あらすじ紹介
捜し物を見つけて欲しいと頼みにくる不思議な紳士や、身体が溶けてしまって、おもわず太一に取り憑いてしまった雪女。あいかわらず、色々なことが巻き起こるカラクリ荘だったが、太一には別に悩みがあった。それは、正月休みに自宅へ帰るべきかどうか――である。自宅には、義母・鈴子がいて、会えばまたギクシャクすると思うと、どうも乗り気になれない。カラクリ荘の面々はそのまま年末年始を過ごすと知った太一は、それならば自分も――と考えた。しかし意外にもレンからの反発にあってしまうのだった。「君は家に帰るべき」だと、そう強く太一を諭すレン。その言葉に、珍しく大きく動揺しおもわず怒りをレンにぶつけてしまった太一だったが……。ご町内妖怪奇譚第3巻登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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みんなからのレビュー
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ぽろん
29今回も温かい気持ちで読了。新しいお母さんについて考えられる様になったのは大きな前進。采奈の気持ちに気づくのも時間の問題かな。 続きを読む…
ネタバレあり -
そのぼん
23人間と妖怪たちの住む世界の境界に建つ『カラクリ荘』を中心とする物語でした。主人公の義理の母親との関係もいい感じになっていきな予感がする終わりかたでよかったです。何処か昔の日本を思わせる世界観がなかなか面白く、引き込まれました。 続きを読む…
ネタバレあり -
chocokuma
15図書館本 空栗荘の冬のお話。太一の心の変化が見られ大きな成長を感じた今作。家族との関係も一歩前進。継母の鈴子さんはそんなキャラだったの…と驚きました。世間の常識とズレてるというレベルではないのでは?悪気はないだけに面倒くさいタイプの人だなー。ツンデレ雪女の六花が可愛くてお気に入り。 続きを読む…
ネタバレあり -
びゃく
13再読。太一とレンの喧嘩にびっくりしつつも、太一の成長を実感する巻でした。雪女の六花がツンデレな感じで可愛かった。タカハシさんの正体にも驚き。落ち武者がやってくる事情にも吹いたwあといつもながら、太一のちょっとズレたツッコミが面白いです。さいなちゃんの手袋、鈴子さんのクッキー、それぞれが太一の中に変化をもたらして、変わる一歩になったのが良かったなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり -
おばけりんご
11賽河原町忌憚シリーズ第3弾。季節は冬です。「時雨月の客」「帰り花と忘れ音の時」「冬燈」の短編を収録。ひょんな事から溶けかけの雪女を身体に匿う事になる「帰り花と忘れ音の時」が好きです。初めてレンとけんかをして謝り方がわからない太一の葛藤や溶けかけの雪女六花の恋心や采奈の乙女心やら盛り沢山でとうの昔に学生時代を通り過ぎた私には眩しいやら甘酸っぱいやらで読むのが楽しかったです。季節外れに咲く花を「帰り花」季節外れに鳴く虫の声が「忘れ音」と知って日本語の奥深さや語感の良さに染みいりました。続いてほしいシリーズです 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2009/04
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定価671円(本体610円+税)
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ISBN9784797354126