あらすじ紹介
秋葉原の《女神》との戦いから二ヶ月。リハビリや訓練にあたる「カローン」のもとへ、タカナシ・ハルという新たな女性隊員が送り込まれる。
上層部からの“監視”なのは明白なハルの経歴に、たとえ監視といえども仲間――そう過去の自分を重ねて手を差し伸べる決意をするカグヤ。
「人を救ってやるために戦場に出る? 笑わせるわ」
だが、相手はアズマ以上の難敵で……!? ハルの言葉に反目するように、カグヤは救いこそが是であると思い詰める。
救うべき、救わなければ。己が正義と信じ、取り憑かれた救世の果てに少女が目にするもの。
「じゃあな。……人間」
それは激励と羨望と皮肉と、裏切りで――。
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みんなからのレビュー
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よっち
30秋葉原の《女神》との戦いから二ヶ月。リハビリや訓練にあたる「カローン」のもとへ、監視局からの出向という形で新女性隊員タカナシ・ハルが送り込まれる第二弾。上層部からの監視であることは明白なハルの経歴と態度に、過去の自分を重ねて手を差し伸べる決意をするカグヤ。一方で全てを救いたいと奔走する彼女に突きつけられた、勇者になった少年からの明確な拒絶。反発を覚えるハルがそれでも何もかもを諦めないカグヤの熱い想いに触れ、少しずつ変わってゆく展開は良かったですけど、厳しい状況はこれからも続きそうで、続刊が気になりますね。 続きを読む…
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のれん
13勇者のデザインのおかげで、イメージが『まどマギ』から離れないのだが、その境遇もまた魔女に近しいようだ。声なき意思だけが彷徨って周囲を破壊するだけでなく、濁ったその力を利用され武器へと転化されて死ぬことすら許されない。少年少女らの恨みは如何ほどか。メインストーリーは監視役との衝突というオーソドックスな話で、子供だらけの組織などの設定方面は前巻以上に希薄だった。結局勇者はなぜ生まれるか、どうして彼女だけが話せるのか、組織とは何なのか。1巻以上に世界観が見えてこないので、どんでん返しの期待値を上げるに留めたい。 続きを読む…
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凜音
12読了 何故異形の怪物は「勇者」と呼ばれたのか、不明瞭だった部分が見えてきた時戦慄する─── 本作の「勇者」は死を迎えようとする少年少女が「女神」によって変貌し、理想の夢を見る無意識の化け物となり破壊を齎す。 そんな少年少女の成れ果ては同じく少年少女しか知覚出来ずその戦場に向かうのも少年少女。 アキバでの死闘から2ヶ月。 監査所から派遣された監視役:タカナシ・ハルを加えて始まる第2巻。 血の気が引く、鳥肌が立つ、何よりも見えてきた真実に心は冷えながらその緊張感に興奮が抑えられない。 続きを読む…
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真白優樹
9リハビリと訓練に励むカローンへ、監査局からハルという少女が出向してくる中、「クロノス」という武器の真実に迫っていく今巻。―――聖女ではなく戦士として。その思いで守るために。 アズマ以上の難敵であるハルにカグヤが意固地になっていく中、彼女でも救えぬ勇者を描き成長を描き。その裏でクロノス、そして勇者と殲滅軍に隠された事実に迫る巻であり、底冷えのするような真実の一端が明かされる巻である。生きている武器、その原料は、禁忌。 ではそれは、最初はどう作られたのか。そもそも勇者とは何なのか? 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
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らいら
7勇者は一体何故生まれるのか?徐々に手がかりは明かされるも、未だに真実には手が届かない。的なお話。 勇者は、今はバケモノかもしれないが元々は「人」である、という点にフォーカスを当て、武器の成り立ちからカグヤの葛藤まで、様々な側面を描いた展開が良かったですね。 徐々に明かされる設定から考えるに、背後にはかなりおどろおどろしいものがありそうで、その点は中々に好み。 ただ欲を言えば、2巻で勇者の正体に迫ってほしかったというのが正直な所。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2023/08/10
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784049150124