第一章 英雄夫婦の離縁バッドエンド(7)
◇
同日の夜、職務を終えてアルマは帰路についていた。
薄暗い道で点々と輝く街路灯に沿って、黙々と歩みを続ける。
時おり背後から追い越していく自動車があると、そのヘッドライトに照らされて前方へ長くのびる己の影と――……アルマの背後を歩む二人分の影が視野に入る。
深くため息をついて、心底嫌だが背後へと振り返った。
「どこまで付いてくるんだ。ロキ、オリビア」
「私たちはアルマ中佐たちの『監視官』なので!」
「俺たちはアルマ中佐たちの『護衛』ですからねえ」
無性に息を揃えて、二人は言う。
「「無論、ご自宅まで」」
「…………」
面倒なことになった。
アルマの率直な心境はそれである。総帥命令が下されたおかげで、離婚届を役所に提出することもできなくなり、離婚の望みが絶たれてしまった。こればかりは堪える。
「この仕事に、きみたちは前向きなんだな……」
彼らはいつになれば任務を外れるのだろう。
ストレン夫婦が離婚を諦めるまでとなれば、それは半永久的に――と同義だ。少なくともアルマはそう考える。
「……やれやれ」
思考が低迷している。まずは帰宅し、エリーゼに仔細を伝えるべきだ。
今後の対応を突き詰めるのは、それからでも遅くはないだろう。
「ロキ。オリビア」
少年少女の名を呼ぶ。
ともすれば、彼らとは長い付き合いになる可能性がある。『監視官』としては煩わしいことこの上ないが、一方で安全の保障に努めてくれる『護衛』でもあるのだ。
そこは切り分けて考えてもいい。元よりアルマは好き好んで争う性格ではない。
だから、最低限の歩み寄りを見せるのも、大人の務めだろう。
「きみらさえよければ夕食に招きたい。この後、時間はあるかね?」
「――……っ!」
思わぬ提案を耳にし、ロキとオリビアは顔を見合わせる。
それから素直に喜ばしい情緒を顔に浮かべると、またしても声を重ねる。
「「是非お願いします……!」」
このときロキとオリビアは、確かに喜々とした感動で胸が満たされていた。
立場上、慣れ合う必要性はない。だが彼らも大衆の例に漏れず、夫婦の英雄としての活躍を聞き及んでおり、畏敬の念を持ち合わせていた。
遥か高みにいる、雲の上のような存在――身近にいることが信じがたいような、それでいて不思議と親しみ深いような、それがアルマとエリーゼに抱いた心象であった。
大いに敬意を払っている相手に対して、親睦を深める機会を断る理由はない。良いか悪いか、ロキとオリビアは遠慮を知らない性分だった。
威勢のいい返答に、アルマも口端を持ち上げた。
第一印象はお世辞にも良いものとは言えなかったが、存外微笑ましいところもある。
心なしか雰囲気が和らいだ折に、ストレン宅へと到着した。
玄関扉をアルマが押し開く。ロキとオリビアも後に続き、好奇心旺盛に内装を見回していた。
「……えっ」
三人が帰ったタイミングで、ちょうど廊下を横切ったエリーゼが驚きの声をあげる。
アルマ以外の人間がいることに意表を突かれたのだろう。
ロキとオリビアを紹介して挨拶を交わす前に、これだけは言っておかなくては。
「エリーゼ。離婚だが、本格的に難しくなってきた」
「――。……は?」
ドスの効いた妻の声色。
そして間もなく――ロキとオリビアは後悔することになる。
淡い期待だけしか抱かず、ストレン宅へ足を運んでしまったことを。
……深く、後悔することになる。
◇
料理の盛り付けられた平皿と、ナイフとフォークが擦れる音が慎ましい音が響く。
アルマ、エリーゼ、ロキ、オリビアの四人は、ダイニングで食卓を囲んでいた。
「「「「…………」」」」
誰ひとりとして口を開かず、黙々と食器を動かす。
