第4話(前半) いろいろピンチ……?
「グスン……グスン……ごめんってさっきから……あっ……!」
薄暗くじめじめとした、物で溢れ返る新聞部の部室。
泣きじゃくる高坂真鳥の声に驚きが交じる。
「ここは違うか——」
「ちょっ……そこは大事なところだから触らないでっ……ああんっ⁉」
「なるほど、ここか——で、こうするとー……」
「ひゃっ……ちょっ、やめ、もうやめてっ……! それ以上はっ!」
「……あの、真鳥先輩でしたっけ? カメラを弄ってるだけなんで、いちいち変な声出すのやめてください……」
と、咲人は呆れながら真鳥を見た。
咲人は真鳥の目の前で、彼女の大事な大事なKANONちゃんを弄り回していた。
「ごめんなさいぃ……そろそろ私のKANONちゃんを返してくださいぃ〜……」
さっきまでの威勢はどこに消えたのか、真鳥は半泣きで懇願する目を向けてくる。
これで副部長というのだから驚きだ。真鳥の隣に黙ったまま座っている和香奈も、先輩の落ちぶれた姿をだいぶ引き気味に見ている。
部室棟の一階の端、西日しか入らないような狭くて薄暗い部室が、さらに暗澹たる空気に包まれていたのは、校舎裏から三人で移動してきて約二十分後のこと。
「にしても、なかなかいいものを持ってますね?」
「だろ? すごいんだぜ! 私ってばこう見えてクラスの中では——」
「いや、あなたじゃなくてカメラのほうですよ……」
すごいのは、ウフーンとセクシーなポーズのようななにかをしてみせる真鳥ではなく、KANONという人気メーカーのデジタル一眼レフカメラ。小生意気にも『Hugシリーズ』と呼ばれるもので、エントリーモデルながら十万前後する。
高校生が持ち歩くには、少しだけ背伸びしている感もあるが、あれほど執着しているのだから、よほど金額以上のこだわりがあるのだろう。
「——ふぅ〜……これでよし!」
「え? 今なにしたの?」
「リセットしました。メモリーもなにもかも全部。あとで時間と日付を合わせたほうがいいですよ?」
「あんた鬼かっ⁉ PCにまだ移してない写真データもあるのにぃぃー……⁉」
「自業自得って言葉、知ってます? 壊されなかっただけマシでしょ……。——はい、返します」
コトンとテーブルの上に置くと、真鳥は奪うように胸元に引き寄せて抱きしめた。
「ううっ……おかえりKANONちゃ〜ん……痛かったねぇ〜、辛かったねぇ〜……」
「スマホも返します。こっちは——」
「まさかこっちも全リセッ⁉ 連絡先とかアプリも入ってるのに……⁉」
青ざめる真鳥を見て、咲人は「はぁ」と息を吐いた。
「……いえ、本体の写真と動画データで、今回の件に関わってそうなものだけです」
「ホッ……なんだ、それだけなら——」
「あとついでに、クラウドに同期していた写真と動画データもです……」
「なぁっ……⁉ フツーそこまでやる⁉」
「やるんですよ、俺は……」
彼女が悔しがる理由は、スマホに記録されていた、咲人と宇佐見姉妹の写真や動画のデータも削除されたからである。
(にしても、よくあそこまで……)
数日間にわたって隠し撮りされていたらしく、三人でいるところが何枚も撮られていた。腕を組んで歩いたりしているほかは、取り立てて「付き合っている証拠」になり得そうなものはなかったが——それにしても気味が悪い。
あらかた新聞部の目論見が知れたところで、咲人は半泣きの真鳥を見た。
「この鬼ぃ〜……鬼畜ぅ〜……減るもんじゃないし、いいじゃんかぁ〜……」
ああ、ダメだ、この人は救いようがない——そう思いながら東野和香奈のほうを見た。
「……じゃ、そろそろこんなことをした理由を話してもらっていい?」
「ううぅ……ごめんなさい……」
和香奈は申し訳なさそうに頭を下げた。
「でも、アレしか方法がないと思って……」
