
あらすじ紹介
ついに語られる、『焔』壊滅の真相――。十二年前、伝説のスパイ『紅炉』のフェロニカと『炬光』のギード、二人の未来は世界の運命によって引き裂かれた。そして、明らかになった真実を前に『灯』は選択を迫られる。
みんなのデータ
-
0
評価する -
3
読みたい
みんなからのレビュー
-
雪紫
48「ああ・・・(口にした呟き)。」「ああーーああーーうわあーー(声に出来ない呟き)。」読むと、少しずつ休みながらでも、でも先に進まずにはいられない。漫画より深く明かされた「暁闇計画」とその道が選ばれた理由。「家族」としての絆に翻弄されるスパイ達。情が移り傷が増していく。本を閉じて帯のクラウスの言葉が見えるたび、そして本編でその言葉が訪れた時、うっとなる。前から覚悟はしても、いざ目の当たりにするとな・・・。「憂虞に塗れている」になったの重い。あ、8巻から思ってるけど白蜘蛛は弱さを強さに変えてる奴なんで。 続きを読む…
ネタバレあり
-
みどり
8佳境!という言葉がぴったりな13巻。「暁闇計画」の全貌が明らかになって、さて、何をどちらを「支持」するかの、究極の選択。そこには「灯」の行く末もかかってきて!次から「最終章」だそうです。数冊は続くでしょうが、クラウスの本当の思惑や、あとがきにあった「彼女の選択」が明らかになるんだろうな。楽しみだ。 続きを読む…
ネタバレあり
-
マヌヌ2号
6フェロニカとギードが「キャラクター」から、「人間」になった。そうなるまでの手続きはとても人工的だ。ここで描かれる「人間」は、あくまで物語上の存在としてのものだ。本作では、定規で線を引き、線と線を組み合わせて平面上に奥行きを作り出す、そのような手付きで「人間」が描かれる。ぼくはこれはミステリの手付きだと思う。このような場所にこそ、ミステリでしか描けない「人間」がいる。機械仕掛けの罠に落ち、人生のすべてが空転していくなかで、「人間」の叫びが読み手に木霊する。斯くして優れた動機が成る。傑作。次巻以降どーなるんや 続きを読む…
ネタバレあり
-
椎名
6とうとう描かれた焔崩壊の過去、それに伴って明かされた暁闇計画の全貌とクライマックスにかけてのプロローグのような巻だった。扉絵のクラウスさんがちょっとかっこよすぎる。グレーテ巻になるかと思っていただけに苦しい引きだったが、逆にここまでの展開を見せて本当にそれで幕引きということはないんじゃないかと思ってしまう。しかし一度たりとも勝利できず、それでも何度も挑戦し続けるという図はここにきてもまだ変わっていないのだ。だからこそ彼女たちが折れることはないだろうと信じることもできる。王道だが面白い。 続きを読む…
ネタバレあり
-
リク@ぼっち党員
6ついに《焔》の崩壊について語られる時。ギードの裏切りから始まった物語であり、知らないままだったらギードのことを勘違いしたままだったので、その真相を知ることができたのは感慨深い。《焔》の目的と、リーダーであったフェロニカの想い。…重いなぁ。当たり前だけど、生ぬるくないスパイの世界を見せつけられた。この悩みをたった一人で壊れるまで抱え続けたフェロニカと、彼女の「家族」を思うとあまりにもツラい…。背負ったクラウスと、選択を強いられた《灯》。彼らが最終的にどんな決断を下すことになるのか、最後まで見届けたい。期待! 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2025/06/20
-
定価836円(本体760円+税)
-
ISBN9784040758930
関連サイト
-
公式サイト
-
公式Twitter