あらすじ紹介
中秋の名月――十五夜の近い賽河原町。世間では月見団子に薄飾りと、月を愛でる用意も万端な中、太一のクラスメイト采菜が、弟が薄売りに連れ去られたので助けて欲しいと、空栗荘の大家を頼ってやって来た。しかし、肝心の大家は寝入ったままで起きてこない。住人達はなんとか大家を起こそうと、あれこれ手を尽くすが一向に効果はなく――。果たして、大家は無事に起きるのか? その原因は? あやかしご近所奇譚・第2弾登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
そのぼん
29以前に読んだ第一巻の雰囲気が良かったので、二巻目も読んでみました。異界と現世を繋ぐ『空栗荘』が中心となるお話でした。友人の弟を探す展開の『薄売り』と、空栗荘の大家が目覚めなくなった謎を追う『夢の交い路』との二つの章で描かれていました。ストーリー云々より、摩訶不思議な雰囲気を味わいました。事細かなところは忘れても、全体的なイメージみたいなのは印象に残りそうな感じがしました。 続きを読む…
ネタバレあり -
ぽろん
28みんな、温かいなあ。優しいなあ。太一の心も溶けて来た。大家さんも辛かったんだね。 続きを読む…
ネタバレあり -
つたもみじ
22シリーズ第二弾。十五夜が近いある日、またもや異世界の賽河原町が明けぬ夕焼け。そして狂い咲きの彼岸花。丸一日たっても眠りから目覚めない大家を不審に思い行動を始める住人達だったが…。サックリ読了。個性豊かな空栗荘の住人達とその生活に、少しずつ空栗荘に慣れてきた太一。お人好しという語呂合わせの部屋番号を頂いた太一だけれど、住民全員がお人好しじゃないか。古都子さんの想いにニヤニヤし、十遠見さんの特技に爆笑し、ミヨシやレン、それぞれの暖かさが心地よい。采菜は…まあ、必死なのはわかるけど、自分の言動をもう少し顧みて。 続きを読む…
ネタバレあり -
chocokuma
15図書館本 イラストの効果もあってふんわりと優しい雰囲気のシリーズ。太一が感じた寂しさ、居場所がなかった太一に空栗荘という帰る場所が出来て良かった。人間より妖怪のほうが考えていることが分かりやすくて気楽という考え方、今はまだ空栗荘を逃げ場にしてしまっている太一の今後のさらなる成長に期待。今作は空栗荘の他の住人たちの活躍も多く面白かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
おばけりんご
14賽河原町奇談シリーズ第2弾。季節は秋です。第一章「薄売り」と第二章「夢の通い路」の中編連作でした。薄売りの方はまさかの大家さんが最後まで目覚めないで太一と采奈とアカネが奮闘するお話。ヒガンバナが効果的に使われているし片思いの采奈ちゃんがうっかり告白してでも太一に届かない切ない展開に涙しました。十遠見さんがお菓子づくりが上手くて可愛いケーキ屋さんになるのが夢とか告白していて妖怪事件を解決するよりそちらに気をとられてしまいました。夢の通い路はひとの想いに関するお話でしんみりしました。太一君は少し進歩しましたね 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2008/08
-
定価660円(本体600円+税)
-
ISBN9784797349146