シリーズ累計500万部突破! 今こそ一気読みしたい超大作ファンタジー『伝説の勇者の伝説』シリーズその色褪せない魅力の秘密とは!?

『伝説の勇者の伝説』シリーズはここから始まった! 2002年2月に文庫第1巻が発売され、長編・第一部の幕開けとなった本作。令和の今でも色褪せない魅力を深堀りしちゃいます。
ココに注目! 『伝説の勇者の伝説』シリーズの魅力
「伝説の勇者の遺物」を巡る
大河ドラマのような超大作ストーリー!
本編と呼ぶべき長編29冊にくわえて、短編集や外伝19冊を合わせると計48冊に及ぶファンタジア文庫の中でもトップクラスのボリュームは圧巻。しかしながら、鏡先生の手腕によってスピーディに展開していく物語と、登場キャラクターたちの濃密な心情描写によって圧倒的な没入感を誇る本作は、読み始めるとその長さを微塵も感じさせずに次々ページをめくってしまうこと間違いなし。本特集で物語の大まかな流れを把握しながら読むと、さらに理解度が高まるはず!
「今」人気のキャラクター像の先駆け!?
斬新だったアンチヒロイックな主人公
後述する本作の主人公、ライナ・リュートはいつもやる気なし、昼寝大好きという怠惰な性格のキャラクター像をしており、『伝勇伝』がアンチ・ヒロイック・サーガと形容されるくらい、シリーズ開始当時のライトノベル界隈においては異色の主人公でした。しかし、彼の持つ〈魔眼〉のせいで総捏な宿命を背負ってしまうというギャップが、当時の読者の心を掴んで離さなかったのです。
「普段はやる気なさげな癖に、本気を出したら超カッコいい」の先駆けを体現する主人公による活躍は、令和の今読んでも古臭さはなく、むしろ時代のスタンダードを作った作品として必修科目になるかも!?
とよた瑣織先生による
芸術的な挿絵の数々!
イラストには時代の移り変わりと共にトレンドのようなものがあったりしますが、とよた先生の手掛ける『伝勇伝』シリーズの挿絵は、どこか芸術的かつ普遍的な美しさを持っており、作品に合った美麗なビジュアルを常に楽しむことが出来ます。ときに耽美に、ときにコミカルに。変幻自在なタッチと共に、大長編となった『伝勇伝』では、時代にあわせてアップデートされつつも“らしさ”を損ねず進化していくイラストを一気読みで堪能するのも通の楽しみ方といえるのではないでしょうか。
『伝説の勇者の伝説』をより深く知るには?
コメディ感強めで楽しくさっくり読める短編集
国王シオンの無茶ぶりとも言える命令から始まった、ライナとフェリスの二人旅。シリアスな展開の続く本編とはうってかわって、ドラゴンマガジンで連載されていた大人気の短編連載は、そんな旅の合間にあったドタバタ劇を主に扱ったコメディ路線のお話が盛りだくさん。本編時系列のどこにあたるエピソードなのか想像したり、あの出来事の裏にこんな事があったのか、と驚いてみたり……。他にも、ライナやフェリスの過去話や、二人の仲がすこーしずつ進展していくラブコメ的なエピソードなど、ここでしか読めない物語が詰まった全11巻の短編集『とりあえず伝説の勇者の伝説』は、さっくり読めてハチャメチャ楽しいお得感満載!
本編における空白の二年間を埋める外伝
そしてライナに負けず劣らず重い運命を背負っているのが、『伝勇伝』のもう一人の主人公ともいえるローランド帝国国王、シオン。彼をメインとする『堕ちた黒い英雄の伝説』は『伝勇伝』1巻にある空白の二年間を描いた外伝だ。帝国の抱える闇に辿り着き、人々を救うために妾腹ながら国王に上り詰めた彼の壮絶な試練と秘密を、是非本作を読んで知って欲しい。全8巻の外伝を読めば、本編での彼の印象が変わるかも!?
長編しか読んだことのない人も、是非この機会に短編&外伝をチェックしよう。
作品を読み解くキーワード
魔眼
強大な力を持つ特別な眼。それぞれ能力の異なる5種類が確認されており、ライナの持つ〈複写眼〉もその一つ。力を行使すると瞳に紋様が浮かぶ。畏怖の対象であり、魔眼保持者は迫害を受けることもある。
ローランド帝国
シオンの父である先代ローランド帝国王の時代は、貴族の横暴な統治により市民が虐げられ、周辺国への侵略戦争も盛んに行われていたが、革命後シオンが国王となってからは市民の手による統治が行われ急速に力をつけている。
伝説の勇者の遺物
伝承やお伽噺として噂が残っている、かつて勇者や英雄などが持っていたという、特殊な力を秘めたアイテム。忘却欠片(ルール・フラグメ)とも呼ばれる存在であり、現在の魔法学やライナの持つ〈複写眼〉でも解析できない。
いかがでしたか? 今回は最高のエンディングを迎えた超大作シリーズ『伝説の勇者の伝説』&『大伝説の勇者の伝説』の魅力についてお届けいたしました。気になったら、まずは試し読みから読んでみてください。
作品詳細はこちらから!
