第三章 推しの唇なんて恐れ多くて触れない2
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「では、次は
朝食を済ませて、ジルが目も
「また
「と、一応
ジルがサヤカから視線を
「そうだった、僕、殺される……! あわわわ……っ!」
キャンサーはレオに頼まれてここに来た。レオは確かにキャンサーを
「そ、そんなに怖がらなくてもいいんじゃない……? だってあなた達、仲間でしょ? キャンサーが説得したら、
「無理です」
考えるまでもなかったらしい、即答だった。
「絶対、無理です。レオは
言いながら、キャンサーは
「今のあの人に、僕が仲間って意識はないと思います。僕もあんまりなかったし……」
「でも、レオに頼まれたからここに来たのよね?」
「殺されたくなかっただけです。ってあの人、聖騎士最強ですよ!? 僕は聖騎士最弱! ひねり
「比喩じゃないの!?」
怯えた様子のキャンサーを見ると、それが本当のように思えてしまう。
「でも、レオは本来、そんな人じゃなかったはずでしょ?」
サヤカの声に、キャンサーも顔を上げて
「……ええ。そうです。確かに
キャンサーは
(レオ兄いただきました!)
ゲーム中でもキャンサーがレオを兄のような存在として
「うんうん、そうよね! レオはそういう騎士よね! レオもきっと呪いのせいで性格が
サヤカが強くそう言うと、ジルが口元に
「では、まずは今、レオがどういう
「僕が!? ……僕か」
「そうならないための術を、お前は持っているだろう」
ジルの言うことを即座に理解したキャンサーは、パッと顔を明るくしてサヤカを見つめる。
「そっか、
(本当に、笑顔だけは天使なんだから……!)
うっかり
「サヤカさまは絶対、ヒール
彼の期待が手に取るようにわかり、サヤカはテーブルにごんと
「……この
「さすがのテュポンも
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