先んじて料理を平らげたアルマは典雅に食後のコーヒーを一服し、そんな彼を睨み殺すかのような冷たい視線のエリーゼが厚切りのステーキを切り分けていた。
ロキとオリビアはといえば、そんな二人の顔色を横目に伺い、穏やかならない心境を物語る冷や汗を首筋に伝わせていた。
少しでも際立った音を食器で打ち鳴らせば、びくっと肩が跳ねてしまう。
どうしてご相伴に預かってしまったのだろうと、今更になって悔悟した。
……先ほど、玄関先で簡単に挨拶を済ませたあと、それぞれで分担して夕食の支度を始めた。そこからだ、ロキとオリビアの表情は段々と曇り始めた。
アルマとエリーゼという新婚夫婦が、想像を絶するほど険悪な空気だったためだ。
息の詰まる状況をどうにか好転させようと、上擦った声でロキが言う。
「あー、はハ。美味しいなあ、エリーゼさんの手料理! 料理上手ですねえ」
「ありがとう」
「…………、……。んフッ、こんなにご馳走を振る舞っていただいて、お腹もそうですが胸いっぱいです。突然押しかけてしまったのに……!」
「気にしないで。日中に食材は買い足しておいたから余裕があった」
「む? ああ……朝に余計な消費をした分か」
冷蔵庫の蓄えはそれほど少なかっただろうかと、違和感を抱いた直後、早朝の出来事を想起したアルマがひとり納得する。
エリーゼが意固地になって作った無駄に豪勢な朝食が、結果を見れば、ちょうどよい買い出しの機会を設けてくれたわけだ。
アルマの呟きは事実を認めただけであり、特定の誰かを貶める意図はなかった。
だが、それを聞き流すことのできない人間が、ここにはいる。
「またお得意の小言ね」
「……なんだって?」
「癇に障った? おかしな話ね。貴方の広い広い尺度の視点で見れば、目先の私を見ないふりすることも簡単でしょう? 聞き流して構わないわよ、いつもみたいに」
「きみの尚早な思考回路も大概だな。小言じゃない。単に独り言だ」
「私が不服に感じた時点で、貴方が語る真実なんて関係ないの」
「横暴だな。理性のかけらもない、言いがかりだ」
「謝ることもできないのかしら?」
「その必要性がないから、しないだけだ」
――……静寂。
エリーゼの双眸が、より一層、度し難い不穏さに満ち溢れる。
アルマもどんな胆力をしているのか、眉一つ動かさずにティーカップを傾けていた。
息が詰まるどころか、今度こそ窒息しかねない雰囲気である。ロキも再び言葉を発する勇気を挫かれた。手に握る食器がカタカタと震えてしまう。
意気消沈し、通夜のような物静かさで食事へと戻るのだった。
「さて。そろそろ本題に入ろう」
全員が食事を終えた頃を見計らい、アルマが己の指を組む。
ほかの三人もそちらへ視線を運んだ。ロキとオリビアなどは、長く続いた沈黙が破られて心なしか救われたような表情を浮かべている。
「エリーゼは初耳になるだろうが――僕らは暗殺の危機に直面しているらしい」
「……暗殺? 誰が、どうして?」
「相手の正体は掴めていない。目的は……東西和平の象徴として機能している僕ら夫婦を殺害することで、フェデンとウェギスの対立を煽ることだと推測されている」
「東西和平を敵視する対立派の仕業ってこと?」
「この情報を僕に伝えてきたガルエデン総帥は、少なくともそうお考えのようだ」
「……。ふうん」
抑揚のない口調で淡々と行われる事実確認。
この時ばかりはいがみ合いも起こらなかった。その態度が英雄然と映り、ロキとオリビアの二人が感嘆の息をつく。
微かに喋りやすくなった空気を感じ取り、オリビアが居ずまいを正した。
「あの……ストレン夫人! お二人の安全を守るため、私とハインケル君は護衛として遣わされたのです。なので、今後はご一緒に行動を――」
「エリーゼでいいから。その呼び方、やめてもらえる?」
