竜殺しのブリュンヒルド
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竜殺しのブリュンヒルド

愛が、二人を引き裂いた。
著者: 東崎 惟子 (著者) / あおあそ (イラスト)
シリーズ:竜殺しのブリュンヒルド(電撃文庫)

  • BOOKWALKER電子版
  • Amazon紙書籍

あらすじ紹介

竜殺しの英雄、シギベルト率いるノーヴェルラント帝国軍。伝説の島「エデン」の攻略に挑む彼らは、島を護る竜の返り討ちに遭い、幾度も殲滅された。
 エデンの海岸に取り残され、偶然か必然か――生きのびたシギベルトの娘ブリュンヒルド。竜は幼い彼女を救い、娘のように育てた。一人と一匹は、愛し、愛された。
 しかし十三年後、シギベルトの放つ大砲は遂に竜の命を奪い、英雄の娘ブリュンヒルドをも帝国に「奪還」した。
『神の国で再会したければ、他人を憎んではならないよ。』
 復讐に燃えるブリュンヒルドの胸に去来するのは、正しさと赦しを望んだ竜の教え。従うべくは、愛した人の言葉か、滾り続ける愛そのものか――。
 第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、ここに開幕!

パートナーのおすすめレビュー

  • ”愛する者の言葉”か”胸に宿した復讐”か。2つの想いが信念を揺さぶります

    つむぎ
    つむぎ
    ブリュンヒルドさんは「竜殺し」の家系に生まれながらも、わけあって竜の手で育てられた少女。しかし『親』である竜は軍によって殺され、彼女もまた軍の管理下に置かれてしまいます。そして、皮肉なことに彼女の最も愛する者の命を奪ったのは、実の父親シギベルトさんでした。

    たとえ肉親であっても彼女の目には「親の仇」にしか映らず、彼もまた実の娘が竜に育てられていたことを蔑みます。父と娘の関係を築くには、あまりにも長すぎた空白の期間。再会を果たした実の親子が憎しみあう。こんな悲しいことがあってよいのでしょうか……?

    ですが兄・シグルズさんとの出会いが、彼女の心を動かします。彼も父親から認められないことに劣等感を抱く少年。生まれ育った環境や価値観が異なる兄妹は感情をぶつけあい、本音で語り合うなかで、お互いのへ理解を深めていきます。

    かつて竜は彼女に「他人を憎んではならない」という言葉を残しました。優しい人間もいることを知りつつあるブリュンヒルドさんが、このまま打ち解け合える人々と幸せに暮らせますように。そう願いたくなりますが……。

    愛する者の言葉か、それとも胸に宿した復讐か。重厚なドラマに心揺さぶられてしまう小説ですよ!
  • 電撃小説大賞《銀賞》受賞作! ストイックな雰囲気に引き込まれるッス!

    ディアナ
    ディアナ
    第28回電撃小説大賞《銀賞》を受賞したのは、竜と人間が生きている世界を描いたファンタジー小説ッス。

    人間たちは竜を殺して肉を食べ、竜の油は燃料として使い、竜が護る島の宝を、高く売りさばこうとする。まさに私利私欲の為だけに竜を脅かす存在ッス。けれど、もちろん竜だって黙っていないッスよ。その圧倒的な力で、襲い来る人間たちを次々と返り討ちッス。

    でも人間の怖いところは、進化のスピードなんスよ。竜に負ける度にさらに強力な武器や科学兵器を開発し竜に挑む。これを繰り返すことによって『カノン砲バルムンク』みたいな竜の鱗を軽く貫通させる兵器まで編み出すんスよ。人間の技術力と竜の未知なる力の戦闘は圧巻ッスね!

    そして、ついに人間による侵攻は本格化するッス。科学兵器の力によって、竜は人間に狩られる立場になってしまったッス。私としては悔しい気持ちもあるッスけど、竜にとっては死はなにも恐れることではないんスよ。

    竜たちがその存在を信じる『永年王国』は、誰も恨まず、尊重しあって生きた者だけが死後に行くことが出来る場所ッス。竜と人間は死生観からして違うんスよ。めっちゃ深いッスね! 本作のストイックな雰囲気に、引き込まれてしまったッスよ!

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • オセロ

    竜が護る島エデンで白銀の竜の血を浴びて竜の子になった少女・ブリュンヒルド。そんな彼女の育ての親である白銀の竜を殺した、竜殺しの一族で実の父・シギベルトへの復讐を描いた物語…。 兄・シグルスやシギベルトの友人のザックスと打ち解けて、平和な日常を過ごすブリュンヒルド。白銀の竜の教えを思い出しつつも復讐の炎に燃えるブリュンヒルドが緻密に計画された復讐計画を実行に移す壮絶なラスト。決してハッピーエンドではないかもしれないけれど、子供が親を思う気持ちにはグッとくるものがありました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    伝説の島エデンに取り残され生きのびた竜殺しの英雄シギベルトの娘ブリュンヒルド。島を守る竜に育てられ愛された娘が、竜を殺したシギベルトへの復讐を誓うファンタジー。十三年後、シギベルトにより遂に竜の命は奪われ、帝国に保護されて軍属となったブリュンヒルド。シギベルトの友人のザックスや兄シグルスと交流を重ねて少しずつ変わっていった彼女は、愛した竜と交わした正しさと赦しを望んだ約束と、その愛ゆえに滾り続ける復讐の想いに葛藤しながら、果たして最後に後悔しない選択ができたのか…その何とも深い結末が印象に残る物語でした。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 日坂愛衣

    確かにこの物語は複雑過ぎる、そして渋い過ぎる。これは復讐の物語、これは努力が必ず報われない物語、これは永遠のために永遠を失った物語、でもやはりこれは”あなたさえいれば、私は大丈夫”の”愛”の物語と思う。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • Takeshi Kambara

    表紙絵に惹かれて購入。竜に拾われ、育てられ愛を知った少女がある日人間に全てを奪われる。バトルものなのかと思っていたら非常にドラマチックな作品で、良い意味で裏切られた。登場人物の名前や武器名にニーベルンゲンの歌に出てくる固有名詞が使われているので何となく個々の役割が名前から想像出来るのも面白かった。話のテンポが良くサクサク読めるのだが予想外すぎる驚きの結末にただただ啞然となった。これで良かったのかは分からないが読み物として非常に楽しめたし、こういうテイストは大好きなので著者の他作品も追っていきたいと思った。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • しおり

    人と竜、育て親と養い子、不器用な父と息子、生き別れの兄と妹…愛という感情は同じでもどれも一方的であったが故の悲劇。それでも自分の『愛』を貫き通した彼女の選択を咎められる者は誰もいない。そう思わせる胸を打つラスト一文でした。無駄を削ぎ落とした文章と登場人物と構成が突きつける普遍的な問い『愛する者が望んでいなくても、復讐をするべきか』がテーマ。ラノベのダークファンタジーとしても一級品ですが、各地の神話に残る父殺しと竜退治、キリスト教の終末思想に照らし合わせると、より奥深さが感じ取れるはず… 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2022/06/10
  • 定価
    704円(本体640円+税)
  • ISBN
    9784049142167

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