「それほど追い詰められていたってこと? 俺は、その『でも』の部分が聞きたいんだ。光莉を追いかけ回してた件もあるし……まさかそっちも真鳥先輩の差し金?」
「違うよっ! 光莉の件は今回の件に関係ないからっ!」
嘘を言っているようにも見えない。真鳥も肩をすくめて首を横に振る。
が、今までが今までなので、この二人はイマイチ信用ならない。
「しらばっくれるようなら、ここのPCとハードディスクを全部初期化するけど?」
「「なんですとっ⁉」」
「では始めます。みなさんにお別れを言ってください」
と、咲人は無表情でPCを操作し始める。
「も、もうやめてっ! わ、私がなんでもしますから、それだけはっ⁉」
「わ、私もなんでもするからっ! お願いだからやめてぇえええーーーっ!」
慌てた様子で和香奈と真鳥がしがみついてきた。
「ちょっ、二人とも、離してっ! あとなんで脱ごうとしてるっ⁉」
「私にはこれくらいしかできないので……!」
「ほら、今なら私もついてくるぞっ⁉ どうだっ⁉」
「だから要らん! あんたらは趣味じゃないって言ってるだろっ⁉」
「「ひどいっ!」」
と、そこで部室の扉がバンと開け放たれ——
「なにを騒いで……って、あれ? 咲人くん?」
「千影っ⁉」
「なにを……なにをしてるんですかぁーーーっ⁉」
驚愕する千影。さらに、もう一人も遅れてやってくる——
「どうしたのちーちゃん? 咲人くんもいるの?」
「光莉までっ⁉」
「——はい? ……なぁに、この状況? 誰か、説明してもらえるかなぁ?」
光莉はニッコリと笑顔を浮かべているが、背後に『ゴゴゴゴゴ……』と音がしそうなほどに怒っている。
咲人も一度見たことがある、光莉の本気で怒ったときの顔だった。
修羅場とも言えるべきこの状況。さすがに神も憐れと感じたのか、そこに一人の天使を遣わせた——
「……え? なんですか、この人数? なにを騒いで……ほえぇえええーーーっ⁉」
穏やかな天使の表情が、ムンクの『叫び』のようにひしゃげる。
よく見たら、先日光莉に会いに来た「彩花先輩」という天使のような少女だった。
当然のことながら、あとからやってきた三人は、この意味不明な状況を見て、驚きと怒りを露わにする。
どうして女子二人が泣いているのだろうか。そして、彼女たちの着衣が乱れ、必死に咲人にしがみついているのはどうしてなのかと。
咲人はいたく落ち着き払った顔で、冷静に口を開く。
「千影と光莉はどうしてここに?」
「私は監査としてご挨拶に! そしたら咲人くんがっ……!」
「ちなみに俺は悪くない。——光莉は?」
「うちはちーちゃんに会って、退部するなら挨拶に行こって誘われたんだ。——さっきもらってきたんだ、退部届」
と、光莉はカバンから退部届を出した。
それを見て、たまらずに和香奈が「えぇっ」と叫ぶ。
「光莉、退部しちゃうの……⁉」
「だって、もともと幽霊部員だし、いる必要ないかなって思って……」
「そんなっ! 困るよっ! 光莉がいなくなったら……!」
咲人はやれやれと呆れて大きく息を吐く。
「とりあえず、誰でもいいから新聞部の事情から説明してもらえないかな……?」
* * *
いったん落ち着いた部室内には、さらに陰鬱な空気が充満していた。
宇佐見姉妹が咲人の両隣に座ったあと、新聞部三人とテーブルを挟んで三対三で向き合う格好になっているが、これをなんと表現すればいいのか。
たとえるなら——飲食店に彼女と気分良くイチャつきながら行って、店員さんに「満席なので相席なら」と案内されたら、たまたま相席することになった三人組が全員元カノだった——くらいの気まずさである。
咲人の対面に座る天使が重たい口を開いた。