言葉の途中で、空恐ろしい笑顔が割り込んだ。
一見して冷酷そうな相貌に反して、エリーゼは根が優しい。だが、彼女の温情が前面に現れるときが稀にある。内心に憤怒を抱いた時、無関係な周囲を怯えさせまいと努めて柔和に取り繕うのだ。普段以上に外面が優しげに映ってしまう逆転現象である。
だが大抵、そこまでしても鬼気迫る気配を相殺するには敵わず、結局は怯えられる。
今回も例に漏れず、言葉の裏に潜む有無を言わさない圧力を、鋭敏に感じ取ったオリビアが尾を股に隠す犬のような萎縮ぶりで首肯した。
「くぅん……ううっ、わかりました。エリーゼさん……」
もはや泣き出す一歩手前だった。実に不憫である。
気遣わしげな眼差しのアルマが、見かねてオリビアを励ましにかかる。
「そういえば、ガルエデン総帥から聞かされたよ。オリビアは中央勤務の折から優秀で、実力のある若手だと。以前には閣下の身辺警護を務めた経験もあるらしいな、閣下がフェデン東方軍の司令部へ視察に向かわれた時だったか? 大したものだ」
「――……はいっ! なにしろ私は士官学校を主席で卒業していますので!」
「そ、そうか」
「エリーゼさん、私は主席で士官学校を卒業しているのです! ハインケル君、私は士官学校を卒業しているのですよ、主席で!」
「うん。わかったから。皆に主張して回らなくていいから」
褒め言葉を受け取り、瞬時に機嫌を持ち直したオリビアは、さながら満点で返ってきた試験用紙を身内に見せつけ回る子供のような得意げな笑みを掲げた。
ご満悦な彼女を落ち着かせ、アルマは気を取り直すように咳払いを落とす。
「……だがな、オリビアとロキの役目は僕達の警護だけじゃない。僕とエリーゼとの離婚に反対する周囲が差し向けた『監視官』で、今後は行動を見張られるらしい」
「は? なにそれ、誰が――……ううん、決まってるか」
「恐らくは想像通りだ。オリビアにはフェデン国軍から指令が出された。閣下の意思と言い換えてもいいだろう。それでロキは……」
「ええ、はい。俺はウェギス国女王陛下からオーダーを」
現状を把握したエリーゼが思い切り苦々しい表情を浮かべる。
ロキとオリビアの背後に控える後ろ盾の大きさを知り、本格的に離婚が難しくなったとのアルマの言い分を理解した様子だ。
そして、だからといって、離婚反対の訴えに唯々諾々と従う気もなさそうだった。
ますます柳眉を吊り上げるエリーゼ、その隣席でロキが逃げ腰になりつつも言う。
「俺たちからすれば、ご夫婦にはどうにか仲直りをして離婚を撤回してもらいたい……ですが、お二人が本気であることはわかりました。わかり過ぎる。怖いくらいに」
険しい面立ちのロキの向かい側で、オリビアもふんふんと頷いて同意を示した。
夫婦の警護および監視という二つの任務を同時に進行しなくてはならない。そのためには夫婦たち当人の協力が不可欠だ。
勝手な行動をされてしまえば、警護も監視もあったものではないのだから。
英雄夫婦が本気で抵抗すれば、抑え込むのは難儀するどころではない。それが明白だからこそ、暗殺の騒動が収まるまで強制的にどこかへ匿うというのも得策ではない。
「……」
一方で、夫婦を自由にさせておくことで取れる方針もある。
その方針のためには、ともかく夫婦から目を離さないこと。頭ごなしに指図してばかりでは協力が望めず、突き放される可能性もある。あえてロキは親身な態度を示した。
「口うるさく復縁しろとは言いません。ただ暗殺の標的にされていることは事実、俺たちに護衛としての務めを全うさせてくれると助かります」
そうは言うが、ロキは夫婦を復縁させる役割を放棄したわけではない。
まずは小さな信頼から築いていき、最後には目的を果たす――これはその第一歩だ。
