あらすじ紹介
あなたは自分の心の中に、何かが足りないと思ったことはない? 他の人にはあるのに、自分にはそれがないと悩んだことはない? 欠けているものを誰かに埋めてもらいたいと願ったことはない? そのことなら、もう心配はいらないわ。すぐに“そのとき”が来る。新しい可能性がひらかれて、苦しみのすべては終わるときが来る。私の敵〈ブギーポップ〉が邪魔さえしなければ――。私? そうね、敵は私を〈イマジネーター〉と呼ぶわ……。
第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞の上遠野浩平が書き下ろすスケールアップした新作。イマジネーターの手から君は逃れられるか……?
みんなからのレビュー
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2ブギーポップ2作目 1998年発売。 この時代のラノベはちゃんとティーン世代に向けた物語であることを感じさせる。 思春期ならではの言葉にできないモヤモヤとした感情に共感してあげるような優しさがあった。 最近のラノベ・新文芸は大人向けなので本作が新鮮に感じてしまった。 続きを読む…
ネタバレあり -
青味泥シンカ
2十年以上ぶりの再読ですが、意外と粗筋は覚えているもの、ただし大分印象が異なるというか、昔はそんなに好きな話じゃなかった事を思い出しました。それは偏に、本物綾波レイみたいな織機綺と谷口正樹とのボーイミーツガールが嫌いだったからで、今も余り好みではなかったですけれど、その代わりに安能慎二郎パートが好きだった事に気付いたというか、満を持して現れるブギーポップが良かったです。しかし本当、改めて読むと全然「笑わない」と違うというか、シリーズとしてのブギーポップの要素全部入りな二作目ですね、これ。 続きを読む…
ネタバレあり -
イコ
1イマジネーターの能力描写が秀逸、文章で能力を表現しているのに分かりやすかった。思春期・中高生辺りで悩む問題も取り扱っていて、昔を思い出してノスタルジックな気分になった。平易な文章だけど的確で「誰にも嫌われないで生きていくことなんか、絶対にできないわ。賭けてもいいけど、もうすでにあなた、誰かの憎しみを買っているわよ。それも、ものすごくね。殺してやりたい、とか、絶対に思われたことがあるわ」とか鋭い台詞もあった。 続きを読む…
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ケン
0二冊のうちの上巻。まきこまれた当事者たちの視点を複雑に行き来しているが、整理されていて特に混乱することはなかった。話自体は登場人物のお披露目がすんだ程度で、これからに向けて徐々に盛り上がりを見せてくれるであろう期待感が持てる。 続きを読む…
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新津悠安
0「ブギーポップは笑わない」が面白かったので読んでみた。不思議な雰囲気に浸っていられて、なおかつサラサラと読める文体、最高のライトノベルだと思う。登場するキャラは同年代の高校生が中心で、感情移入な共感が容易にでき、のめり込めた(特に受験への価値観とか)。ブギーポップのどこか芝居がかったセリフにニヤニヤしてしまう、どこか厨二病心をくすぐられるのだ。あぁ…俗ななろう系の転生者が滅んで、すべてのライトノベルがこれぐらいの異彩を放てばいいのに… 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日1998/08/10
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定価649円(本体590円+税)
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ISBN9784048671439
関連サイト
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公式サイト