側にいてくれるだけで
誰かが側にいてくれるだけで、心は癒やされる。
そんな人と人の繋がりが織りなす温もりのひとときを味わえる至福の作品を3つご紹介。
-
ここがオススメ!
まずご紹介するのはこの作品。
この作品は悪魔なヒロインとのドタバタ同居ラブコメではありますが、その根底で「家族」をテーマにしたハートフルストーリーが展開されています。
主人公もヒロインも、この作品では誰もが”周囲の普通とは違っている”ことで心に傷を負っていて、そんな彼ら彼女らだから同じ屋根の下でお互いを想い支え合うことができる。少しづつ絆を育むことができる。それは恋愛だとかではない。純粋な親愛と友愛の繋がり、それが家族になるということ。
特に、これまで積み重ねてきた時間と関係性の変化を感じさせる、この11巻は涙なしには見られません。 -
ここがオススメ!
続いて、異世界の喫茶店を舞台に広がるヒューマンドラマをご紹介。
世界観と雰囲気。店主とお客さんという絶妙な距離感。そこにある匂いや音、温度。喫茶店という小さな箱から見える外の世界。その全てに、まるで自分がこの作品の世界にいるような感覚を覚えてしまう、それがイセコーという作品。
この4巻では夜の喫茶店にあつまる”ろくでなし”たちに焦点が当てられた話が描かれます。ただ同じ喫茶店で顔を合わせるだけの関係、それだけでも人は誰かと確かに繋がっている、支え合っている。そんな細くて儚いのに、強くて温かい絆を感じさせてくれました。 -
ここがオススメ!
さて、最後にご紹介するのは、大切な人と紡ぐラブストーリーの温もりです。
屋上で今にも飛び降り自殺をしようとしているクラスの完璧美少女と、しがないクラスメイトA君な主人公。そんな二人が紡ぐ物語は読み終わると「あぁ、良かった」と思わず口をついて出てしまいます。
この作品のテーマである”自殺”、その根底にあるのは漠然とした生きづらさ、息苦しさ。それは大小あれど、誰もが感じるもので、誰もが共感できる苦しみ。だからこそ、A君と重ねる時間が彼女にとっての癒やしになって、その心が移り変わる様子には、読んでいるわたしも胸が温かくなりました。