筺底のエルピス 絶滅前線
殺戮因果連鎖憑依体――古来より『鬼』と呼ばれてきた、感染する殺意。時間を止める超常の力を手に、人類滅亡をかけて暗躍する鬼狩りの組織《門部》の戦いが、いま語られる。時を超える一大叙事詩の開幕。
オキシタケヒコ
(著)
/
toi8
(イラスト)
シリーズ:筺底のエルピス(ガガガ文庫)
この作品をストアで探す(宣伝)
あらすじ紹介
人類の存亡をかけた影なる戦い。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。
日本の暗部である《門部》は、不可視の存在を網膜に投影する改造眼球『天眼』と、時を止める超常の柩『停時フィールド』を武器とし、そのプログラムを追い立て、狩り、そして葬り続けてきた鬼狩りの組織だ。
時は現代。
百刈圭(ももかり・けい)と、乾叶(いぬい・かなえ)――心に傷を抱えて戦う二人が遭遇したのは、歴史上、たった六体しか確認されていない《白鬼》だった。
叶の親友に憑依したその鬼を巡って組織が揺れる中、黒ずくめの刺客《ゲオルギウス会》が動き始める。それは日本を守護する《門部》と同じように、ヨーロッパで連綿と戦い続けてきたもうひとつの鬼狩りの組織――バチカンの狩人たちだった。
《白鬼》とは何か。二つの組織の衝突はいかなる戦いを引き起こすのか。そして、滅亡を防ぐ希望はあるのか。
人類の存亡をかけて戦う、影なる戦士たちの一大叙事詩が、いま語られる。
気鋭・オキシタケヒコが描く異能バトルアクションシリーズ。イラストは各方面で活躍中のtoi8が担当。
みんなのデータ
-
2評価する
-
5読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
45人類を脅かす殺戮因果連鎖憑依体と戦う百刈圭が、所属する「門部」の新人乾叶とコンビを組んで鬼狩りに挑むうちに、叶の友人に取り憑いた強力な白鬼を巡る争いに巻き込まれていく物語。バトル面では万能でない条件付きの能力の特性をうまく活かして、鬼や他国の類似組織と戦う駆け引きがなかなか面白かったです。悲劇的な背景がある割には主要人物がどんどん死ぬ展開でもなく、ガガガっぽいシリアスな構成なのかと思ったら最後はなぜかラブコメっぽい流れになっていたり、わりと安心して読める物語なのかもしれないですね。次巻にもいろいろ期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
45今年のガガガ新作で一番好き。「天眼」と「停時フィールド」を使い殺戮因果連鎖憑依体と呼ばれる鬼と戦うSF退魔アクション作品。世界観、キャラ、物語の展開の全てが魅力的。特に「停時フィールド」を使った戦闘は読み応えがあって良かった。退魔というベタな設定にSFを混ぜる事で見事に個性を出せてますね。殺戮因果連鎖憑依体の侵攻によって遠からず人類が絶滅する事が確定している中僅かな可能性を手繰り寄せる為に戦う彼らの今後が楽しみ。次巻も期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
水無月冬弥
37オキシタケヒコ先生(@TakeOxi)の #ラノベ いやあ、面白かった。いい感じで伝奇で、いい感じでディストピアなSFで面白かった。ここまで設定を組みながら、少女の成長物語であるのもいいですね。しかし、まさか叶ちゃんがここまでたくましくなって、圭がオドオドするようになるとは夢にも思わなかったよ 続きを読む…
ネタバレあり -
ナカショー
32かなり面白かった!とにかく世界観がかなり自分好みでした。次巻も非常に楽しみです! 続きを読む…
ネタバレあり -
Dー
31人類の絶滅する未来を防ぐため?に殺戮因果連鎖憑依体と戦う主人公たち…その武器が「時間を止める」ことで発動する『停時フィールド』というのも面白い…また登場するキャラたちもきちんと背負うモノがあったりして、読み応えがありました。戦闘描写はわかりやすく、迫力があってよかったです。あとはこの巻で主人公の百刈圭と「大赤鬼」の因縁?には決着がついたのでこれから物語がどう展開していくのか楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
-
レーベル
-
発売日2014/12/23
-
定価652円(本体593円+税)
-
ISBN9784094515275