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伝説の勇者の伝説 1 昼寝王国の野望
著者: 鏡貴也 イラストレーター: とよた瑣織
グータラ男は昼寝王国の夢を見るか?
超無気力人間ライナ、野望を胸に秘めた青年貴族シオン、ちょっと変な美貌の女剣士フェリス。彼ら三人の若者がつむぎだす壮大な戦国絵巻──にはならない、少しシリアスかなり脱力のアンチ・ヒロイック・サーガ登場!
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伝説の勇者の伝説 2 宿命の二人三脚
著者: 鏡貴也 イラストレーター: とよた瑣織
ヤル気なし天然脱力系ファンタジー!
いつのまにやらローランド帝国王に成り上がった元学友シオンの陰謀で、「勇者の遺物」探索をさせられるはめになった万年無気力男ライナと常識を逸脱した美貌の女剣士フェリス。奇妙なコンビの困難な旅が始まった!
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伝説の勇者の伝説 3 非情の安眠妨害
著者: 鏡貴也 イラストレーター: とよた瑣織
ライナとフェリスが指名手配に!?
王の命令で「勇者の遺物」を探す旅を続けるライナたち。だがなぜか、魔法を無断で国外へ持ち出した犯罪者として追手をかけられてしまう。彼らを追うのは、エリート集団「忌破り」追撃部隊。しかし、その隊長は……。
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伝説の勇者の伝説 4 大掃除の宴
著者: 鏡貴也 イラストレーター: とよた瑣織
新国王シオンの国内浄化大作戦!
「勇者の遺物」探索をライナに命じたローランド帝国の新国王シオン。だが、彼はいまだに反国王派である貴族たちを制御しきれないでいた。そこで、シオンは腐敗した反国王派を一掃するために大胆な策に打って出る!
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伝説の勇者の伝説 5 出来心の後始末
著者: 鏡貴也 イラストレーター: とよた瑣織
「複写眼」を持つ者の悲劇的運命
「勇者の遺物」探索の旅の途中で、ライナとフェリスが出会った「複写眼」を持つ少年アルア。彼の悲惨な人生に、ライナは自分の過去を重ね合わせ複雑な思いにかられた。だが、現実はより過酷な試練を少年に与える……
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伝説の勇者の伝説 6 シオン暗殺計画
著者: 鏡貴也 イラスト: とよた瑣織
隔月刊行継続中! 鏡貴也の描く脱力、壮大英雄譚! 書き下ろし第六弾!
ローランド帝国は着々とシオンの理想とする国家に近づきつつあったが、新興国家ガスタークの脅威も無視できない状況だった。そこでシオンは、ガスタークの内情を探るため、ライナたちを向かわせることにする。怒濤の
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伝説の勇者の伝説 7 失踪の真相
著者: 鏡貴也 イラスト: とよた瑣織
まだまだ隔月いや、いつのまにか3か月連続鏡祭り!?
フェリスの兄ルシルと出会うことで、自分が「複写眼」を持つ化け物であることを改めて思い知らされたライナは、行方不明になってしまう。一方、エスタブールでは魔眼を持つ化け物が暴れていた! まさか、ライナが?
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伝説の勇者の伝説 8 行方知れずの恩知らず
著者: 鏡貴也 イラスト: とよた瑣織
さぁ、はじまる怒濤の伝勇伝隔月刊行!
魔眼の持ち主であるティーアとともに、フェリスたちの前から去っていったライナ。彼らが向かったのは、魔眼の者達がの集落であった。一方ライナを追ってフェリスは旅に出るのだが――。待望の長編第八弾!
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伝説の勇者の伝説 9 完全無欠の王様
著者: 鏡貴也 イラスト: とよた瑣織
怒濤の展開を迎えるアンチ・ヒロイック・サーガ、第9弾!
ライナは再びローランドに戻ってきた。理想の国家作りのため、シオンにこき使われながらも以前のような平和な日々を過ごすライナ。徐々にローランドは良い方向に向かっているはずだった。しかし、破滅への序曲が……
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伝説の勇者の伝説 10 孤軍奮闘の王様
著者: 鏡貴也 イラスト: とよた瑣織
いよいよ加速し、急展開! アンチ・ヒロイックサーガ第十弾!
ライナ死す!? 何者かに襲われ、何処かへ連れ去られてしまったライナ。彼は生死の境で新たな事実を知ると同時にさらなる重荷を背負わされる。一方、ローランド帝国王シオンにおかしな言動が見え始めるのだが――。
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伝説の勇者の伝説 11 君子豹変の王様
著者: 鏡貴也 イラスト: とよた瑣織
シオンは? ライナは? そして世界は? 驚愕の第一部完結編!
ライナが死の淵で見せられた奇妙な世界。それはいったい何を意味するのか? ただひとつわかったことは、このローランドという国が破滅に向かっていること。そして、シオンに変化が起き始めているということだった
本棚からこの作品がなくなります。