「新聞部部長の上原彩花です……。この度はうちの部員がなにかとんでもないご迷惑をおかけしたようで、本当にすみませんでした……」
彩花は気の毒になるくらいシュンとなった。
「えっと……そっちの二人が俺になにをしたか訊かないんですか?」
「はい……だいたいわかります。一度や二度ではないので……」
なんだか彩花が不憫に思えてきた。
「それで、話を進めたいんですが、新聞部は今どうなってるんですか?」
「はい……じつは、新聞部はもうオワコン状態なんです——」
——とりあえず、彩花の話をまとめるとこうだ。
四月当初、この新聞部は、今とは違ってまともに活動していたらしい。……今日の活動(?)を見る限り、半ば信じられない話ではあるが。
もともと校内で認知度があるわけでもなく、部員の数も少なく、「新聞部? そんな部活うちにあったんだ?」くらいの箸にも棒にもかからない部活として、それでも部員たちは楽しく、粛々淡々と励んでいたそうだ。
事情が変わったのはちょうどそのころ。
新聞部と同規模の放送部が、活動の方針を大きく転換したことによる。
放送部は今年度に入ってから積極的に活動の幅を広げ、学校から一人一台配布されるタブレット端末に、いち早く有栖山学院のお役立ち情報などを流したり、YouTubeを使って学校のPR活動を行ったりなどし始めた。
その内容も面白く、今やYouTubeチャンネル【アリガクCh】は、二ヶ月足らずで収益化も果たすほど、登録者数と再生数を誇るようになった。それだけ学校外からも人気があるらしい。
その活動ぶりは学校全体で認められており、今や放送部は『インフルエンサー部』として、有栖山学院内で重宝されている。
そんな中、新聞部はと言うと——。先輩から受け継いだ伝統を守り、真面目にコツコツと校内新聞を作成していた……らしい。
しかし、いち早く更新される動画コンテンツに比べると、一ヶ月スパンで記事を発行する新聞では、明らかに生徒のウケが違ったようだ。
ちなみに、新聞部に対する巷の声はと言うと——
『……校内新聞? ああ、読まない読まない。というか、一度も読んだことないわ』
『興味なし』
『【アリガクCh】登録してるから、それで十分かなー』
『というか、SDGs考えたらさぁ、紙資源の無駄じゃない?』
——とのことである。
つまるところ、新聞部は放送部の影で、すっかりオワコン化の一途を辿っていた——
「——で、クソがっ! ってなって、五月から
途中から説明に入ってきた真鳥がなにやら薄汚くまとめた。
「いや、大失敗でしょ、その方針転換……。言っとくけど、ここで言うクソはあなたたち新聞部ですよ? スキャンダルって言うか捏造記事を書こうとしていたわけだし……だいたい、なんで俺を狙ったんですか? こんなモブを狙ったとしても……」
「なんでって、学年一位だから。それにそっちの宇佐見姉妹も学年一位だろ? プンプンとなーんか臭うんだよねぇ」
アホだが勘の鋭い人だな、と咲人は思った。
「とりあえず、俺と宇佐見姉妹は仲が良いだけでなんもありませんよ?」
——彩花が説明を始めたあたりから、咲人はずっとテーブルの下でギュッと両手を宇佐見姉妹に握られているが。
「だから、もう狙わないでくださいね?」
咲人がだいぶ呆れながら言うと、真鳥が反駁するように口を開いた。
「それはごめんなさいだけど、だいたい、言論の自由が守られてないのが悪いんだ! 学校側がことごとく私らの新聞を発行させないって言ってくるし、言論弾圧だよ!」
そりゃそうだろ、学校はまっとうだ、と咲人はすっかり呆れた。
真鳥はいかにも正論っぽいことを唱えたい様子だが、言論の自由の意味を正しく理解していないのだろう。その前にまず人権という言葉を学ぶべきではなかろうか。スキャンダルを捏造する前に。
それに、怒りの矛先を学校側に向けるのはお門違いだ。
