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ここがオススメ!
ライトノベルというものは
主人公の一人称視点で進む作品が多い中、この作品は三人称視点での作品。
三人称視点というだけなら「オオカミさん」シリーズも該当しますが、この作者「希」先生の特徴は
いうなれば「図書館に置いてある全集」
新字体表記ではあれども、現在では口にすることが少ない言葉、表現を使用して「作品世界」へ引き込んでいく手腕の素晴らしさ。
「読書好き」ではあるが「ライトノベル未経験」の方に特にオススメしたい一作。
「ライトノベル経験済」の方は、この作品を通じて引っかかった言葉を調べ、語彙力の向上が見込まれます。 -
ここがオススメ!
此方は打って変わって、
「完全な一人称視点」の作品。(閑話にて他視点もあるが、そちらも同様に「一人称視点」)
一般的なライトノベルでは、たとえ主人公の一人称視点だとしても、地の文では「◯◯(主人公の名)」が時折登場します。(状況説明や台詞の関係上)
この作品はいうなれば「地の文と台詞が一体となっています」。
その視点の方は、地の文でも、名前ではなく「俺」「私」等の一人称表記。更に「地の文」自体が口語文としての表記なので、
他者の発言には「」表記が付きますが、本人の発言には「」が付かないことが多いです。
喩えるなら「フルボイスのノベルゲームで、全ての字に音声がある」作品です。 -
ここがオススメ!
この作品の文章は、作者に因み「FUNA節」と称されたりします。
主人公が(基本的には)ツッコミ気質なため、地の文でも「ツッコミ」がありますが、
常識やら基準が(作品世界での)世間一般とズレているため、所謂モブの人達から、声を揃えて「ツッコミ」が入ります。
いうなれば「漫才」。どこでも(シリアスな筈の場面でさえ)賑やかな印象を受けるため、
この文に慣れすぎてしまうと、「物足りない」と思ってしまう場合も。