【レビュー】乙女ゲーム世界に転生し悪役令嬢となった少女は、新大陸を目指し大海原へと船を出す!? 異色の冒険ファンタジー、爆誕!

レビュー
【レビュー】乙女ゲーム世界に転生し悪役令嬢となった少女は、新大陸を目指し大海原へと船を出す!? 異色の冒険ファンタジー、爆誕!

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】今回は7月5日に刊行される『悪役令嬢は大航海時代をご所望です』です。みなさんの感想も聞かせてください!

 大航海時代と聞くと、どうしても思い浮かぶのはコロンブスか某人気海賊マンガ。つまり、遂に海賊ものにも悪役令嬢ブームの流れが来たのか……! でも、その噛み合わせは予測が付きません。

 海賊になるようなキャラクターは大体貴族ではないと相場が決まっていますし、そもそも大航海時代というワード自体、あまりライトノベルでは見かけることがありません。

 果たしてこの作品、『悪役令嬢は大航海時代をご所望です』ではどういった内容が展開されるのだろうと思いながら読み始めると……大航海時代、新大陸を見つけにいく令嬢のお話でした。

 ――って、そんなことある!? いや、少なくとも聞いたことはありません。新し過ぎて、読みながらワクワクが止まりませんでした。

悪役令嬢は大航海時代をご所望です_口絵

 舞台となる乙女ゲームは、少し細部が異なるものの地球をモデルにしている世界。ヨーロッパの西側に住んでいる(と考えてください)主人公・マリーは、さらに西に進めばまだ見ぬ新大陸があるのでは……と考えて船に羅針盤にと次々発明をしていきます。確かに発明に伴う内政要素はあるけれど、そっちに進んでいくの!? と読者としては意表を突かれまくりました。冒険といえば基本的に陸路で、新大陸探しはおろか、海に進むことすら想定していなかったのだから……。

 そして読者が意表を突かれているんなら、マリーの周囲にいるキャラクターたちはもっと意表を突かれるわけです。そりゃ、マリーのことを天才だの、聖女だのと慕いたくなってしまう気持ちも分かる……! あぁ、早くマリーが作った船が大海原を征く姿を見てみたい!

悪役令嬢は大航海時代をご所望です

 悪役令嬢ものというジャンルに新しい風を吹かせた著者の発想に驚くとともに、周囲のキャラクターたちとの関係性を深めながら新大陸目指して航海を進めようとするマリーの姿に惹かれてしまう一冊です。

 

文:太田祥暉

ざっくり言うとこんな作品

・前世の記憶を武器に、来たる大航海時代に向けて準備を進めていくマリーの活躍がたまらない!

・聡明な女の子が次々と発明をしていく様が超爽快!

・次々とマリーのことが好きになっていくキャラクターたちへ共感が止まらない!

主要キャラ紹介

マリー
マリエットローズ・ジエンド

ゼンボルグ公爵家の令嬢。前世の記憶を武器に、航海に乗り出す! 通称「マリー」。
エマ
エマ

マリーのメイドを務める美少女。コルク作りを生業とする大商会のお嬢様。
アラベル
アラベル

レセルブ伯爵家の令嬢。剣術と馬術が上手く、マリーの護衛を務めることに。
  • 悪役令嬢は大航海時代をご所望です 1
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    悪役令嬢は大航海時代をご所望です 1

    著者: 浦和 篤樹   イラストレーター: nyanya

    辺境だと笑わせない。領地を救う富を求め、海の向こうの新大陸へ!

    前世の記憶が甦り乙女ゲームの悪役令嬢マリー(2歳)に転生したと知った私はすぐ動き出した。なぜなら一族もろとも断罪で処刑されるから! 何とかしようにも領地は西の果て。貧乏だ田舎者だと馬鹿にされ、経済的な嫌がらせまで! でも、私は知っている。果てと言われた領地の更に西、海の向こうには新大陸が広がっていることを! 本編開始まであと十年足らず。大海原進出を目指して『ゼンボルグ公爵領世界の中心計画』発動よ!

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