あらすじ紹介
奨励会三段リーグ。
四段(プロ)になれる者は2人だけという苛酷な戦場。そこに史上初めて女性
として参戦した銀子は、八一と交わした約束を胸に封じ、孤独な戦いを
続けていた。八一もまた、新たなタイトルを目指し最強の敵と対峙する。
そんな2人を複雑な思いで見守るあいと、動き出す天衣。そして立ち
はだかる奨励会員(なかま)たち。
「プロになるなんて、そんな約束をすることはできない。けど――」
大切な人の夢を踏み砕くことでしか夢を叶えられない。それが将棋の
世界で生きるということ。
銀子が、創多が、鏡洲が……純粋なる者たちの熱き死闘に幕が下りる
奨励会編堂々のフィナーレ!
みんなからのレビュー
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海猫
152奨励会編クライマックスということで、12巻は文庫本そのものが厚めであるが、内容が濃厚で1ページとして退屈する瞬間がない。メインは空銀子の孤独な戦いを描く話。さらにサブストーリー的に他の奨励会員たちの熾烈な対局が散りばめられ熱気に圧倒される。それぞれに背負うものがあるだけにドラマチック。しかもこの作品特有の容赦の無さが、内容を特に面白くしていて、ひたすら読ませる。展開にきっちり決着の付く納得の仕上がりで、たいへん面白かった。ここから先どうなっていくのか?も示唆する終わり方なので次巻が待ち遠しい。大いに期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
ばたやん@かみがた
98…いや、銀子ちゃんも桂香さんも、そんなイージーに「ワレ」なんて二人称を使こたらあきまへん。そうゆうのは「ワイの顔にようも泥塗って呉れたのぉ、よ~ワァレェ~(ビブラート効かして)」と血深泥になる寸前に切る啖呵に使うもんだす。(参考「正しい河内弁」摂河泉書房)それと供御飯はん、明治になって京都へ残ったお公家はんは、定家はんの流れ汲む冷泉家など除くと大した家はありまへんのどす(言うてもた。)まぁ、政治ビジネスカルチャーを壟断するよなお家がなかなか出ない我が国の美風を示すもんやと思うとりますが…。① 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
94於鬼頭帝位に挑む竜王八一。プロへの昇格を賭け三段リーグ最終戦に臨む銀子。二人の戦いの行方は…。二人の物語を中心に据え、鏡洲、創多、辛香、坂梨ら棋士たちのエピソードが絡み合う群像劇。八一と銀子それぞれの対局クライマックスシーンの盛り上がりかたに震えがきました。熱い。作者の筆力に圧倒されました。11巻と12巻の表紙の対比も良いですね。テレテレな姉弟子が可愛すぎる。さて、竜と白雪姫の恋は成就しましたが、そこへ単身飛び込んだ天衣、ひたすらに八一を想うあいの恋の行方はどうなるのか。次の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
むっきゅー
91メッチャ面白かった。三段リーグ最終局面がもつれにもつれ、姉弟子、椚、鏡洲先輩など混戦状態になる。それぞれの視点で物語が描かれ、みんな勝ち上がって欲しいという気持ちにさせられる。だからこそ、誰かが必ず負ける事実が読者に叩きつけられる。これはキツイ。それでもやはり姉弟子の覚悟が凄い。これは涙なくしては読めないでしょう。平行して、八一のタイトル戦も進む。人間vsソフトという究極の戦いで見せた八一の圧倒的才能。でも、八一そして姉弟子の終盤を支えたのが、あいちゃんの読みの能力だったのが鳥肌たったわ。 続きを読む…
ネタバレあり -
かんけー
88読了♪表紙の紅く成ってる二人が?瑞々しい第12弾!銀子ちゃんの、八一の本気度が紙面から溢れる(*^.^*)前巻で銀子ちゃんのウィークポイントが呈示され、凄く不安のまま読み始めるも?当の二人はキスしちゃった件でw逸れどころでは無く(^_^;)二人っきりになると八一の想いは止まらず?流石の銀子ちゃんも真っ赤にドン引き(^_^;)w然も?そう云う事象はピーン!とキャッチしちゃうのが女子の怖いとこwあいと天ちゃんの対応力の素早さが有無をも言わせぬ恐さで(^_^;)三段リーグ最終戦!四段昇進を賭けた五者其々の想い→ 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2020/02/15
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定価715円(本体650円+税)
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ISBN9784815605339