第三章 異世界人(3)
ゴブリン・エリートとの
この数日の間にだいぶ探索も進み、
新しいスキルもそうだが、他には、新しい魔物と戦闘し、レベルと戦闘技術が向上した。それで得たアイテムを
そんなわけで現在の俺のステータスはこんな感じだ。
【
職業:なし、レベル:200、魔力:5000、攻撃力:7000、
スキル:《
予想以上に成長して、
俺の予想としては、体の構造はもう完成したんじゃないか? と思っている。これ以上改造のしようがないってことだな。
それでも、筋力とかは明らかに増えているので、完全に成長が止まったわけではないだろうし、あまり気にしていない。痛くなくなるのなら
新しいスキルの効果は、こんな感じである。
【地図】……一度訪れた場所をマッピングする。
【見切り】……相手の攻撃が
【弱点看破】……相手の弱点を見つけ出す。
【同化】……自然と同化し、気配や魔力などを消すことができる。
どれも有用なモノばかりで、特に【地図】のおかげで俺の
【見切り】は敵が攻撃してくるタイミングのようなものがなんとなく分かるようになったし、【弱点看破】は相手のどこを攻撃すれば大ダメージを
戦闘経験なんて
その戦闘で得たドロップアイテムは、全部換金したおかげで1000万円にもなり、【アイテムボックス】に入れて管理している。
俺はパソコンとか持っていないが、便利だろうし買っておきたいと思っている。
それはともかく、もう少しで高校生活が始まってしまう。
つまり、またあの
何よりも、この未知の世界を楽しむ時間が限られてきたことが俺はとても
勉強はもちろんしていたが、それでも学校に行くことは苦痛でしかないのだ。
「はぁ……切り
現実
そして、日課になりつつある異世界の探索を始める。この日課も、高校が始まるまでだろう。
手には【
しばらくの間森の中をさまようが、特に魔物は出てこない。
それでも、道中のヘンテコなキノコや木の実などを鑑定しては【アイテムボックス】に
俺が換金したいものだけ換金できるから、地球に持って帰ることもできるしな。
異世界はある意味で俺にとっては
そんなわけで、ドロップアイテムは、換金だけでなく、俺の食料にもなったわけだ。おかげで外に買い物に行く必要がなくなったのは嬉しかったな。時間が
しばらくの間、採取などをしながら森の中を歩いていると、何やら激しい音が聞こえてきた。
「なんだ?」
あまりにも大きな音と
「ッ!?」
するとそこには、ゴブリン・エリートをさらに立派にしたような魔物が、血まみれで立っていたのだ。
よく見ると、そのゴブリンの周辺には何の肉か分からないモノが散乱している。
この
【ゴブリン・ジェネラル】
レベル:200、
エリートの次はジェネラルらしい。しかも、この数日でまだ見たことのない魔物だ。
ステータスのバランスは俺のほうがいいが、攻撃力がヤバい。
……何が原因であんなに暴れまわってるのかは知らないが、コイツは様子見かな。もう少しステータスの差がないヤツと戦って、戦闘経験を積みたいし。
そう決めた俺は静かにその場を立ち去ろうとした。
だが……。
「なっ!?」
ゴブリン・ジェネラルの進行方向に、俺と同い年くらいの女の子が座り込んでいるのが見えた。
なんだか上等そうなドレスを身に
ゴブリン・ジェネラルが剣を振り上げたところで、俺は
「だああああああああああああっ!」
「グガア!?」
すさまじい速度で
その
「どりゃあっ!」
「グオゥ!?」
全速力からの一撃だったこともあり、ゴブリン・ジェネラルは大きく吹っ飛んだ。
俺は着地すると、手元に戻ってくる【絶槍】を回収しながら女の子に近づいた。
「────大丈夫か!?」