〔*3〕選択肢2:魔導師タラサをメンバーに加える(A・D)

 きみはパーティメンバーとして、ギステルドに加え、タラサを指名した。

「うふふ。私を指名するなんて、なかなか見る目がありますわね。私のさいな魔法と豊富な知識があれば、どんな冒険でもゆうでクリアできますわ」

 タラサはあくまでゆうな所作で、得意げな笑みを浮かべる。

 攻撃役のドワーフ戦士ギステルドと、攻撃魔法が使えるタラサがいれば、どんな敵が立ちはだかっても、倒してくれるにちがいない。

「ちょ、ちょっと待ってください! そんな攻撃いつぺんとうのパーティ編成だと、大変なことになりますよ!」

 そこへい気味に割り込んできたのは、神官戦士のジョーだ。

「ギステルドさんの攻撃力は頼りになりますけど、防御には不安がありますし! それに、回復を軽視すると助かる命も助かりませんよ! ね! ね!?」

 選ばれないとは思っていなかったのか、ジョーは少し泣きそうな顔で自分の存在価値を主張してくる。その必死さは、なんとなく子犬を連想させた。

「神官であるジョーがいてくれれば、生存率はグッと高くなるのは事実だな。ジョーが魔法で怪我を治してくれれば、タラサも攻撃に専念できるし……」

「ですよ!」

「あらあら、必死ね。でも盾になってくれる人がいるのは、助かるわ~」

 なんとなく、ジョーのメンバー加入を断りづらいふんになってきた。それに、盾役と回復役をねる神官戦士の存在は、大切なような気もする。

「がんばります!」

 メンバー入りをしようにんすると、ジョーは全力でこぶしにぎりしめる。

 こうして、きみのパーティは結成されたのだった。


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