漂流英雄 エコー・ザ・クラスタ
第7回集英社ライトノベル新人賞《金賞》受賞! 地球人が宇宙に進出した未来。戦いの末、宇宙を漂流することになった英雄の物語。
森月真冬
(著者)
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成海クリスティアーノート
(イラスト)
シリーズ:漂流英雄 エコー・ザ・クラスタ(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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あらすじ紹介
第7回集英社ライトノベル新人賞《金賞》受賞!!
戦いの末、宇宙を漂流することになった英雄の物語。
時は、地球人が宇宙に進出して854年……銀河でもっとも繁栄した種族となっていた。そんな中、辺境国のツキムラクモと神聖アルビオーノ王国の資源星を巡った泥沼の戦争が続いている。ツキムラクモ軍の少尉・狛犬アカネは戦闘中、敵の攻撃により遭難してしまう。敵も同じく機体が半壊し、お互いが通信も移動も不可能な絶体絶命の状況。アカネは生き延びるため、今まで戦っていた敵の女兵士のリリスと休戦し、元の宙域に戻る道を探すのだった。
幸いにも機体のエネルギーは無限で、食料も十分にあるため、時間さえかければ帰還は確実。二人は協力して生きる約束をするのだが……? 帰還まで、およそ四十日余り。はたして、無事帰ることはできるのか!?
みんなのデータ
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みんなからのレビュー
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真白優樹
14人類が宇宙に進出して幾星霜、二つの国が泥沼の戦争を続ける世界で、敵対する国同士の兵士の少年と少女が共に漂流する事になり始まる物語。―――巡り会い惹かれ合うその心が、戦争を終わらす鍵となる。 広大な宇宙空間に二人きり、そんな極限の状況下で二人が少しずつお互いを知り、惹かれ合うこの物語。真っ当なSFに味付けられた純粋な恋のお話であり、気付かぬ内に広めていた二人の恋が戦争を終わらせる、スケールの大きい恋が楽しめる、王道なラブコメがお好きな読者様には是非お勧めしたい物語である。 次巻も当然楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
ホシナーたかはし
12試し読み、「彼方のアストラ」読了後に読んではいけない、前記アニメ放映後の時期によく発売したなぁと出版社の蛮勇(無謀)しか褒めるところがない、他になんも言いたくない漂流もの。 続きを読む…
ネタバレあり -
nawade
10★★★☆☆ 第7回集英社ライトノベル新人賞金賞受賞作。宇宙を漂流することになった敵国の兵士二人の姿を描いたSF遭難ラブコメ。宇宙漂流という絶望的なシチュエーションであるが、遭難による生存の危機は序盤で解消されラブコメに舵を切った作風。救助された後のエピソードが喜劇的で良い意味でヒドい。だが、これプロローグ要らないでしょ。道化じみた結末が待っていると最初からわかっていたので、宇宙漂流の緊張感が削がれたし、捕虜となった際の危険性を散々説かれても、ふ~んと鼻をホジホジしたくなる気分で読むことになってしまった。 続きを読む…
ネタバレあり -
かっぱ
8宇宙で繰り広げられる国家間の戦争において敵対する兵士である少年と少女が漂流するところから始まるSF。堪能な筆致で紡がれるボーイミーツガール物としても完成度は高く楽しく読めた。広大な宇宙で時間を共有することで、お互いのことを少しずつ知り、その距離を縮めていく展開は王道のそれだけど心に響く。二人の恋が二人の恋で終わらないのもこの作品の良いところだ。ただ、漂流して生き残れるかどうかの狭間の緊迫感というSFの醍醐味がどうしてもオープニング部分の描写で薄らいでしまったところだけは読み手によっては気になる箇所かも 続きを読む…
ネタバレあり -
AKF-ZERO
8集英社ライトノベル新人賞初の金賞なだけあって、文章も上手く、SFとしてもボーイミーツガールとしてもかなり面白かったです。ただそれだけにあのプロローグのいらなさが余計に目立ってしまい残念。あのネタバレによってエンディングの予想がついてしまうだけに、途中の緊張感が薄れてしまい本当にもったいないとしか言うしかありません。それさえなければかなり面白い作品なんですが…。もったいない、その一言に尽きます。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2019/09/25
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定価759円(本体690円+税)
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ISBN9784086313285