【レビュー】船旅が楽しすぎて、本当に世界を冒険した気分になれる一冊。いざロマンあふれる大航海の冒険に出発だ!

島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はカドカワBOOKSから12月10日に刊行される『島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい 世界最強の剣士と愛弟子たちの、異世界島めぐり』(著者:ムサシノ・F・エナガ/イラスト:KeG)です。みなさんの感想も聞かせてください!


異世界ものの大きな魅力のひとつは、読者が転生した気分に浸れるところだと思う。本作の主人公、オウル・アイボリーは、教え子の狐人族で、今や海賊となったラトリスの手助けで10年間も閉じ込められていたブラックカース島を脱出。ラトリスのリバースカース号でいざロマンあふれる大航海の冒険に!

しかもラトリスを始め、狐人族姉妹のセツとナツ、さらにかつての教え子で最強の剣士だった狼人族のクォンと、オウルを慕ってくれるモフモフな美少女たちも一緒で、読んでいる自分も楽しくなってくる!

さらにこのリバースカース号、実は魔法の船で、怪物を倒して得た魔力結晶を取り込めば、砲台を作ったり、船体を大きくしたりと、思いのままに進化させることができる。そんな夢いっぱいな設定にもワクワクが止まらない。

島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい

もちろん主人公オウルも魅力的だ。ふだんは冴えない中年男だと卑下しながらも、実は無双の剣術の使い手であり、決めるところはしっかり決めるカッコ良さ。相手の力のベクトルを変え、カウンター攻撃を仕掛ける「理合の剣」という得意技の鮮やかなこと! そんなオウルの前に立ちふさがるのは、かつての弟子で、海賊を取り締まる自警団の長として登場するシャルロッテ。このクライマックスも盛り上がるし、なんといってもリバースカース号での冒険が楽しすぎ! 

怪物と戦ったり、島々でお宝を探し出し一攫千金を狙ったり、ときには船上で美味しいものを食べてまったりしたり……本当に船で世界を冒険した気分になれる一冊なのだ。

文:中島泰司

ざっくり言うとこんな作品

1)世間から取り残されていた主人公が異世界の旅に出て、最強の剣士ぶりを発揮するも、本人はまったくの無自覚という意外な面白さ!

2)主人公オウルの旅のお供は、個性的な獣人美少女たち。しかもみんなモフモフで思わず撫でたくなるほどの可愛さ!

3)怪物を倒すと、主人公の海賊船がどんどん進化! 砲台ができたり航海速度が速くなったりと成長させる楽しさに夢中になる!

主要キャラ紹介

オウル・アイボリー
呪われた島「ブラックカース島」に閉じ込められていた剣術師範

 島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい

ラトリス
魔法の船・リバースカース号でオウルを救出しに来た狐人族の少女

 島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい

クウォン
オウルの教え子の中で最強だった狼人族の少女で、武者修行中の身

島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい

作品情報
    • 試し読み
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    島に取り残されて10年、外では俺が剣聖らしい 世界最強の剣士と愛弟子たちの、異世界島めぐり 1

    著者: ムサシノ・F・エナガ   イラスト: KeG

    弟子たちが大成しすぎて――俺が”最強”になってるんだが!?

    怪物が巣食う島に取り残され、10年の時が経った元剣術師範・オウル。このまま人生を終えるかと思っていたが――

    「先生、一番弟子のわたしが助けに来ました!」かつての弟子・ラトリスによって助けられ、島から出ることに。外の世界では、かつての弟子がみんな英雄になっていたうえ、「世界最強の剣士? 先生に決まっているじゃない!」と、オウルのことを剣聖だと喧伝していて!? 

    自己評価低めの無双剣士 ×師匠を慕う美少女弟子たちによる、異世界船旅、出航!

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