週に一度クラスメイトを買う話 ふたりの秘密は一つ屋根の下 5
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週に一度クラスメイトを買う話 ふたりの秘密は一つ屋根の下 5

「おはよ」今日も彼女の声から始まる
羽田 宇佐 (著者) / U35 (イラスト)
シリーズ:週に一度クラスメイトを買う話(富士見ファンタジア文庫)

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あらすじ紹介

春になり、私には”できないこと”が増えた。ルームメイトになった宮城との距離は、前よりずっと近いはずなのにどこか気まずくて。触れることも、キスすることも、会話さえもままならない。これまでの当たり前を取り戻すために、五千円に代わる新たな言い訳が――新しいルールが私たちには必要だ。

 春になり、私には”分からないこと”が増えた。使われていなかった五千円とルームメイトになった仙台さん。その事実は、当たり前のように解釈していたこの関係を、180度違うものに変えてしまって。どうしてあの時、仙台さんは――今更湧き上がる疑問の答えを、私は知りたいのかどうかも分からない。

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • 佐治駿河

    めちゃくちゃよかった。二人が大学生となりルームシェアを始めてからの物語。互いの視点で交互に物語が進行していくので、お互いがそれぞれ意識していることがよくわかり終始ハラハラしながら読んでいました。そして一線を越えたくても現在の関係を壊してしまうかもと思うと一歩が進めない感じがいいですね。ピアスのシーンは至高の描写でした。自分の身体にキズをつけさせる場面はたまらなかった。このシリーズの中で最高のシーンと言っても過言ではない。中盤からこれでもかってくらいのキスシーンにはドキドキが止まりませんでした。 続きを読む…

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  • 芳樹

    高校を卒業して大学生になったことを機に、ルームシェアを始めた仙台さんと宮城。物理的な距離は高校生の時よりもずっと縮まったはずなのに、「言い訳の五千円」がなくなったことで、二人の距離感を改めて測り直すような姿が描かれる今回。お互いに相手を意識しているけど、ルームメイトになりどう接して良いかと探り探りな二人のやりとりにドキドキさせられました。さて、単なるルームメイト以上の関係に踏み込んだ二人の関係はどうなっていくのか。今後の展開が楽しみです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    進学した大学こそ違うものの、仙台の提案でルームメイトになった宮城。春になって形を変えて距離感を変えた2人の関係が、より難しいものになってゆく第5弾。前より距離が近づいたはずなのに、5000円という大義名分がなくなったことで触れ合う理由を見失ってしまった2人。大学生活を構築しながら、何とか宮城にアプローチする方法を模索する仙台に対して、彼女の知らない部分が増えていくことが面白くない宮城。趣味も合わない2人の不器用さには苦笑いでしたけど、今回仙台が距離を詰めたことで今後にどう影響してゆくのか続巻が楽しみです。 続きを読む…

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  • 真白優樹

    別々の大学に進学しルームシェアを始める中、素直になり切れずすれ違ってしまう今巻。―――建前は防波堤、その先に求めるそれ以上。 建前があったから求められた、だけどそれはもう無く、変わってしまった想いだけがそこに合って。近すぎるからこそ距離感に思い悩む巻であり、普通の生活もままならぬ中、それでもと求めてを伸ばしていく、もどかしさが形を変えていく巻である。誰にも言えぬ秘密はこの屋根の下、だけど素直になり切れなくてぶつかって。まだまだもどかしいこの二人、果たしていつ素直になれるのか。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 椎名

    大学生編開始。ルームメイトになり、物理的な距離は縮まったものの、五千円という言い訳がなくなったぶんだけ二人の関係はぎこちなくなり遠ざかる。少しずつでもかつての言い訳に近いルールを用意したりと、あの手この手でなんとか上手くやっていこうとする実際の仙台さんの気持ちと、宮城視点の飄々とした様子の仙台さんが乖離していて実際人間ってこれくらい見えてるものが違うよな…と思ってしまう。崩れたら早いもので、一気にルームメイトから逸脱した行為に雪崩込んで今後どう展開していくのか楽しみ。 続きを読む…

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