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アイゼナハ@灯れ松明の火
27王道ファンタジーを読むのは久々だなぁ。北欧神話をモチーフに、神話の時代から人の時代への、始まりを描く物語。神の世界は氷のように、完全なるが故に閉じている。人の世界は焔のように、揺らぐが故に先の見えない未来に続く。それは希望?それとも混沌?分かっているのは、氷の世界で生きてはいけないということと、どうせ歩くなら笑って歩いて行きたいということ…それだけ。 続きを読む…
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もりの
10旧版で読了。ラノベ作家という枠で括られがちな方ですが(ラノベだから読まないということではないですが)デビュー作は確かな知識と安定した文章力で語られた本格ファンタジー。主人公、女戦士ゲルダを裏切ったのは彼女の養い親であり恋人である魔術師アルムリック。その魔術師を追って展開される物語は、北欧神話という知られた題材をベースにしています。愛と憎しみというリアルな要素を含みつつ、神話世界という世界観もあるからか、硬質な印象があります。この方の作品の中では比較的シンプルな文体は、読み易い方だと思います。 続きを読む…
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読み人知らず
7初の大賞作品。確かに世界観が確固としている。どっしりとしてぶれないような構成。もっと独創的な面白さがあればもっとよかったんだけど。 続きを読む…
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いつみ
2旧FSUIRIのオフでの交換本。グインサーガを引き継いだ人というイメージしかなかったのでご本人の作品は初読み。ファンタジー?神話?読みやすいながらも読みごたえのある本でした。養い人であり恋人でもあるアルムリックが女戦士ゲルダと早々ああなるとは。愛と憎しみ、心の奥底の思い、歯がゆく切ない気持ちになるけど甘さより強さを感じます。神話に詳しければもっと楽しめたかな。 続きを読む…
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静間
2神話と距離が近いファンタジー。総てを凍えさせる冬と戦う女戦士ゲルダ。彼女を手酷く裏切った育ての親で恋人の魔術師アルムリック。愛と憎しみ、神と人の物語。いき過ぎるとただ意味の薄い読みにくい文章になりがちな美文が、ゲルダの男勝りの喋りと絶妙なバランスで読みやすい、情景が目に浮かぶ文章になっている。北欧神話をベースにしたお話はラノベだけど重厚。愛することとは何か?本当の意味で独り立ちしようとするゲルダは多くの人を屠ってきたのに少女のよう。最後まで人で有ることを失わなかったゲルダだからこそラストには大満足。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2006/09
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定価702円(本体638円+税)
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ISBN9784894254725