
小説版メイクアガール メイクマイセルフ
映画『メイクアガール』のスピンオフが登場!
眞田 天佑
(著者)
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ぽりごん。
(イラスト)
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安田 現象・Xenotoon
(原作)
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安田現象
(監修)
シリーズ:小説版メイクアガール(MF文庫J)
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あらすじ紹介
「明君が二人いればよかったのにね」
研究に没頭する明に対する茜の軽口を真に受けて、明は自分の複製ロボを作った。『ロボ明』はインストールされた記憶を頼りに学校へ通う役割を与えられる。しかし、明と同様に結局学校で様々な騒動を起こし……何だかんだ茜に世話して貰っていた。
「ほら、味の感想を聞かせてよ。私は『あなた』の感想が聞きたいの」
「凄いじゃん、ロボ明くん!」
茜との交流を重ねる度に「明本人と茜の関係が深まった記憶」が再生され"何か"を感じ始めるロボ明。そして、彼は次第に「自分自身とは何なのか」「僕は何者なのか」と疑問を持ち始め──。
映画『メイクアガール』のスピンオフが登場。
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みんなからのレビュー
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芳樹
29映画『メイクアガール』のスピンオフ作品。「明君が二人いればよかったのにね」という茜の一言に触発され、明が自分のコピーロボを作ってしまうというところから始まる物語。「明の代わり」をプログラムされていたはずのロボ明がしだいに「自分は何か」という思いに目覚めていく展開に、物語がどこへ向かっていくのかハラハラしながら見守りました。落ち着くべき所に落ち着いた感じですが、やはり「彼女」の存在が背後にありそうなのが怖い。今回はロボ明とともに茜さんも主人公的な役割で、彼女の明へのかいがいしさにキュンとなります。良作です。 続きを読む…
ネタバレあり
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のれん
16本編では他者に向ける愛情(とその作為)について描かれたが、今作は自分に向けられる愛情について描かれているように思う。 主人の経験と記憶を移植されたロボットは、主人に恋する少女から愛情を向けられないことで、自己に目覚める。 自身は代替品だからこそ、自ら作り出すオリジナルの経験だけが自己を獲得させる。 しかしそれは主人に対する恨みも愛情も産むことはなかった。複製体である限り彼は「彼女」を作ることはできなかったのだ。 今作も基本SFフォーマットから本編を語ってみせた。願わくば元凶の怪物を主題にしてほしいところ。 続きを読む…
ネタバレあり
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リク@ぼっち党員
8見た目と思考をコピーして、周囲から違和感を持たれなければそれは本人になり得るのか。メイクアガールの明と茜に焦点を当てたスピンオフ。ロボ明の存在によって明の過去や学校生活が垣間見えるのが、明の変人さを表している。しかし同じ姿、同じ記憶を持つロボットを前にして自己が揺らがない明と悩むロボ明のどちらが人間らしいかと言われると難しいな…。その辺の精神性と出自を合わせながら改めて本編を観るとさらに楽しめるのかも。茜の献身は可愛らしかったけど、そこに至るまでの過程が断片的にしかわかってないので、詳細が気になるところ。 続きを読む…
ネタバレあり
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椎名
8二人いればよかったのにねという言葉からもう一人の自分を作り出し、そのロボ明は茜とのやりとりを重ねることで自己を獲得していく。同じ明であるにも拘らず自己に向けられていない愛情を確認することで明本人との区別を認識/理解していく、という展開が面白い。本編とはまた違う方法で心や感情というものが描かれ、なるほどそうきたかというスピンオフになっていた。本編の映画も面白かったがノベライズがどれも豊作なのはやはりSFと文章という媒体の相性の良さか。 続きを読む…
ネタバレあり
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あやね
5きっとこれも時系列的に映画より前の話なのかな? と思う。明とロボ明、そして茜がメインのスピンオフ。個人的に茜のキャラクターは魅力的で好きだったのですが、さすがに映画だけでその魅力を描ききるというのは難しいのは承知していたのでこのスピンオフはあまりにもご褒美すぎました。ロボ明の誕生から心の成長…そして死までが、この1冊で綺麗にまとまってます。ロボ明と茜のやり取りがめちゃくちゃ好きすぎて刺さりましたね…。しかし、茜はどうして明に好意を寄せているんだろう? その謎がいつか解き明かされる日が来ればいいなと思う。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2025/02/25
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784046846426