
星降る夜になったら
今と違う設定で、 もう一度出会いたかった――。
著者:
あまさきみりと
(著者)
/
Nagu
(イラスト)
シリーズ:星降る夜になったら(MF文庫J)
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あらすじ紹介
この身が滅びようとも、佳乃を救いたい――。だけど、
《それだけを願っても救われないことは分かっていた》
花菱准汰の日常は、起きる⇒学校へ行く⇒遊ぶ⇒寝る。ただそれだけ、省エネで適当であることは彼らしさだった。渡良瀬佳乃は真逆。作業BGMでも、この作業に聴く音楽コレ、食べ物のベスト温度はコレと超が付くほどのこだわり派。
そんな2人はとある補修を通じて出会い、恋にも似た感情を抱くようになる。が、佳乃は謎の奇病に伏すことに。……しかし、奇跡は起きた。彼と彼女は他人となり、性格も変更され、生きることが許された。
――両思いが故にすれ違うことを選んだ、最高に美しくも儚い命の物語。
みんなのラノベまとめ
みんなからのレビュー
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よっち
39省エネで適当な日々を過ごす花菱准汰。彼が卒業に必要な補習のために向かった美術室で、ただひとりの美術部員・渡良瀬佳乃と運命の出会いを果たす青春小説。准汰が目をそらせなかった絵に真っすぐに向き合う佳乃の姿。不器用な佳乃がずっと抱いてきた悔恨とずっと忘れなかった幼き日の約束があって、一見正反対な二人が育んでゆく不器用な想いは何とも儚くて、彼女を大切に想う人たちの優しい願いはひとつの未来を垣間見せてくれましたけど、何よりも大切な人のために祈ってしまう人たちのがもたらした結末が、何とも切なくて印象に残る物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり
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アウル
28省エネで適当に学校生活を過ごしていた准太は卒業が危ないという事で補習を受ける事となりそこで自身とは真逆の性格の佳乃と出会い、恋に似た想いを抱くようになる。が、彼女は謎の奇病に見舞われてしまい...。儚くも優しい青春物語。登場する人物全員が皆優しく、人の事を思っているからこそこの儚くすれ違う結末になってしまったんだよな~と思うとなんとも悲しくなる。けれども悲しみだけではない何かが残って良い余韻が残る一冊だった。 続きを読む…
ネタバレあり
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芳樹
27卒業式を間近に控えて進路も決まらず、高校卒業さえ危ういモラトリアムな花菱准汰。画家にして孤高の後輩・渡良瀬佳乃。二人は閏年の二月にのみ訪れる『スノードロップ彗星』に互いの幸福を願う。たとえ祈りが叶うと二人で一緒に歩むことができないと知っていても…。彼女にとっては幸せな結末だろうけど、彼にとってみてはどうなのか。エピローグの解釈はそれぞれだと思いますが、自分にとってはこの結末は心に残るものになりました。とても心が震えた作品。 続きを読む…
ネタバレあり
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ツバサ
26序盤から終盤まで章を重ねるたびに胸が苦しくなる青春の物語。明るい話ではないが、決して暗い話でもない。とても味わい深い作品でした。何度だって読み返したい。みんなが優しいからこそすれ違う。だけど悲しみの奥に暖かさがあって素晴らしかったです。 続きを読む…
ネタバレあり
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ぶなぶな
16卒業を控えた冬、花菱准汰は美術の補習を通じて後輩の渡良瀬佳乃と出会い交流を深めていた。ところが不可思議な病に苛まれてしまう佳乃のため、花菱は冬の夜に降るという曰く付きの彗星に願いを託して…という物語。あまりに切なくて、そして人の心の温かさに胸が柔く締まるような愛しさを感じた。心の底から祈った者に"慰めの希望"をもたらすという彗星の真実。それが何とも残酷で、その奇跡はハッピーエンドを呼べなくて。それでも不器用な彼女の幸せを願う彼らの想いや、生きてきた彼女の想いは、星の降る夜のように瞬いていたと思う。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/06/25
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定価660円+税
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ISBN9784040647234