あらすじ紹介
この身が滅びようとも、佳乃を救いたい――。だけど、
《それだけを願っても救われないことは分かっていた》
花菱准汰の日常は、起きる⇒学校へ行く⇒遊ぶ⇒寝る。ただそれだけ、省エネで適当であることは彼らしさだった。渡良瀬佳乃は真逆。作業BGMでも、この作業に聴く音楽コレ、食べ物のベスト温度はコレと超が付くほどのこだわり派。
そんな2人はとある補修を通じて出会い、恋にも似た感情を抱くようになる。が、佳乃は謎の奇病に伏すことに。……しかし、奇跡は起きた。彼と彼女は他人となり、性格も変更され、生きることが許された。
――両思いが故にすれ違うことを選んだ、最高に美しくも儚い命の物語。
みんなからのレビュー
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よっち
42省エネで適当な日々を過ごす花菱准汰。彼が卒業に必要な補習のために向かった美術室で、ただひとりの美術部員・渡良瀬佳乃と運命の出会いを果たす青春小説。准汰が目をそらせなかった絵に真っすぐに向き合う佳乃の姿。不器用な佳乃がずっと抱いてきた悔恨とずっと忘れなかった幼き日の約束があって、一見正反対な二人が育んでゆく不器用な想いは何とも儚くて、彼女を大切に想う人たちの優しい願いはひとつの未来を垣間見せてくれましたけど、何よりも大切な人のために祈ってしまう人たちのがもたらした結末が、何とも切なくて印象に残る物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
40卒業式を間近に控えて進路も決まらず、高校卒業さえ危ういモラトリアムな花菱准汰。画家にして孤高の後輩・渡良瀬佳乃。二人は閏年の二月にのみ訪れる『スノードロップ彗星』に互いの幸福を願う。たとえ祈りが叶うと二人で一緒に歩むことができないと知っていても…。彼女にとっては幸せな結末だろうけど、彼にとってみてはどうなのか。エピローグの解釈はそれぞれだと思いますが、自分にとってはこの結末は心に残るものになりました。とても心が震えた作品。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
32省エネで適当に学校生活を過ごしていた准太は卒業が危ないという事で補習を受ける事となりそこで自身とは真逆の性格の佳乃と出会い、恋に似た想いを抱くようになる。が、彼女は謎の奇病に見舞われてしまい...。儚くも優しい青春物語。登場する人物全員が皆優しく、人の事を思っているからこそこの儚くすれ違う結末になってしまったんだよな~と思うとなんとも悲しくなる。けれども悲しみだけではない何かが残って良い余韻が残る一冊だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
31主人公の准汰もヒロインの佳乃も他のキャラクターも不器用すぎるよ…。 もっと早く行動していれば、もっと早く想いを伝えていれば、もっと早く本当のことを伝えていれば。 閏年の2月に現れるどんな願いを叶えるというスノードロップにその気持ちを込めるも、その代償の残酷さに胸が締め付けられそうでしたけど、ここまで相手のことを想う気持ちは紛れもない純愛だと思います。 続きを読む…
ネタバレあり -
稲荷
28表紙買い。儚さがあってすごくよかった。最初は文章がやや多めに感じたけど、内容が良いから途中から気にならなくなった。また読み返したい。ベタチョコ食べてみたいなぁ… 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2020/06/25
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784040647234