
あらすじ紹介
君の言葉が、明日へ踏み出す勇気をくれた。
「明日がくるのがこわい」
そんな不安を抱く中学生の栞里が出会ったのは、同じ想いを抱えた同級生の鈴真だった。
電話や教室、公園でお互いの「こわいもの」について語り合い、いくつもの不安な夜を一緒に乗り越える二人。でも卒業間近の冬、何より大切だった鈴真との時間は突然終わりを告げた。
高校生になり、ひとり不安に押し潰されそうになる栞里。そんな時、栞里の意識は見知らぬ部屋へと飛ぶ。そこには、二度と会えないと思っていた鈴真の姿が――
心に灯る微かな光を頼りに、明日へと進む姿に勇気をもらえる。音楽プロジェクト・ロクデナシの名曲『愛が灯る』とコラボした青春ファンタジー小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
大切な人との出会いや別れは、ときに「こわい」ものです。
立ち止まり、前に進めなくなり、
それでも臆病な自分からの「卒業」を目指す――そんな全ての人へ捧ぐ物語です。
ぜひ『愛が灯る』の楽曲と共にお楽しみください。
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みんなからのレビュー
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よっち
20「明日がくるのがこわい」そんな不安を抱く中学生の栞里が同じ想いを抱えた同級生の鈴真と出会う青春ファンタジー小説。電話や教室、公園でお互いの「こわいもの」について語り合い、いくつもの不安な夜を一緒に乗り越えてゆく二人。でも卒業間近の冬に突然終わりを告げた、何より大切だったはずの鈴真との時間。高校での不安に押し物されそうになった栞里を救った思わぬ交流があって、臆する気持ちを乗り越えて本当に大切なものを取り戻すため、勇気ある一歩を踏み出した栞里たちの変わらない思いとかけがえのない関係がとても素敵な物語でしたね。 続きを読む…
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和尚
19とても好きでした。 ロクデナシさんのとても好きな曲の「愛が灯る」がノベライズ、さらに「いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。」が好きだった詠井さんの文章ということで楽しみにしていました。 "こわい"を共感できる二人の少年少女。 そんな二人が、時にすれ違い、成長してまた出会い、こわいを超えて笑って明日に向かえる。 ロクデナシさんのどこか静謐な綺麗さの空気も感じられた、とても良いノベライズでした。 続きを読む…
ネタバレあり
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サキイカスルメ
15学校の中で生きずらさを抱えていた栞里が、「こわいこと」を共有できた唯一の相手は同級生の鈴真だった。あることから彼と疎遠になってしまった栞里のお話。優しくて温かい。全然悲しいお話じゃないのに号泣しちゃったのは、わたしの心の中にもあの時の「こわさ」があったからかもしれません。栞里と全く同じじゃなくても、似たような漠然とした不安を抱えた人はきっと多くて、そんな「こわさ」に寄り添い肯定してくれる優しさは、まさにこの曲に感じていたものです。とても素敵なコラボ小説でした。 続きを読む…
ネタバレあり
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碧海いお
10youtubeに投稿されている楽曲のコラボ小説。 同じく作者だと以前の作品に比べるとライトな文章になっていると感じました。 一度疎遠になったものの、復縁する男女の友情の物語。 今を生きる中高生向けの作品だと感じました。 続きを読む…
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リク@ぼっち党員
7漠然と抱える不安をテーマにした作品。仲良いつもりの友達との約束でも前日になると急に行きたくなくなる時あるから、感情移入はしやすかった。現代社会は失敗にばかり注目されて、かつ情報社会なので一度の失敗をいつまでも掘り返されてしまう。リスクを抑える生き方になるのは仕方ない部分はあるのかなと。でも周りに合わせる生き方をすると溜まっていくモノがあって、その重さで沈み込んでしまう。そぅなる前に吐き出せて、さらに共感までしてもらえる相手がいるのは本当に幸せなことだ。これらも「こわいもの」を和らげる関係が続くことを願って 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2025/03/18
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定価814円(本体740円+税)
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ISBN9784094532340