「わかった。警護については異論ない」
「うん。あれこれ制限されるのは御免だけどね」
「ご安心ください。今まで通りの生活を送っていただいて問題ありません。だよね、オリビアちゃん」
「ですです。私も同じように聞いています」
そうなの?とエリーゼが意外そうに首を傾げる。
アルマも無言でそれを聞いていた。そこでふと壁時計を一瞥する。
「もう夜遅い。そろそろ開きにしよう。そういえば、きみら宿は……」
遠方から来ているロキとオリビアへ、どこへ宿泊するのかと尋ねる寸前。
――電話が鳴った。
口をつぐみ、ダイニングから離れる。足早に移動し、アルマは受話器を持ち上げた。
「はい、どちら様かな?」
『あ、アルマくんだね。丁度よかった。ぼくだよ、ぼく』
「その声、ホワイト中将を騙るか――何者だ、名乗るがいい」
『なんでぼくの名前まで出たのに偽物だって断定しちゃうの?』
「む……失礼。また、ぼくぼく詐欺かと電話が来たかと」
『なんだいそれ、初めて聞いたけど。ていうか、またって……頻発してるのかい?』
「はい。今回で十三度目です」
『すごい集中的に狙われている!? あと今回は本物だから! まだ疑ってたの!?』
ホワイト本人の困惑が、受話器越しに届いてきた。
それから気を取り直すように、言葉が続けられる。
『えっと、それよりだね。ロキくんとオリビアくんは、今そこで一緒にいるのかい?』
「……? ええ。その通りですが」
『実は、司令部に残してある彼らの荷物を運ぶ必要があって……そこでだね、ストレン家の部屋を、彼らに貸してあげてはくれないだろうか』
「――……」
アルマの眉間に深いしわが刻まれる。
「それは、彼らと共に生活しろということですか」
『う、うん』
「『監視官』で『護衛』だからですか。逐一行動を見張られながら暮らせと?」
『ま、待っておくれよ。嫌がるのもわかるけど、仕方がないことなんだ』
「――。上からの圧力ですか」
『そうだね。彼らを身近に置くことが、お偉方にとっての最低条件だそうだ』
「……」
『アルマくん。ぼくからもどうか頼むよ。強引に事を進めるやり方は、ぼくも賛同したくはない。だがやむを得ないと判断すれば、お偉方は手段を選んではくれないだろう』
「……」
『我慢を強いてしまうことには変わりないけど、協力をお願いできないかな……?』
ホワイトの声色は、申し訳なげに揺れていた。
彼らを住まわせることに現実的な問題はない。空いた部屋ならある。
あとは、こちらの気持ちの問題なのだが――……アルマは渋々、深くため息をついた。
「今回だけ……ホワイト中将の顔を立てましょう、今回だけですよ」
『アルマくん……』
「普段世話になっていますからね」
他でもないホワイトの言葉だから、アルマたちを思っての提案であることは疑わない。
嫌なことは嫌だが、断固として拒絶するほどのことでもない。離婚という大局的な目標を抱えている以上、下手に動いて厳戒態勢を強めてしまうことのほうが避けたい。
いざとなれば『監視官』ふたりだけなら振り切れる。
そう思うと、あちらも存外に甘い対応だと感じなくもない。夫婦の行動にこれといった制限を掛けないこともそうだが、どこか胸に引っ掛かる。
『じゃあ、軍部の手が空いている者に彼らの荷物を送らせるよ。よろしく頼むね』
「……わかりました」
そうして通話を終えた。
受話器を戻し、思案を巡らせながらダイニングに戻る。
するとアルマに気が付き、ロキがひらひらと手を振って迎えた。
「アルマ中佐! そういえば俺とオリビアちゃん、今日からここで暮らします」
「……きみも、そういうことはもっと早く言え」
幸先不安な生活に、アルマはがっくりと肩を落とすのだった。
◇
深夜。ジョンポート市の廃工場にて、ルミは身を潜めていた。
