![やがて英雄になる最強主人公に転生したけど、僕には荷が重かったようです](/asset/img/lazy.gif)
あらすじ紹介
第8回カクヨムWeb小説コンテスト カクヨムプロ作家部門 特別賞受賞!
王道RPGの主人公ルークに、とあるゲームオタクが転生した。
才能に恵まれ、予習も完璧、のはずだったのに。
チュートリアルで、幼馴染の本命ヒロインを守りきれなかった。
この世界ではご都合主義は起きない。
それでも、とルークは誓う。
必ず英雄になって、世界を救ってみせる!
本来の自分を隠し、ルークの冒険をなぞり始めた彼に、
仲間たちは原作とは違う反応を示していき――?
英雄になる使命を負った少年の偽りの英雄譚、開幕。
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みんなからのレビュー
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よっち
24王道RPGの主人公ルークに転生したとあるゲームオタク。才能に恵まれ予習も完璧のはずだったのに、必ずしも原作通りにはいかない、英雄になる使命を負った少年の偽りの英雄譚。チュートリアルでいきなり幼馴染の本命ヒロインを守りきれない絶望を突きつけられたルークが、精霊のサラマンダーに見守られながら、本来の自分を隠して取り憑かれたように強くなろうとルークの冒険をなぞる過程で直面するいくつものイレギュラー。過酷な努力により力を身につけて英雄として期待される姿が、実像と乖離していく彼の孤独な戦いの行方が気になりますね…。 続きを読む…
ネタバレあり
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しぇん
20ゲーム内の主人公に転生した事に浮かれていたら死ぬはずのない幼馴染が死んでしまった事によって、主人公の呪縛に囚われてしまう物語。幼馴染の死が重くのしかかりすぎて、完全にメンタルブレイクしてしまってますが、どうにかなるのか?どうにかなってしまったら物語終わってしまいそうな問題も 続きを読む…
ネタバレあり
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和尚
16読了、めちゃくちゃ面白かったです。 王道RPGの主人公ルークに、とあるゲームオタクが転生した。 才能に恵まれ、予習も完璧、のはずだったのに。 転生して状況に気づき、そしてゲームの内容と共に当たりだ、と思ってからの最初の起点、そしてそこからの展開。読み終わるまでずっと面白かったです! これは続きが楽しみな一作ですね。 続きを読む…
ネタバレあり
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アウル
14これは個人的に面白かったな、序盤から衝撃的やったし。最強の主人公に転生したが、チュートリアルでヒロインの一人である幼馴染を亡くしてしまい主人公であろうと自身のすべてを投げうってまで英雄になるために只ひたすら突き進んでいく英雄譚。サラマンダーが完全にメインヒロイン枠やな~、そら~、ルークの内なる面知ってる唯一の人物やしな。元のルークを神格化しすぎて大分闇落ちしかかってるが彼が真に救われる時が来るのかどうかも期待したいところだわ。 続きを読む…
ネタバレあり
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たまご
9重度なシリアス展開があるも、概ね王道なバトルファンタジーとして楽しく読めました。ヒロインを守りきれなかったトラウマから修行に明け暮れる主人公。目標である英雄ルーク(主人公の転生先)を神格化しすぎて、自身を極限まで追い込みどんどん強くなって行く様子はちょっとシュール…。メインヒロイン不在の中、取って代わるのは精霊であるサラマンダー。正妻ポジで活躍する彼女が可愛いかった。他にもヒロイン候補はいるも、主人公の性格から恋愛要素は薄そうなのがちょっと残念。しかし著者は引き出しが広いですね。今後の展開にも期待です! 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/03/05
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定価1430円(本体1300円+税)
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ISBN9784040753577
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
王道RPG通りにはいかない、予測不能の展開に目が離せないッスよ!
なんて期待で胸を膨らませたのも束の間。チュートリアルのバトルで、本命ヒロインのアイシャを死なせてしまうんスよ…。いきなり予想を裏切られる展開で、グイグイ物語に引き込まれちゃったッス!
自分が戦わなければ世界を救うことはできないと、アイシャの死を悼む暇も無く旅立つルーク。そんな彼を支えてくれるのが、<火の四大精霊>サラマンダーッス。彼女はルークがアイシャを助けられなかった時にも側にいて、彼の苦しみを一番理解してくれる相棒なんスよ! 身体の限界を無視して修行に明け暮れるルークを心配しまくりなんスけど、その気持ちはなかなか本人に伝わらないんスよねぇ…。本当は英雄のルークじゃなくて、本来の優しいルークが好きなのに。ん~もどかしいッス。
これ以上誰も死なせまいとして無茶を繰り返すルークと、彼に寄り添い続けるサラマンダー。どん底からはじまった彼らの冒険がどこに向かっていくのか、まったく予想がつかないッスね!
臆病なルークの深い優しさに心が惹かれてしまう...!
気高い精神を持つ英雄ルークは、普段の彼が必死に演じている「原作のルーク」であって仮面にしかすぎない。限りなく輝かしくて、限りなく重たい仮面を被ったまま世界を救うという運命の、いかに孤独なことだろうか…。どんなにつらくても、彼は弱音一つ吐けないんだ。英雄が弱音なんて吐いたら、周りが不安になっちゃうからね。
弱くて内気で平凡な本来のルークは、アイシャを死なせてしまった後悔の渦の中で苦しみ続けている。ドラゴンから村を一つ救った時ですら、死者を出してしまったことに絶望し、隠れて泣いてしまうんだ。本当はそれくらい繊細な少年なんだね。
多くの人を救い仲間に囲まれながらも、彼一人だけが永遠に救われることも誰かに心を許すこともできない。その運命の悲痛さと、それを抱えて生きる臆病なルークの根っこにある、深い深い優しさに心惹かれてしまったよ。