学校側はまっとうな判断をしているだけで、おかしいのは新聞部である。
「で、さっきのアレか……」
つくづく救いようがないなぁ、と咲人は呆れて言葉を失う。
「もうアレしか方法がないと思って……」
「……? アレとは、なんのことですか? あと、スキャンダルって言うのは……」
「うちも聞きたいな。アレとかスキャンダルってなんのことかな?」
キョトンとしながら咲人を両側から見る宇佐見姉妹。
「うん、それについてなんだけど……」
しかし、口に出すのはどうしても憚られたので、
「……真鳥先輩、説明してください」
と、咲人は主犯に譲った。
「あ、えっと……じつは——」
……
…………
………………
「なっ……なななっ……なんですってぇえええーーーーーーーーーーーーっ⁉」
千影の怒号が部室の外へ、部室棟の隅々まで鳴り響いた。
驚いた吹奏楽部が指揮者を無視して演奏を止め、書道部は思い切りのよすぎる払いを決めて書を台無しにした。カードバトル同好会の部長にいたっては、誰がどう見ても明らかに間違った手札を出して「ターンエンド! さあ、君の真の力を俺に見せてくれ!」と決め台詞を言ってしまうほどである。
なおも千影はワナワナと肩を震わせ、怒髪天を衝いて、般若のような形相で和香奈と真鳥を睨む。これにはさすがの新聞部三人も、「ひいぃーっ⁉」と青ざめて抱き合った。
「まあまあ、落ち着いて、千影……」
「これが落ち着いてなどっ……! 咲人くんは貞操を狙われてたんですよ⁉」
「え? いや、そこまではさすがに……」
「しかも、お、お、おぱっ……エチチなやつぅーーーっ!」
「うん、いったん落ち着こうか……。話はまだ途中みたいだし……」
自分のために怒ってくれているのはわかるが、怒りすぎると関係がバレて、新聞部にネタを握られてしまう。
「どんな理由があろうと、今回の件はさすがに看過できません! 監査委員会として橘先生に報告します! 廃部です廃部! この場で決定!」
今はなにを言っても無駄のようだ。
すると、今回の一件とは関わりのない彩花が半泣きで部員二人に言う。
「真鳥ちゃん、和香奈ちゃん、なんてことをしてくれちゃったんですか……!」
なにも知らなかった彩花がショックを受ける気持ちもわかる。
一方で、千影の怒りも至極まっとうで、感情任せに言った廃部という案も正しい。
「ごめんなさい彩花先輩! 私ったら、真鳥先輩にそそのかされて、なんてことを……」
「そうそう、和香奈は私に言われてやっただけだし……つまり悪いのは全部和香奈だ」
「なんでそうなるんですかっ⁉ 思いついた真鳥先輩でしょ、悪いのはっ⁉」
「和香奈が途中でヒヨるからだろっ! ずずっと行ってむにゅっとさせれば……あ、むにゅっとするほど無いか……」
「だからっ! 私のおっぱいをディスるなぁあああーーーっ!」
醜悪な者同士が責任を押しつけあう光景ほど醜悪なものはない。
部長の彩花や、新聞部を廃部にしたくない教師の橘には悪いが、こんな部、早々に廃部にしたほうが学校のためだ。
しかし咲人は、どこか、漠然とした不安を感じていた。
「……それで、もしこの件がきっかけで廃部になったらどうするんですか?」
と、念のため訊いてみる。
すると、和香奈と言い争っていた真鳥が口を開いた。
「その場合は仕方がないから、同好会として新聞倶楽部をつくるよ。部費は出なくなるけど……やっぱ私たち、新聞が好きだからさ……」
その後のプランはしっかりとあるらしい。好きなら好きでいいのだが——
「で、言論弾圧に負けないように、精一杯ゴシップ記事を書く!」
——ダメだこりゃ。
咲人は、揃って呆れた表情を浮かべている双子姉妹に目配せした。
* * *
新聞部の部室から出た咲人と宇佐見姉妹は、三人揃って困った表情を浮かべていた。