休息地であった『ミストリの街』から移動し、暗殺の標的が住まう都市に潜伏することは難しくなかった。なにせ、連れ出した同志は精鋭三名と相棒のマロゥのみ。
少数での作戦行動に徹して極力目立たず、なおかつ装備も最小限に、服装も市民らしく扮装している。
ルミを除いた面々の体格が異様にいいことを除けば、不審がられる理由はない。
ここまでは順調なのだが、ルミは半眼で腕を組み、指先をタンタンと不機嫌に叩く。
「……暗殺の決行は近いのよ? しかも奇襲、絶対に目立っちゃいけないのよ?」
そう、不意を突いてストレン夫婦を襲撃する計画を現在進行中だ。
部隊の残りは後方に配置し、指示を送れば増援に駆け付けられる位置で待機させる。
すでに一部の同志が捕らえられていることを鑑みれば、こちらの存在だけは知られているかもしれない。だが本隊は補足されていない。すなわち初撃の優位性は失われていない。
この好機を逃す手はない。
「だっていうのに、あなたたち、いつまで筋トレしているのよ。体力の無駄でしょ!」
「……ふッ、ふッ……気にするな、ルミ殿。この程度であれば呼吸同然、むしろ調子が良くなるくらいだ……!」
「マロゥはそうでしょうね、身体しか取り柄がないんだから! じゃなくて、あなたに触発された同志たちが思いっきりへばっているじゃないの!?」
先ほどから工場跡地で見受けられる光景――手加減抜きに過酷な筋トレの最中であるマロゥと、その背後で同じくトレーニングに励む屈強な男たちという絵面である。
マロゥと同じペースを維持しようと食らいつく彼らだが、それを実演するには、肉体の素質が違い過ぎた。見る見る突き放され、体力が尽きるほうが早いと見える。
対して、大口を叩くだけあってマロゥに疲労の色はない。先んじて力尽きた三人の屈強な同志たちは、恐れと敬意の滲んだ視線を彼女に向けていた。
汗を滴らせて煌めくマロゥは、余裕そうな一笑を掲げる。
「なんだ。情けないぞお前たち。女の吾輩にも敵わないのか?」
「マロゥ。あなたが相手じゃ大抵の人類は無理よ……」
「もっと活力を振り絞れ。限界を超えろ。何のためにここにいるんだ」
「暗殺のためでしょ。筋トレのためじゃないからね。筋トレのためじゃないわよ?」
「拠点には帰らせないぞ。トレーニングをこなせるまでは、な」
「筋トレのためじゃないってば!? 私の言うことを聞きなさいよ、筋肉バカども!」
「ルミ殿。褒め言葉を送るにはまだ早い。彼らが成熟したときに、また頼む」
「褒めてないわよ、罵倒してんのよ!? ああもう、人選ミスだったかしら……」
頭を抱えるルミをよそに、マロゥと同志三名は爽やかな汗を流している。
もはや放っておけば《灰の部隊》の理念さえも忘れ、健全な真人間に生まれ変わりそうな夢中ぶりだ。本当に奇襲作戦を遂行できるだろうかと、ルミが眉間を揉んだ。
「ともかく慎重に作戦は進めるからね……潜伏中に好機を見つけたら仕掛ける。いつでも戦闘できる用意はしておいてよ!」
「――違う! 正しいフォームはこう!」
「「「おぉ……!」」」
「……《灰の部隊》、本当は筋トレ同好会だったのかしら……」
大事な話を聞いちゃいない仲間たちを前に、ルミはがっくりと膝を折るのだった。
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試し読みは以上です。
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※本ページ内の文章は制作中のものです。製品版と一部異なる場合があります。
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