シチュエーション01の解説:パーティを組もう

 パーティとは、同じ目的のために組んだ一団、グループのこと。

 そしてけんと魔法のファンタジー世界において、冒険に出るときは、数人でパーティを組むのがいつぱん的です。冒険のじようにはさまざまな苦難や危機、敵が存在し、ひとりのキャラクターだけでは、解決できない問題が数多く存在するからです。

 剣と魔法のファンタジー世界で想定される危険の代表的なものとして、〝魔物(モンスター)〟の存在を挙げることができるでしょう。

 財宝を守る番人や、村落をおそうゴブリン、えたけものや動き回る死体におんりよう、あるいは異界のことわりによって人間をらくさせようとする悪魔や魔神など、その種類は多種多様です。

 おおかみやゴブリンは武器でたおせますが、実体を持たないゆうれいなどは、魔法でなければたいこうできないこともあります。また、冒険の道中には付きもので、それをばやく回復してくれる魔法の存在も無視できません。


 それに、パーティ内のバランスも大切です。

 魔法には強力なものが多く、たよりになりますが、そんなに連発できないのがつうです。そうなると、敵の攻撃を食い止めるたて役や、魔法がなくとも戦える戦士などの攻撃役──すなわち前衛の役割が重要になります。

 そのため、パーティメンバーの半分は敵を食い止める戦士などの前衛で組み、魔法や飛び道具を使う後衛を守るようにすると、安定します。


 その上で、冒険に必要なのはせんとうりよくばかりではありません。

 ダンジョンを探索するための能力にけたみつていとうぞく、魔物や魔法の品などにくわしい学者やけんじやの存在も重要です。こうした能力は、密偵や魔法使いが兼ねそなえていることもあるので、うまく組み合わせていくとよいでしょう。

 本作の登場人物で言えば、密偵戦士であるギステルドが前衛の攻撃役と探索役を兼ねています。また、魔導師タラサが、魔法能力と知識役を兼ねているので、戦闘以外の部分でもバランスが取れていると言えます。

 パーティの人数が増えれば(五人とか、六人とか)、もっと専門的な能力に特化して、人数でたがいを補い合うことも可能です。逆にひとりだと、なにかをあきらめなければならなくなるでしょう(魔法使いのひとり旅は、かなり無謀です!)。

 人数はそのまま生存率の高さに直結するので、できれば最低でも二人以上で冒険に出たいものですね。

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