「廃部にしましょう」
「その前にうちは退部届を出そうかなー」
双子姉妹はきっぱりと言った。
「待て待て、二人とも……。さっき聞いた通り、懲りる様子もないんだ。新聞部から同好会になったとしても、あのまま放っておいたらマズいことになるよ……」
「咲人くんはなにが引っかかってるんですか?」
咲人は真鳥からカメラとスマホを取り上げた際に見たものを話した。
高屋敷咲人のスキャンダルには宇佐見姉妹が絡んでいる——そう思わせるような怪しい写真があったことを。
「つまり、あのまま放っておいたら、いずれ俺たちが付き合っていることが暴露されるかもしれない……」
「そうかな? 今回の件で反省して、咲人くんやうちらには近づかないんじゃない?」
「いいや、あの歪んだ情熱を見たよね? またなんかしでかすと思う、絶対……」
そう思うと、咲人の胸中は穏やかではない。
《三人で付き合っていることは秘密にすること》
すっぱ抜かれれば、今まで通りの学校生活を送ることはできなくなる。全校に広まる前になんとかしておきたいところだ。
それに、千影の件もある。千影本人は、きっと廃部に追い込んだとしても、自分は正しいことをしたと胸を張って言えるだろうが、やはり廃部に関わったのが千影だという噂は出回ってしまうだろう。
「やっぱり学校から永久にBANされちゃえばいいんじゃないかな?」
と、光莉が毒づいた。
「なかなか辛辣だな……。まあ、それが一番いい方法かもしれないけど……」
イタチの最後っ屁という言葉があるように、追い詰められた新聞部が、最後にドでかいなにかをしでかす可能性も無視できない。
「じゃあ、もううちらが開き直るしかないのかな?」
「いや、俺はべつに人からどう思われても構わないけど、周りにバレて二人が辛い思いをするのは避けたいんだ」
「「キュン♡」」
「あ、うん……それはたぶんこのタイミングじゃない。あと口から出さない……」
咲人は気を取り直して話を元に戻す。
「とりあえず、もう少し様子を見たほうがいいと思う。廃部にしても効果はなさそうだから、今後のことなんだけど——」
そのとき、ふとあることを思いついて、咲人は光莉と千影の顔を交互に見た。
「千影、監査期間はどれくらい?」
「来週は期末テストですので、再来週の二十日、終業式のあとの会議までです」
「つまり、タイムリミットは終業式の放課後までか——」
あいだのテスト期間を挟むと二週間もない。咲人は思考を巡らせ、今回関係する全員にとって、可能な限りの一番良いシナリオを思い描く——
「——よし、じゃあ、やるか……」
と、咲人がポツリと呟いた。
「どうするんですか?」
咲人は人差し指をピンと立てる。
「新聞部を監視しつつ、彼女たちに恩を売ることにしよう」
すると光莉は、なるほどと納得した。
「このままだとスキャンダルを狙われ続けちゃうから、仲良くなっておくんだね?」
「そういうこと。変な気を起こさせないために、外と内からがんじがらめにするんだ。でも、あくまで協力的にしておいて、新聞部の問題を解決していくって感じかな」
今度は千影が「はい」と手を挙げる。
「じゃあ私はどうしたらいいでしょう?」
「千影は今のまま監査の仕事をまっとうしてほしい。むしろ、かなり厳しめにお願い」
「……? それでいいんですか?」
「問題ない。あとは俺と——嫌かもしれないけど、光莉も協力してくれるかな?」
「うん! もちろん! 咲人くんと一緒なら嫌じゃないよ」
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次回の更新は 2月9日(金)!
新聞部の面々を押さえるため、咲人が動き出す。
咲人も双子たちの天才ぶりが、いよいよ発揮!