなこの麗しさと気品に感嘆したかもしれなかった。
「俺は亜雷。殺したいほど不服だが、おまえのものだ」
男は──亜雷は、その優しげな形の唇から猛烈な毒を吐いた。
(殺したいほど!?)
八重は、唖然とした。
「おまえのために俺は解き放たれた。その命が俺を自由にする糧だ」
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角川ビーンズ文庫
『かくりよ神獣紀 異世界で、神様のお医者さんはじめます。』
糸森 環 イラスト/Izumi
2020年5月1日発売!
【あらすじ】
異世界に転生したら、神様(怪異)の医者でした。世直し和風ファンタジー!
異世界に転生した八重は、化け物に襲われ、かつて神だったという金虎・亜雷を解き放つ。
俺様な彼に振り回され弟捜しを手伝うが、見つけた弟・栖伊は異形と化す病に冒されており、なぜか八重が治療するはめに……!?
※くわしくはコチラから!
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