あらすじ紹介
市立第一高校の一年生で時槻雪乃のクラスメイトの媛沢遥火は、停まっている自動車が怖かった。いつもと同じように急いで通学路途中の駐車場を通り過ぎようとすると、背後で小さな重い音が聞こえる。そして、振り返った遥火の眼に映ったのは、べったりと車の窓に浮かぶ、二つの赤ん坊の白い手形で──。
みんなからのレビュー
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まりも
57今回の題材はヘンゼルとグレーテル。この作品の何よりの魅力はやっぱり独自の童話解釈ですね。登場人物たちがそれぞれどの役割に配置されているのかを考えながら読むのが面白い。グロさも相変わらずでしたが主人公の蒼衣とヒロイン雪乃のやり取りが前回よりもほんの僅かですが温もりを感じれるようになってきたのが唯一の救いでしたね。雪乃よりも蒼衣の方が病んでいる気がしますが… 希望が一切見えない状態の中どうなっていくのか、次巻も期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
藤月はな(灯れ松明の火)
56最後まで抗っていた遥火ちゃんの末路が遣る瀬無い。でもグロ描写よりもやっぱり、人間の身勝手さが恐ろしい。赤ちゃんの母親の手紙の余りの身勝手さと逆恨みの激しさに眩暈がします。後、雪乃ちゃんが辛い想いをしない為にサラリと代わりに殺せると言える蒼衣君が怖い。雪乃ちゃんが「普通」を大切にするのは分かるけど、蒼衣君の「普通」への執心ぶりは異様だ。今回、三方が囲まれた場所なら「かまど」がどこにでも成立するというのに気づいて血の気が引いた。そして「ゲイシーのキッチンの方がマシかもしれない」と言われるキッチンって・・・。 続きを読む…
ネタバレあり -
そのぼん
49ヘンゼルとグレーテルをモチーフにしたホラー作品。トラウマを抱えた少女が行き着いた先に見たものは・・・って感じでした。車に放置された赤ちゃんの話なんかは実際の事件を彷彿とさせて恐ろしかったてす。 続きを読む…
ネタバレあり -
坂城 弥生
45雪乃の学校生活が垣間見れて切なかった。ここまで自分を追い詰めないと居られないことが… 続きを読む…
ネタバレあり -
Yobata
40泡禍を怨み復讐に燃え、非日常に生きる時槻雪乃。そんな彼女の学校生活という日常で唯一話しかける媛沢遥火は自身のトラウマからくる恐怖症を持つ駐車場で赤子の手が張り付く車を見てしまう。奇しくも同時期に「ヘンゼルとグレーテル」の泡禍の予言を受けた蒼衣。人食いを暗示させる物語の中で“魔女”の役どころになるのは…?今回はヘンゼルとグレーテル。正確には知らなかった童話だが、人食い,カニバル的な暗喩がかなり含まれてる話だったんだね。そんな“人食い”に着目し魔女を探していく中で魔女の正体を把握。魔女の感染,グレーテルの→ 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2006/07/25
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定価627円(本体570円+税)
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ISBN9784840234832