【レビュー】切なくて、清々しくて、悲しくて、嬉しくて…第30回電撃小説大賞《銀賞》受賞作は魂が震える音の物語!
作品情報
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星が果てても君は鳴れ
著者: 長山 久竜 イラスト: 咲の字。
もし永遠の音があるとしたら、それは君の形をしている。
第30回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。
魂が震える『音』の物語。
「見つけてあげるわよ。正しい音色の、奏で方」
他者の影が纏うノイズに侵され、命を絶とうとした俺の前に、突然そいつは現れた。元国民的女優の、星宮未幸。素顔は勝気で、時々猫かぶりで……そして、未来が視える少女。
俺の自殺を止めるため始められた、奇妙な同棲生活。過去の傷を優しく上書きするような日々には、小気味良い音色が鳴り始めーー
だけど、俺は何も知らなかったんだ。あいつが走り続けた意味も、その足を止めてしまった理由も、未来に隠したたった一つの悪戯でさえも。
これは、過去と未来を乗り越える別れの青春譚で、そして、悠久の時を超えても響き続ける愛の物語。